作家・湊かなえの代表作を原作にした映画『未来』(5月8日公開)に主演する黒島結菜をはじめ、山崎七海(※崎=たつさき)、坂東龍汰、近藤華、松坂桃李、北川景子ら主要キャストが作品への思いを語ったスペシャル座談会映像が解禁された。
本作は、『告白』などで知られる湊のデビュー10周年作品を、瀬々敬久監督が映画化。声にならない痛みを抱えた人々の“見えない声”に寄り添い、現代社会の光と影を描き出す。
■“声にならない叫び”に向き合うキャストの実感
完成作について黒島は、「現実にある“声を上げられない子どもたち”の現状を丁寧に描いた作品です。周りが気づいて声をかけてあげることの大切さを痛感しました」とコメント。山崎も「(助けが必要な子が)近くにいた時に自分だったらどう手を差し伸べるのかを考える機会になりました。今までしてこなかったことに対して一歩を踏み出すきっかけになりました」と、自身の心境の変化を明かした。
坂東は「未来に向けて突き進んでいく姿に勇気をもらいました。映画を通して、自分が生きてきた中では触れたことのない世界を知ることができて本当に良かったです」と振り返り、近藤も「自分の周りにも、もしかしたらこういう子たちがいるかもしれないという考えに変わり、自分だったらどうするかを深く考えるきっかけになりました」と変化を語った。
松坂は「表に出てこない『叫び』のようなものを強く感じました。それは現代にも通ずるものであり、他人事ではない。この映画が公開されるタイミングは、まさに“今”なんだろうなと思いました」と指摘。北川は「救いを求めているのは子どもだけでなく、大人にもたくさんいます。実は身近に助けを求めている方がたくさんいるのかもしれないと、周りに向ける目や意識が変わりました」と語り、作品を通じて得た深い気づきを明かした。
■日常の“あいさつ”から始められる小さな一歩
座談会では書店員から寄せられた感想も紹介された。黒島が「家庭内という、いわば密閉された空間で、親に虐げられる子どもたちが気の毒で、救いがなくて、外からはわかりにくいだけに悪質だと感じました。私たち大人ができることは何なのか、考えずにはいられませんでした」と読み上げると、山崎が役柄の視点から意見を述べた。
母親の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめなどに追い詰められ、「親を殺す」という禁断の計画を立てる章子を演じた山崎は、「必死に何かをしてあげようとしてくれている大人の姿が、逃げていた自分(=章子)には少し痛々しく見え、不器用な関係がうまくいかない方向に進んでいったと思いました」と、善意があっても、受け取る側の心の状態によってはすれ違ってしまうと指摘。
また、「近所の子どもにあいさつをする。そんな簡単なことからでも始められるのではないか」という言葉を受け、黒島は「“あいさつをすることから”という一言にハッとさせられました。大きなことはできなくても、些細なことから一つずつ始められるのだと思うと、ジンときました」と語った。
また、近藤は自身が演じた真珠の視点で、「真珠には(細田佳央太が演じる)良太さんが手を差し伸べてくれたが、他の大人はそうではなかった。年齢や権力は関係なく、“想い”がある人を信じるし、この人と生きたいと思うのだと感じました」と登場人物の心理に踏み込んだ。
また、山崎が「小説を読んでからの映画鑑賞だったが、俳優陣の迫真の演技に引き込まれ、あっという間に感じた」というメッセージを紹介すると、一同安堵の表情を浮かべていた。
■新星の熱演と現場の裏側
印象的なシーンについて北川は「心がオフになっているシーンが多かったのですが、終盤で本当の親子になるシーンでは、山崎さんが何度やっても大粒の涙を流していて、この作品や役に“懸ける”という気持ちを感じ、自分も頑張ろうと思えました」と明かし、山崎も「北川さんの“母”になった時の目が章子にちゃんと向いてくれていたからこそ、自然と感情があふれました」と応じた。
松坂は「非常にカロリーを使うシーンが多く、完成した作品を観ていると、至近距離で演出する監督の顔がフラッシュバックします」と振り返り、共演者へのリスペクトを語った。一方で坂東は「(監督から)なんでふざけてるんだ!と怒られた」と明かし、笑いを誘った。
■“小さな行動”が未来を変える
最後に黒島は「一人で大きなことはできないけれど、一人ひとりの小さな積み重ねが社会を変えると思っている。何か一つでも自分にできることを見つけてもらえたら」と呼びかけ、山崎は「誰かの未来を考えることに対しての希望や勇気を持てる一歩として観ていただけたら」とコメント。
坂東は「大切な人、隣人を慈しむ心を忘れない気持ちを大切にしたいと思った。観た人の次の日が変わる映画になったら」と期待を寄せた。近藤は、物語として楽しんでほしいと語ったうえで「過酷な環境にいる人たちがいることを忘れないでいてほしい」と訴えた。
また、松坂は「日常で見落としているものを拾い直すきっかけになる」と語り、北川は「「それぞれが誰かに出会ったことで人生をやり直せたり、やり直そうとしたりする物語でもあります。日常の“縁”を大事にできるきっかけになれば」と締めくくった。
本作の公開を記念し、原作者・湊かなえによる文庫版あとがきが期間限定で公開されることも決定(公開日は近日発表)。作品の理解を深める内容として、映画とあわせて注目を集めそうだ。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
本作は、『告白』などで知られる湊のデビュー10周年作品を、瀬々敬久監督が映画化。声にならない痛みを抱えた人々の“見えない声”に寄り添い、現代社会の光と影を描き出す。
完成作について黒島は、「現実にある“声を上げられない子どもたち”の現状を丁寧に描いた作品です。周りが気づいて声をかけてあげることの大切さを痛感しました」とコメント。山崎も「(助けが必要な子が)近くにいた時に自分だったらどう手を差し伸べるのかを考える機会になりました。今までしてこなかったことに対して一歩を踏み出すきっかけになりました」と、自身の心境の変化を明かした。
坂東は「未来に向けて突き進んでいく姿に勇気をもらいました。映画を通して、自分が生きてきた中では触れたことのない世界を知ることができて本当に良かったです」と振り返り、近藤も「自分の周りにも、もしかしたらこういう子たちがいるかもしれないという考えに変わり、自分だったらどうするかを深く考えるきっかけになりました」と変化を語った。
松坂は「表に出てこない『叫び』のようなものを強く感じました。それは現代にも通ずるものであり、他人事ではない。この映画が公開されるタイミングは、まさに“今”なんだろうなと思いました」と指摘。北川は「救いを求めているのは子どもだけでなく、大人にもたくさんいます。実は身近に助けを求めている方がたくさんいるのかもしれないと、周りに向ける目や意識が変わりました」と語り、作品を通じて得た深い気づきを明かした。
■日常の“あいさつ”から始められる小さな一歩
座談会では書店員から寄せられた感想も紹介された。黒島が「家庭内という、いわば密閉された空間で、親に虐げられる子どもたちが気の毒で、救いがなくて、外からはわかりにくいだけに悪質だと感じました。私たち大人ができることは何なのか、考えずにはいられませんでした」と読み上げると、山崎が役柄の視点から意見を述べた。
母親の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめなどに追い詰められ、「親を殺す」という禁断の計画を立てる章子を演じた山崎は、「必死に何かをしてあげようとしてくれている大人の姿が、逃げていた自分(=章子)には少し痛々しく見え、不器用な関係がうまくいかない方向に進んでいったと思いました」と、善意があっても、受け取る側の心の状態によってはすれ違ってしまうと指摘。
また、「近所の子どもにあいさつをする。そんな簡単なことからでも始められるのではないか」という言葉を受け、黒島は「“あいさつをすることから”という一言にハッとさせられました。大きなことはできなくても、些細なことから一つずつ始められるのだと思うと、ジンときました」と語った。
また、近藤は自身が演じた真珠の視点で、「真珠には(細田佳央太が演じる)良太さんが手を差し伸べてくれたが、他の大人はそうではなかった。年齢や権力は関係なく、“想い”がある人を信じるし、この人と生きたいと思うのだと感じました」と登場人物の心理に踏み込んだ。
また、山崎が「小説を読んでからの映画鑑賞だったが、俳優陣の迫真の演技に引き込まれ、あっという間に感じた」というメッセージを紹介すると、一同安堵の表情を浮かべていた。
■新星の熱演と現場の裏側
印象的なシーンについて北川は「心がオフになっているシーンが多かったのですが、終盤で本当の親子になるシーンでは、山崎さんが何度やっても大粒の涙を流していて、この作品や役に“懸ける”という気持ちを感じ、自分も頑張ろうと思えました」と明かし、山崎も「北川さんの“母”になった時の目が章子にちゃんと向いてくれていたからこそ、自然と感情があふれました」と応じた。
松坂は「非常にカロリーを使うシーンが多く、完成した作品を観ていると、至近距離で演出する監督の顔がフラッシュバックします」と振り返り、共演者へのリスペクトを語った。一方で坂東は「(監督から)なんでふざけてるんだ!と怒られた」と明かし、笑いを誘った。
■“小さな行動”が未来を変える
最後に黒島は「一人で大きなことはできないけれど、一人ひとりの小さな積み重ねが社会を変えると思っている。何か一つでも自分にできることを見つけてもらえたら」と呼びかけ、山崎は「誰かの未来を考えることに対しての希望や勇気を持てる一歩として観ていただけたら」とコメント。
坂東は「大切な人、隣人を慈しむ心を忘れない気持ちを大切にしたいと思った。観た人の次の日が変わる映画になったら」と期待を寄せた。近藤は、物語として楽しんでほしいと語ったうえで「過酷な環境にいる人たちがいることを忘れないでいてほしい」と訴えた。
また、松坂は「日常で見落としているものを拾い直すきっかけになる」と語り、北川は「「それぞれが誰かに出会ったことで人生をやり直せたり、やり直そうとしたりする物語でもあります。日常の“縁”を大事にできるきっかけになれば」と締めくくった。
本作の公開を記念し、原作者・湊かなえによる文庫版あとがきが期間限定で公開されることも決定(公開日は近日発表)。作品の理解を深める内容として、映画とあわせて注目を集めそうだ。
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2026/05/06