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沢田研二主演『太陽を盗んだ男』公開から47年 4K版新ビジュアル&当時の予告編公開

 沢田研二と菅原文太が共演した映画『太陽を盗んだ男』(1979年)が6日、オリジナル版の劇場公開から47年を迎えた。これにあわせ、16日から全国公開される『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』の新ビジュアルと、公開当時の予告編を4Kデジタルリマスター化した映像が解禁。撮影時の長谷川和彦監督と撮影監督・鈴木達夫氏を捉えたスナップ写真も公開された。

『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

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 1979年10月6日、日本映画史上に強烈なインパクトを放った伝説的傑作映画『太陽を盗んだ男』が封切られた。各映画賞を総ナメにし、今でも熱烈に支持されつづける作品が、4Kデジタルリマスターでスクリーンに蘇る。

 新ビジュアルには、「失うもののない男が、原爆を手にしてしまった――」というコピーとともに、主人公の中学校教師・城戸誠が自作した原子爆弾を胸に抱え、静かに目を閉じる姿が写し出されている。少し無気力で、どこにでもいる平凡な教師の中に、国家を脅かすほどの底知れぬ狂気と、背負うものもなく何にも囚われない虚無が同居する、危険な香りを放つビジュアルだ。

 『太陽を盗んだ男』は、『青春の殺人者』(1976年)で長編監督デビューした長谷川監督の2作目にして、最後の長編監督作品。市井の青年が原子爆弾を作り、国家に対峙する物語を描いた。沢田が主人公の城戸、菅原が城戸を追う刑事・山下満州男を演じている。

本作制作中の長谷川和彦監督=『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

本作制作中の長谷川和彦監督=『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

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 現在では到底不可能であろう破天荒なゲリラ撮影の数々(坂下門前や国会議事堂に潜入しての撮影、公道でのカーチェイスシーン、日中のデパートから本当に偽札をバラまいて撮影など)、長谷川監督の妥協なきこだわりによる異例の長期撮影、時の大スター・沢田研二と俳優として脂が乗りまくっていた菅原文太の捨て身の熱演など、数々の逸話を残している。

 製作を手がけたのは、『あずみ』『新宿スワン』などの山本又一朗氏。助監督として相米慎二、制作スタッフとして黒沢清も参加していた。

 今回のリマスターは、「フィルムで完成した当時のオリジナルの再現を目指す」をコンセプトに、変更や追加を行わずに制作。IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとTOHOアーカイブの2社が修復を担い、撮影監督の鈴木氏が監修した。

鈴木達夫カメラマン(中央)と長谷川和彦監督(右)=『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

鈴木達夫カメラマン(中央)と長谷川和彦監督(右)=『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

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 47年前の予告編も、映像・音声ともに本編と同じ工程・品質管理で修復。当時の扇情的なテロップやナレーションを残し、1979年公開当時のヒリヒリとした空気感に満ちた色褪せぬ魅力を見せつける。

 鈴木氏は、今年1月に亡くなった長谷川監督との撮影を「多数の色設計、仕掛けもさまざま考えたりして大変だったゴジとの2本目」と回想。「ゴジ」は長谷川監督の愛称で、「莫大な費用と制作期間、そして評価は真っ二つ。できた作品は破天荒かもしれないが、気が小さくて力持ちでエネルギッシュなかわいいゴジ。安らかに」と言葉を寄せている。

『太陽を盗んだ男/4Kデジタルリマスター』 (C)1979 TOHO CO., LTD. / Tristone Entertainment, Inc.

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■『太陽を盗んだ男』製作:山本又一朗氏のコメント
 『太陽を盗んだ男』は“懐かしさ”で片づけてほしくない。なぜ今やるのか――それは、この映画が放つ反骨とユーモア、そして狂暴なまでの熱量を、もう一度世に問う時代が来たからです。なぜ伝説なのか――危うさの手前で成立する奇跡、二度と同じ条件では作れない映画だから。
 公開から半世紀近くが経ち、「4K」として完璧な姿で蘇りました。あの頃、僕らがスクリーンに叩きつけた青臭くて強烈なエネルギーは、決して古びていない。どこか閉塞感のある現代にこそ、観終わった後、きっと世界が少し違って見えるはずです。スマホの小さな画面ではなく、暗闇の劇場でぜひ体感してほしい。


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