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上半期ランキング首位獲得、秋川雅史

購入者の中心は50〜60代のエルダー層。
ロングセールで上半期1位に
秋川雅史「千の風になって」

 上半期シングル1位となった秋川雅史「千の風になって」(91.6万枚)。男性ソロ歌手による上半期1位は、浜田省吾「悲しみは雪のように」(92年)以来15年ぶり。また、発売から1年以上が経過した楽曲の1位も異例のことで、渥美二郎「夢追い酒」(78年2月発売、翌79年の上半期で1位)以来28年ぶり。

 
 

 
もともと、海外で生まれた作者不詳の詩に新井満が日本語詞とメロディを付けて歌っていた曲を、秋川がアルバム内でカバーしていたもの。コンサートで歌った時の反響が大きく、06年5月にクラシック歌手としては異例のシングルカットがなされた。

 初登場順位は6/12付で168位。その後、12月までは100位にも入らないほど目立たない存在だったが、ラジオで流れるたびに必ず反響があるなど、静かな人気を呼んでいた。やがてNHKの歌番組出演や『紅白歌合戦』出場決定を機に急上昇。紅白出場を経た後の1/22付では、2.9万枚を売り上げ、クラシック歌手としてオリコン史上初の1位を獲得。その後も売上を伸ばし、2週間後の2/5付では10.2万枚を記録。3月には、累積売上枚数が米良美一「もののけ姫」の持つ50万枚を抜いて、クラシック・アーティストのシングル作品の売上で新記録を樹立。07年に入ってからは1〜4月の15週にわたってTOP5をキープし、6/25付時点でもTOP20内にとどまるなど、高いセールスを示している。

 さらに特筆すべきはこの曲の購買層の中心が50〜60代のユーザーであることだ。普段は音楽CDを購入する機会も少ないと思われる層によってセールスが積み重ねられ、2位以下に大差をつけて上半期首位に立ったことは大変珍しい出来事と言える。エルダーマーケットの可能性を示すとともに、音楽業界にとって明るい話題となった。


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