俳優の山田裕貴が主演する映画『爆弾』が公開2週目も勢いを継続している。10月31日の公開から11月10日までの11日間で動員75万人、興行収入10億4900万円を突破した。なかでも大きな反響を集めているのが、佐藤二朗が演じる“爆弾魔”スズキタゴサクの存在だ。
無垢な笑顔を見せた次の瞬間には冷酷なせりふを吐き、底知れぬ不気味さで周囲を、そして観客をも支配していく。SNSでは「タゴサクが原作通りすぎる。佐藤二朗の演技がバケモンすぎる」「今まで見てきた佐藤二朗さんなんだったんだよ…あれも全部演技だったのかよ…タゴサクめちゃくちゃ最高だよ…」「次の日本アカデミー賞は佐藤二朗さんが受賞すると思います」など、連日興奮の声が上がり続けている。
そんなスズキの誕生の裏側を捉えた、佐藤の「断髪式」メイキング映像が新たに公開された。映像では、佐藤が約40年ぶりに丸刈りに挑み、“10円ハゲ”まで地毛で作り込む過程をノーカットで収録。永井聡監督が立ち会う中、佐藤はバリカンを入れられながら「意外に似合うかもよ」と笑いを誘い、プロのヘアメイクが見事に“10円ハゲ”を仕上げる過程では、佐藤が思わず「いわゆる“役者魂”ってやつだよね」と漏らすなど、役の恐ろしさとは対照的な柔らかな空気が映し出されている。
しかし、役に入ればその空気は一変。佐藤自身も「彼が何者なのか、僕もいまだにわからない。わかってしまったら人間の“恐ろしさ”が消える気がする」と語るほど、底知れぬ存在感を放つキャラクターだ。それを演じた佐藤も底知れない。撮影前の本読みでは膨大な量のせりふをすべて頭に入れ、一切台本を見ずに演じ切ったという。現場に緊張感を生み出し、キャスト陣の集中を高める“指揮塔”のような存在だったと関係者は語っている。
呉勝浩の同名小説(講談社)を映像化した本作は、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働いた中年男が警察に連行されたことから幕を開ける。男は自らを「スズキタゴサク」と名乗り、霊感が働くと称して都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、1時間おきに3回爆発すると言いだす。そして、刑事たちの問いかけをのらりくらりとかわしつつ、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始めるのだった。
彼は、いったい何者なのか、そして仕掛けられた“爆弾”の正体とは!?取調室の攻防と東京中を駆け巡る爆弾探し――。せりふ、間、緊張、視線。すべてが極限状態へと向かう本作は、見終えた後もしばらく心をつかんで離さない。
「報知映画賞」では、本作が作品賞・監督賞(永井聡)・主演男優賞(山田※『木の上の軍隊』とともに)・助演男優賞(佐藤二朗、渡部篤郎)・助演女優賞(伊藤沙莉)と、主要部門に多数ノミネートされている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
無垢な笑顔を見せた次の瞬間には冷酷なせりふを吐き、底知れぬ不気味さで周囲を、そして観客をも支配していく。SNSでは「タゴサクが原作通りすぎる。佐藤二朗の演技がバケモンすぎる」「今まで見てきた佐藤二朗さんなんだったんだよ…あれも全部演技だったのかよ…タゴサクめちゃくちゃ最高だよ…」「次の日本アカデミー賞は佐藤二朗さんが受賞すると思います」など、連日興奮の声が上がり続けている。
そんなスズキの誕生の裏側を捉えた、佐藤の「断髪式」メイキング映像が新たに公開された。映像では、佐藤が約40年ぶりに丸刈りに挑み、“10円ハゲ”まで地毛で作り込む過程をノーカットで収録。永井聡監督が立ち会う中、佐藤はバリカンを入れられながら「意外に似合うかもよ」と笑いを誘い、プロのヘアメイクが見事に“10円ハゲ”を仕上げる過程では、佐藤が思わず「いわゆる“役者魂”ってやつだよね」と漏らすなど、役の恐ろしさとは対照的な柔らかな空気が映し出されている。
しかし、役に入ればその空気は一変。佐藤自身も「彼が何者なのか、僕もいまだにわからない。わかってしまったら人間の“恐ろしさ”が消える気がする」と語るほど、底知れぬ存在感を放つキャラクターだ。それを演じた佐藤も底知れない。撮影前の本読みでは膨大な量のせりふをすべて頭に入れ、一切台本を見ずに演じ切ったという。現場に緊張感を生み出し、キャスト陣の集中を高める“指揮塔”のような存在だったと関係者は語っている。
呉勝浩の同名小説(講談社)を映像化した本作は、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働いた中年男が警察に連行されたことから幕を開ける。男は自らを「スズキタゴサク」と名乗り、霊感が働くと称して都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、1時間おきに3回爆発すると言いだす。そして、刑事たちの問いかけをのらりくらりとかわしつつ、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始めるのだった。
彼は、いったい何者なのか、そして仕掛けられた“爆弾”の正体とは!?取調室の攻防と東京中を駆け巡る爆弾探し――。せりふ、間、緊張、視線。すべてが極限状態へと向かう本作は、見終えた後もしばらく心をつかんで離さない。
「報知映画賞」では、本作が作品賞・監督賞(永井聡)・主演男優賞(山田※『木の上の軍隊』とともに)・助演男優賞(佐藤二朗、渡部篤郎)・助演女優賞(伊藤沙莉)と、主要部門に多数ノミネートされている。
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2025/11/11