俳優の坂口健太郎と中野量太監督が、公開中の映画『私はあなたを知らない、』で、主人公・西山夕平をどのように作り上げたのかを語る特別インタビュー映像が公開された。中野監督は、坂口について「僕が求めているものを最後にグッと見せてくれる」と称賛している。
本作は、愛する人を殺めるという罪を犯した孤独な青年・夕平が、封印していた記憶と真実に触れていくヒューマンサスペンス。『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりに完全オリジナル脚本を手がけた中野監督と、坂口が初めてタッグを組んだ日仏共同製作作品となる。
中野監督は、夕平について「難しい役なので、伝えることがたくさんあった」と説明。撮影の序盤は特に坂口と細かく話し合い、「夕平を一緒につかんでいく作業」を繰り返したという。
坂口も台本を読んだ段階から、夕平を演じるには、表情や声色、間(ま)などの繊細な表現が求められると感じていた。通常の現場では、芝居の方向を「30度ぐらい変えて」と求められることはあるものの、中野監督が求めたのは、さらに細かな「1度、2度」の変化だったと振り返る。
「本当の感情の機微みたいなものを(中野監督は)求めてくださったので、難易度って言うのかな、すごく難しい感情の変化みたいなのを持ってやっていたかもしれない」と語る。
中野監督が坂口の演技に驚いたのが、夕平がゴム手袋工場で黙々と働く場面だった。「今回、孤独にルーティンを持って生きている男っていうのを言葉ではなく、行動と佇まいだけで見せなきゃいけなくて。最初に言っていたことが『今回はカッコよく撮りません』ということでした」と中野監督。
完成した芝居について、「『こういう人いるな』と、ちゃんと見せてくれた。社会の片隅で、すっと、そっと住んでいるような人物にちゃんと見える。やっぱり見ていてすごいなと思ったし、うれしかったです」と評価した。
坂口は、自分では芝居が成立したと感じた場面でも、監督から「もう一本、いきましょう!」と言われることがあったと回想。そこで新たな演出を受けることで、「自分が思っていたことより一個二個、もう一個、夕平に近づくような感覚」があったと語る。
撮影の早い段階から、「監督のOKに任せていれば大丈夫」と思えるようになったとも明かした。これで平気かなと思った瞬間は、やっぱりOKはかからないんです。監督の中で、そのシーンの空気感に何かちょっとざらつきがあったということが、ちゃんと伝わってくる。本当にその瞬間を見てくれているような、そんな感覚を持ちながらやっていました」と振り返った。
夕平の孤独を、説明的なせりふではなく、その佇まいや行動によって描き出す。坂口の繊細な表現が、特別な人物としてではなく、一人の人間としての夕平を浮かび上がらせている。
さらに、中野監督は、俳優が自由に人物を作れる「余白」を意識的に残したわけではないと説明。脚本を書く段階では人物像の答えを持っているものの、俳優が演じることで想定を超えた表現が生まれるという。
「1度、2度、3度、何か違う夕平を見せてくれるとき、監督って『いいな!』と思う」と中野監督。坂口と「2人で何度も考えながら答えにたどり着く」作業を重ね、夕平の輪郭を形作っていった。
坂口もまた、夕平の生い立ちや人格形成がせりふで事細かく説明される人物ではないからこそ、「カメラが回ると敏感になっていたかもしれない」と、撮影時を思い返していた。
また、坂口と中野監督が登壇する公開記念トークイベント付き上映が、9月7日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋で開催されることも決定した。午後3時35分の回は上映後、午後7時5分の回は上映前にトークを実施する予定。チケットは9月5日午前10時から一般販売される。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
本作は、愛する人を殺めるという罪を犯した孤独な青年・夕平が、封印していた記憶と真実に触れていくヒューマンサスペンス。『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりに完全オリジナル脚本を手がけた中野監督と、坂口が初めてタッグを組んだ日仏共同製作作品となる。
中野監督は、夕平について「難しい役なので、伝えることがたくさんあった」と説明。撮影の序盤は特に坂口と細かく話し合い、「夕平を一緒につかんでいく作業」を繰り返したという。
坂口も台本を読んだ段階から、夕平を演じるには、表情や声色、間(ま)などの繊細な表現が求められると感じていた。通常の現場では、芝居の方向を「30度ぐらい変えて」と求められることはあるものの、中野監督が求めたのは、さらに細かな「1度、2度」の変化だったと振り返る。
「本当の感情の機微みたいなものを(中野監督は)求めてくださったので、難易度って言うのかな、すごく難しい感情の変化みたいなのを持ってやっていたかもしれない」と語る。
完成した芝居について、「『こういう人いるな』と、ちゃんと見せてくれた。社会の片隅で、すっと、そっと住んでいるような人物にちゃんと見える。やっぱり見ていてすごいなと思ったし、うれしかったです」と評価した。
坂口は、自分では芝居が成立したと感じた場面でも、監督から「もう一本、いきましょう!」と言われることがあったと回想。そこで新たな演出を受けることで、「自分が思っていたことより一個二個、もう一個、夕平に近づくような感覚」があったと語る。
撮影の早い段階から、「監督のOKに任せていれば大丈夫」と思えるようになったとも明かした。これで平気かなと思った瞬間は、やっぱりOKはかからないんです。監督の中で、そのシーンの空気感に何かちょっとざらつきがあったということが、ちゃんと伝わってくる。本当にその瞬間を見てくれているような、そんな感覚を持ちながらやっていました」と振り返った。
夕平の孤独を、説明的なせりふではなく、その佇まいや行動によって描き出す。坂口の繊細な表現が、特別な人物としてではなく、一人の人間としての夕平を浮かび上がらせている。
さらに、中野監督は、俳優が自由に人物を作れる「余白」を意識的に残したわけではないと説明。脚本を書く段階では人物像の答えを持っているものの、俳優が演じることで想定を超えた表現が生まれるという。
「1度、2度、3度、何か違う夕平を見せてくれるとき、監督って『いいな!』と思う」と中野監督。坂口と「2人で何度も考えながら答えにたどり着く」作業を重ね、夕平の輪郭を形作っていった。
坂口もまた、夕平の生い立ちや人格形成がせりふで事細かく説明される人物ではないからこそ、「カメラが回ると敏感になっていたかもしれない」と、撮影時を思い返していた。
また、坂口と中野監督が登壇する公開記念トークイベント付き上映が、9月7日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋で開催されることも決定した。午後3時35分の回は上映後、午後7時5分の回は上映前にトークを実施する予定。チケットは9月5日午前10時から一般販売される。
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2026/09/01