ゴールデンウィークにじっくりと味わいたい感動作の一つ、綾瀬はるか主演、石井裕也監督の『人はなぜラブレターを書くのか』(公開中)。2000年3月8日に発生した地下鉄脱線事故で犠牲となった高校生・富久信介さんにまつわる実話に着想を得た物語だ。 事故から20年後の2020年に遺族のもとへ届いた1通のラブレター。差出人は、かつて信介さんと同じ電車に乗り、密かに想いを寄せていたという女性だった。1通の手紙から浮かび上がるのは、青年が生きた証と、時を超えてつながる人々の想い。観る者それぞれの記憶や大切な人への気持ちを呼び起こす、静かな感動作となっている。