俳優の蒼井優が主演を務める、TBS系金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』(毎週金曜 後10:00)の第3話が、24日に放送される。主人公・瀬尾咲子役の蒼井優に続き、今回は中島歩にインタビュー。演じる園田樹生は、製菓メーカー社員で、咲子の夫・充(松山ケンイチ)が行方不明になったバス事故で亡くなったあずさ(夏帆)の夫。素朴で生真面目な性格だが、若干空気を読めないところもある。本人に悪気はなく、その不器用さがどこか憎めない人物だ。そんな樹生は、あずさと充の関係を疑っていて…。
第2話では、事故の日までのあずさと充について調べる咲子と樹生の姿が描かれた。シャンプーとタバコのにおいを通して、それぞれのパートナーを思い起こす場面では、互いに抱えた心の傷を感じ、徐々に距離を縮めていく二人。すると、咲子のもとに事故の対応にあたる警察からの一本の電話が…。新たな展開を予感させる第3話を前に、樹生という役について、撮影現場の雰囲気、今後の見どころなどについて聞いた。
■自分の価値観で腑に落ちない部分をどのように“落としていくか”
――台本を読んだ感想を教えてください。
毎話びっくりするような展開が待ち受けているところが、一つの大きな魅力だと思いました。それに、「自分もそういう先入観を持っていたんだな」など、見ている側の考え方や価値観を突いてくるなと。新しい人間関係、夫婦…そういう言葉では言い表せないような、既存の価値観では定義できない関係、在り方、その先にあるものを描いている作品だと感じています。僕自身、台本を読んでいて「どうしてこんなことを言ってしまうんだろう」と感じる部分があります。そこはきっと視聴者の方も引っかかる部分でもあると思うので、腑(ふ)に落ちない部分をどのように“落としていくか”意識しています。
■各話自分はどう感じたか――監督と話し合い、作品への理解を深める日々
――樹生をどのような人物だと捉えて演じていますか?
大切なものを突然失ってしまった人。そこが一番大事だと思って演じています。バス事故で妻を亡くして、日常がガラッと変わってしまう。そのために言わないほうがいいことを言ってしまったり、やってしまったり。大切な人を亡くして、思わぬことをしてしまう人の状態に自分を持っていくことを意識しています。
――演じるにあたり、土井裕泰監督とは細かくお話されているとか。
撮影は話数順に進むものではないので、この演技で合っているのか不安になったときは、監督にその都度確認しています。「ここはどういうシーンなのか」「このシーンでこの人物はどう見えるか」などをお話しするとともに「各話について、自分はどう思ったか」も話し合っています。お互いの感想を出し合うことで、作品に対するコンセンサス(見解の一致)を得ていくような感じです。
■居心地がいい撮影現場「蒼井さんは話しやすくて、すごく心強い」
――咲子を演じる蒼井優さんの印象は?
蒼井さんは“自分の芝居について、もし心ないことを言われたとしても、自分が一番自分に厳しいからへこまない”といったことをおっしゃっていたのが印象的で。もともと尊敬していた俳優さんでしたが、改めてすごい方だと思いました。
撮影現場では、僕が何かアイデアを出すと「じゃあ、もっとこうしたらいいんじゃない」と受け入れてくださいます。疑問に思ったところもしっかり共有し合えて、腹を割って話せるといいますか。話しやすくて、すごく心強いです。咲子と樹生のシーンは距離が近くて、セリフでの芝居が多いんです。その中で、とても微細なニュアンスのやりとりをしていくのが楽しいです。
――咲子の夫・充を演じる松山ケンイチさん、妻・あずさを演じる夏帆さん、充がオーナーを務める喫茶店の従業員・矢野直人役の高橋文哉さんについてはいかがですか?
松山さんとは番宣でしかご一緒していないのですが、樹生が充に対してどのような気持ちでいるかということなどを考えるようにしています。
夏帆さんとのシーンは、僕が台本を読んで想像していたものからさらに膨らませた芝居ができたという印象です。彼女が持ち込んだあずさによって、思ってもみなかった反応が芝居の中に出て、すごく豊かな、二人のこれまでを感じられるシーンになったと感じられてうれしかったです。
高橋くんは、お話が上手。ドラマの撮影以外に、作品の宣伝で他の番組に一緒に出演することも多いので、いろいろなお話をさせてもらっています。でも本番が始まったら(樹生と直人の役柄的に)バチバチしている、みたいな(笑)。とても直人という役にハマっているなと感じます。器用だけど不器用でもある感じや、現代っ子なところをうまく表現されているなと。
――撮影現場の雰囲気は?
「居心地がいいな」と感じています。ピリつかないといいますか。作品によってはピリついた方がいいときもあるかもしれないですが、非常にリラックスできる環境でいいなと。俳優同士はもちろん、スタッフさんともコミュニケーションが取りやすい、風通しがいい撮影現場だと思います。
■救われるかもしれないし、引っかかるかもしれない――価値観を揺さぶる作品
――第3話の見どころについて教えてください。
まずは、咲子と樹生の関係がどうなっていくのか。そして、その関係を何と呼ぶのかを見守っていただきたいです。信頼していた人が全く違う一面を持っていたところから始まり、目の前にはいない人たちの知らない姿が膨らんでくる。見ている方はびっくりされるのではないかと思います。
そして、ラブストーリー、サスペンス、ミステリーといったジャンルにははめ込まないで見ていただけたら。全部裏切っていきますから。
自分の中の価値観を揺さぶってくる作品だと思うので、救われるかもしれないですし、どこか引っかかるかもしれません。登場人物たちがどうなっていくのか、最後まで見届けていただければと思います。
インタビューでは、「自分はこういうことが許せなくて、腹が立つんだということに気付かされる、とても挑戦的で野心的な作品」といった言葉も飛び出した。作品で描かれる登場人物たちの姿は、普段あまり意識していなかった自分の価値観を再認識するきっかけになるかもしれない。
(編集:岩本和樹)
【写真】蒼井優、中島歩、松山ケンイチら…豪華キャストを一挙紹介!
第2話では、事故の日までのあずさと充について調べる咲子と樹生の姿が描かれた。シャンプーとタバコのにおいを通して、それぞれのパートナーを思い起こす場面では、互いに抱えた心の傷を感じ、徐々に距離を縮めていく二人。すると、咲子のもとに事故の対応にあたる警察からの一本の電話が…。新たな展開を予感させる第3話を前に、樹生という役について、撮影現場の雰囲気、今後の見どころなどについて聞いた。
■自分の価値観で腑に落ちない部分をどのように“落としていくか”
――台本を読んだ感想を教えてください。
毎話びっくりするような展開が待ち受けているところが、一つの大きな魅力だと思いました。それに、「自分もそういう先入観を持っていたんだな」など、見ている側の考え方や価値観を突いてくるなと。新しい人間関係、夫婦…そういう言葉では言い表せないような、既存の価値観では定義できない関係、在り方、その先にあるものを描いている作品だと感じています。僕自身、台本を読んでいて「どうしてこんなことを言ってしまうんだろう」と感じる部分があります。そこはきっと視聴者の方も引っかかる部分でもあると思うので、腑(ふ)に落ちない部分をどのように“落としていくか”意識しています。
■各話自分はどう感じたか――監督と話し合い、作品への理解を深める日々
――樹生をどのような人物だと捉えて演じていますか?
大切なものを突然失ってしまった人。そこが一番大事だと思って演じています。バス事故で妻を亡くして、日常がガラッと変わってしまう。そのために言わないほうがいいことを言ってしまったり、やってしまったり。大切な人を亡くして、思わぬことをしてしまう人の状態に自分を持っていくことを意識しています。
――演じるにあたり、土井裕泰監督とは細かくお話されているとか。
撮影は話数順に進むものではないので、この演技で合っているのか不安になったときは、監督にその都度確認しています。「ここはどういうシーンなのか」「このシーンでこの人物はどう見えるか」などをお話しするとともに「各話について、自分はどう思ったか」も話し合っています。お互いの感想を出し合うことで、作品に対するコンセンサス(見解の一致)を得ていくような感じです。
――咲子を演じる蒼井優さんの印象は?
蒼井さんは“自分の芝居について、もし心ないことを言われたとしても、自分が一番自分に厳しいからへこまない”といったことをおっしゃっていたのが印象的で。もともと尊敬していた俳優さんでしたが、改めてすごい方だと思いました。
撮影現場では、僕が何かアイデアを出すと「じゃあ、もっとこうしたらいいんじゃない」と受け入れてくださいます。疑問に思ったところもしっかり共有し合えて、腹を割って話せるといいますか。話しやすくて、すごく心強いです。咲子と樹生のシーンは距離が近くて、セリフでの芝居が多いんです。その中で、とても微細なニュアンスのやりとりをしていくのが楽しいです。
――咲子の夫・充を演じる松山ケンイチさん、妻・あずさを演じる夏帆さん、充がオーナーを務める喫茶店の従業員・矢野直人役の高橋文哉さんについてはいかがですか?
松山さんとは番宣でしかご一緒していないのですが、樹生が充に対してどのような気持ちでいるかということなどを考えるようにしています。
夏帆さんとのシーンは、僕が台本を読んで想像していたものからさらに膨らませた芝居ができたという印象です。彼女が持ち込んだあずさによって、思ってもみなかった反応が芝居の中に出て、すごく豊かな、二人のこれまでを感じられるシーンになったと感じられてうれしかったです。
高橋くんは、お話が上手。ドラマの撮影以外に、作品の宣伝で他の番組に一緒に出演することも多いので、いろいろなお話をさせてもらっています。でも本番が始まったら(樹生と直人の役柄的に)バチバチしている、みたいな(笑)。とても直人という役にハマっているなと感じます。器用だけど不器用でもある感じや、現代っ子なところをうまく表現されているなと。
――撮影現場の雰囲気は?
「居心地がいいな」と感じています。ピリつかないといいますか。作品によってはピリついた方がいいときもあるかもしれないですが、非常にリラックスできる環境でいいなと。俳優同士はもちろん、スタッフさんともコミュニケーションが取りやすい、風通しがいい撮影現場だと思います。
■救われるかもしれないし、引っかかるかもしれない――価値観を揺さぶる作品
――第3話の見どころについて教えてください。
まずは、咲子と樹生の関係がどうなっていくのか。そして、その関係を何と呼ぶのかを見守っていただきたいです。信頼していた人が全く違う一面を持っていたところから始まり、目の前にはいない人たちの知らない姿が膨らんでくる。見ている方はびっくりされるのではないかと思います。
そして、ラブストーリー、サスペンス、ミステリーといったジャンルにははめ込まないで見ていただけたら。全部裏切っていきますから。
自分の中の価値観を揺さぶってくる作品だと思うので、救われるかもしれないですし、どこか引っかかるかもしれません。登場人物たちがどうなっていくのか、最後まで見届けていただければと思います。
インタビューでは、「自分はこういうことが許せなくて、腹が立つんだということに気付かされる、とても挑戦的で野心的な作品」といった言葉も飛び出した。作品で描かれる登場人物たちの姿は、普段あまり意識していなかった自分の価値観を再認識するきっかけになるかもしれない。
(編集:岩本和樹)
2026/07/24