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【父の日特集 Vol.3】川畑アキラ、父は一番身近な人生の先輩

間近に迫った父の日。母の日に比べると、盛り上がりに欠ける感は否めない。しかも、面と向かって「ありがとう」なんて、考えるだけでも照れくさい、そう思う人も多いのではないだろうか。大事にされていないわけではないけれど、なんとなく陰の薄い世のお父さんたちに朗報が…。なんと、音楽業界初、お父さん達に捧げるトリビュートアルバム『オヤジパパトーサン』が、8月8日に発売されるのだ。この作品に「親父殿よ」で参加した川畑アキラ(ザ・コブラツイスターズ)が、親父殿への思いを熱く語ってくれた。

 アーティストのトリビュートアルバムは数あれど、父親へのトリビュートアルバムなんて聞いたことがない。この『オヤジパパトーサン』には、男女4組のアーティストが参加し、自身の父親に向けて曲を書き下ろしている。そのなかで、「親父殿よ」という直球タイトルをつけた川畑アキラ。この曲にどんな思いを込めたのだろうか。

「曲を書く時期にちょうど田舎に帰っていたので、自分の親父を見ているうちに詞と曲が浮かんできたんです。曲のモデルは自分の父親ですが、ちょうど親父が団塊の世代ということもあって、フォークっぽいイメージがあり、その世代のがんばってきたお父さんたちに捧げる気持ちで歌いました」

 そんな川畑の記憶に今も印象的に残っているのは、父親の野球のユニフォーム姿だ。

「親父は与論という小さな島でリトルリーグを作るほどの野球好きで、監督としては厳しかったですね。物心つくまえから野球に有利、ということで、右手を縛られ左利きに改造され、与えられたマンガは『巨人の星』でした。その一方で、いろんな場所に連れて行ってくれる優しい一面もあって、とにかく行動力のある人なんです。そんな父親に似て、俺も好奇心が旺盛、落ち着きがない、たまに突拍子のない行動に出るところがあって、どこか似ているんですよね」

 少年時代、こと野球に関しては、星一徹ばりの厳しい指導が行われていたのだろうが、飛雄馬のようにと育てた息子は、やがて与論を出て東京の学校へと進み、やがてミュージシャンの道を選ぶ。父親の心境やいかに?

「東京の学校へ行くために島を出るときも、卒業してアルバイトをしながら音楽をやることについても特に何も言わなかったですね。むしろ、握手して「がんばれ!」と励ましてくれました。でも、デビューが決まって、それを知らせると、自分のことのように喜んでくれて…。その姿を見て、息子がどういう道に進むのかに対する不安もあったんだな、ということを知りました」

 心配に思う気持ちをぐっと抑え、「がんばれ!」と励ます父。その短い言葉の中に、さまざまな思いが込められていると思うだけで胸が熱くなる。だからこそ、川畑は父親にこんな言葉を捧げている。

「父親は、一番身近な人生の先輩です。だから、“ありのままの人間でいること。その背中を見て子供は育つ。だからそのままでいい。ずっと先を歩き続けてください」という言葉を捧げたいですね。そして、俺も、自分の子供に真剣に向き合い、子供の見る夢に理解のある父親でありたいですね」

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