『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズのロキ役で世界的スターとなった俳優トム・ヒドルストンが主演する映画『サンキュー、チャック』が、5月1日より日本公開される。
文学界の巨匠スティーヴン・キング原作の本作は、異常気象により崩壊寸前の世界が舞台。そんな中、人々の前に突如現れたのは「チャールズ・クランツ 素晴らしい39年間!ありがとう、チャック!」という謎の巨大広告だった。チャックとは何者なのか――その人生をさかのぼることで、すべての謎が明かされていくヒューマン・ミステリーだ。
このたびオンラインインタビューに応じたヒドルストン。まず、2023年12月と2024年5月に来日した時の思い出について聞いた。
「本当にどちらの滞在も素晴らしい時間でした。日本を訪れるたびに、人々と温かく、心に残る交流ができていると感じます。皆さんの親切さや文化には毎回感動していますし、日本に来るのが本当に好きなんです。特に東京では、もっと街を見て回りたい、郊外にも足を延ばしたいと思って、少し長く滞在しました。とても充実した、幸せな時間でしたね」と振り返る。
さらに印象的だったのは、ファンとの交流。
「日本では、自分の作品について話したいと言ってくださる方が本当に多い。それぞれの方にとって、作品が違う形で意味を持っていると知ると、とても心を動かされます。自分で作ったアート作品やイラストを見せてくださったり、ご自身の人生にまつわるエピソードを話してくださったりして、その中で自分の作品が何かしらの影響を与えていると知ると、本当に胸を打たれます。中には、『あなたの作品がきっかけで出会い、今では親友になりました』と話してくれた方もいました。自分にとっても大きな意味のある出来事です」
■ダンスで得た気づき 「心が自由になる瞬間がある」
本作の見どころのひとつが、『ラ・ラ・ランド』のマンディ・ムーアが振付を手がけたヒドルストンのダンスシーン。予告編解禁直後からSNSでは「トム・ヒドルストンがダンス!?」「何度でも見たい」といった声が相次ぎ、大きな話題を呼んでいる。
ヒドルストンは当初、正式なダンス経験はなかったものの、自ら「このシーンは大きく表現するべき」と監督に提案。ロンドンで振付師とともに猛特訓を重ねた。「動きを通して内面を表現するという点では、スポーツにも通じるものがあると思っています」と語る。
「サッカーやテニス、オリンピック競技など、いろいろなスポーツを見るのが好きなんですが、そうした場面でも、身体を通して“魂”が表現されている瞬間があると感じるんです。ダンスも同じですね。興味深いのは、そうした動きにはきちんとした“型”があることです。その形式があるからこそ、感情がよりはっきりと立ち上がってくる。今回の作品では、音楽のリズムに合わせた決まったステップを学びました」
本作でダンスの猛特訓を受け、「チャチャやサルサ、サンバ、クイックステップなど、それぞれのダンスにはリズムに応じた動きがあります。その“型”を身体に落とし込んだうえで、自分を解放すると、ただ自由に動くだけでは生まれない、特別な表現が立ち上がってくる」と実感したという。
「一見自由に見える動きにも、ちゃんとした“型”があるんです。その“型”を体で覚えることで、逆に心は自由に表現できる――そんな感覚がありました」と話していた。
さらに自身の若い頃の体験にも言及。「いわゆるダンスパーティーに行った経験はない」としながらも、人が集まると、最後は自然と踊る流れがあったと振り返る。
「踊るために集まるわけではなくて、みんなで過ごしているうちに、宴もたけなわになってくると音楽をかけて、気づけば踊り出しているんです。最後は踊って終わる――どこかその場の“締めくくり”のような感覚がありました」
1990年代のイギリスでは、70年代の音楽を再構築したダンスミュージックのムーブメントが起きており、「その音楽に出会って、自分はこれが好きなんだと気づいた」と語る。
「当時はまだスマートフォンもなく、記録に残すことよりも、その瞬間を楽しむことがすべてでした。友達と同じ空間で音楽に身を委ねて踊る――あの時間は本当に特別だったと思います」
ヒドルストンが語る“身体と心の解放”は、そのまま本作の魅力にもつながっている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
映画『サンキュー、チャック』(5月1日公開)主人公チャックを演じたるトム・ヒドルストン (C) 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
文学界の巨匠スティーヴン・キング原作の本作は、異常気象により崩壊寸前の世界が舞台。そんな中、人々の前に突如現れたのは「チャールズ・クランツ 素晴らしい39年間!ありがとう、チャック!」という謎の巨大広告だった。チャックとは何者なのか――その人生をさかのぼることで、すべての謎が明かされていくヒューマン・ミステリーだ。
このたびオンラインインタビューに応じたヒドルストン。まず、2023年12月と2024年5月に来日した時の思い出について聞いた。
「本当にどちらの滞在も素晴らしい時間でした。日本を訪れるたびに、人々と温かく、心に残る交流ができていると感じます。皆さんの親切さや文化には毎回感動していますし、日本に来るのが本当に好きなんです。特に東京では、もっと街を見て回りたい、郊外にも足を延ばしたいと思って、少し長く滞在しました。とても充実した、幸せな時間でしたね」と振り返る。
さらに印象的だったのは、ファンとの交流。
「日本では、自分の作品について話したいと言ってくださる方が本当に多い。それぞれの方にとって、作品が違う形で意味を持っていると知ると、とても心を動かされます。自分で作ったアート作品やイラストを見せてくださったり、ご自身の人生にまつわるエピソードを話してくださったりして、その中で自分の作品が何かしらの影響を与えていると知ると、本当に胸を打たれます。中には、『あなたの作品がきっかけで出会い、今では親友になりました』と話してくれた方もいました。自分にとっても大きな意味のある出来事です」
■ダンスで得た気づき 「心が自由になる瞬間がある」
ヒドルストンは当初、正式なダンス経験はなかったものの、自ら「このシーンは大きく表現するべき」と監督に提案。ロンドンで振付師とともに猛特訓を重ねた。「動きを通して内面を表現するという点では、スポーツにも通じるものがあると思っています」と語る。
「サッカーやテニス、オリンピック競技など、いろいろなスポーツを見るのが好きなんですが、そうした場面でも、身体を通して“魂”が表現されている瞬間があると感じるんです。ダンスも同じですね。興味深いのは、そうした動きにはきちんとした“型”があることです。その形式があるからこそ、感情がよりはっきりと立ち上がってくる。今回の作品では、音楽のリズムに合わせた決まったステップを学びました」
本作でダンスの猛特訓を受け、「チャチャやサルサ、サンバ、クイックステップなど、それぞれのダンスにはリズムに応じた動きがあります。その“型”を身体に落とし込んだうえで、自分を解放すると、ただ自由に動くだけでは生まれない、特別な表現が立ち上がってくる」と実感したという。
「一見自由に見える動きにも、ちゃんとした“型”があるんです。その“型”を体で覚えることで、逆に心は自由に表現できる――そんな感覚がありました」と話していた。
さらに自身の若い頃の体験にも言及。「いわゆるダンスパーティーに行った経験はない」としながらも、人が集まると、最後は自然と踊る流れがあったと振り返る。
「踊るために集まるわけではなくて、みんなで過ごしているうちに、宴もたけなわになってくると音楽をかけて、気づけば踊り出しているんです。最後は踊って終わる――どこかその場の“締めくくり”のような感覚がありました」
1990年代のイギリスでは、70年代の音楽を再構築したダンスミュージックのムーブメントが起きており、「その音楽に出会って、自分はこれが好きなんだと気づいた」と語る。
「当時はまだスマートフォンもなく、記録に残すことよりも、その瞬間を楽しむことがすべてでした。友達と同じ空間で音楽に身を委ねて踊る――あの時間は本当に特別だったと思います」
ヒドルストンが語る“身体と心の解放”は、そのまま本作の魅力にもつながっている。
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2026/04/30