『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(09年)などの細田守監督による最新作『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)の声優に、芦田愛菜、岡田将生がが起用されたことがわかった。二人とも細田監督作品初参加。岡田は長編アニメ映画の声優は初挑戦となる。
本作は、「人は何のために生きるのか」という根源的なテーマを描く骨太な物語。主人公は、中世の王国の王女・スカーレット。平和を望んでいた父を目の前で殺され、復讐に取りつかれた彼女は、失敗して命を落としたのちに“死者の国”で再び宿敵への復讐を果たそうとする。ティザービジュアルや特報映像が先行公開され、これまでのスタジオ地図・細田作品とは異なるダークで壮大な世界観が話題を呼んでいる。
主人公スカーレットの声を務める芦田は、「怪盗グルー」シリーズや『映画 えんとつ町のプペル』(20年)など数々のアニメ作品に声で出演。本作では、子ども時代から19歳のスカーレットまで、当時19歳だった芦田が豊かな声色で演じ分けた。これまでの芦田のイメージにはない役柄で、復讐相手に怒りを露わにし、アクションシーンでは声を張り上げたかと思えば、自身の復讐心に対して苦悩する…感情の起伏が激しく、同時に繊細さも求められる難しい役どころ。
細田監督は「スカーレットをここまで表現できたのは芦田さんのおかげです。すさまじい演技の連続で、なんと素晴らしい俳優なんだ、と収録中、何度も驚きました。復讐に取り憑かれた中世の王女に、芦田さんは全身全霊で憑依(ひょうい)しています。彼女のかわいらしい外見からはとても想像できないほど、本番中は迫力に満ちています。圧倒的な狂気と、身悶えするほどの葛藤、そしてその奥に隠れた清らかな人間性が、十二分に表現されています。芦田さんのお芝居は、この映画の大きな見どころのひとつです」と賛辞を送っている。
一方、岡田はスカーレットと“死者の国”で出会い、旅を共にする現代日本の看護師・聖(ひじり)を演じる。『ドライブ・マイ・カー』(21年)など数々の話題作で存在感を示してきた岡田にとって、長編アニメ声優は本作が初挑戦となる。現代で命と向き合う看護師の聖は、ボロボロに傷ついたスカーレットを無償の優しさで支える一方、自らも「なぜ死者の国にいるのか」という謎を抱えながら、スカーレットのバディとして物語を動かす重要な役割を担う。
岡田はドラマ『トラベルナース』(22年、24年)でも看護師役を演じており、アフレコ時には「いろんな仕事が地続きに繋がって(その経験が)生きていることを実感しています」と感慨深く振り返っていたそう。また、穏やかで優しい声も看護師である聖にぴったりで、細田監督は「岡田さんは、演技が上手くて誠実で、でも謙虚で控えめな方でもある。“聖ってこういう人かもな”と、聖の人物像を、岡田さんを通して理解したような感覚がありました。聖は、命に関して真摯に向かっていく能動的な力もあれば、スカーレットのように復讐という怒りと狂気を持った人物にそっと寄り沿って慰める優しさもある。この両面性は、岡田さんご本人の人間性とも通じるものがある、と感じます。役と俳優がぴったり噛み合っている、と強く思わせられました」と語っている。
芦田と岡田は、映画『星の子』(20年)から5年ぶりの共演で、当時の舞台あいさつで「次は仲の良い役で共演したい」と話していた。感情をむき出しに復讐に取りつかれたスカーレットと、すべてを癒し包み込もうとする聖。細田監督の世界観の中、共に旅をするバディとして、2人の声がどう化学反応していくのか、完成が楽しみだ。
本作では細田作品としては初めて「プレスコ」(映像制作前に声を収録し、音に合わせてアニメを制作する手法)を導入。1年前にプレスコを行い、最新のアフレコでは芦田と岡田が同時に収録を行った。芦田は「一緒に演じることで、スカーレットと聖の対比がとても演じやすかった」と振り返り、岡田も「この経験は自分にとって大きいもの。細田監督とご一緒できて良かった」と語っている。
新たに解禁されたビジュアルは、幻想的な空間で剣を構えるスカーレットと、それを支える聖の姿を描いたもの。看護師のユニフォーム姿で救命バッグと弓矢を背負う聖のキャラクタービジュアルも初公開となった。「血に染まるスカーレット」が印象的だったティザービジュアルとは対照的に、“死者の国”で出会うふたりの物語への創造をかき立てる。
■スカーレット役:芦田愛菜のコメント
スカーレットは、中世の王女で私と同世代の19歳という設定ですが、根底にあるものや価値観が違う部分がたくさんあり、演じることがとても難しかったです。
監督から「現代の19歳と中世を生きる19歳は違う。一国の王女としての自覚や覚悟がある感じがほしい」と言葉をいただき、ジャンヌダルクやエリザベス1世など、動乱の世を生きた女性たちのことを調べ、少しずつ役作りしました。
“復讐”とはどのような気持ちなのか、きっと大きな声を出さないと立ち向かっていけないだろうと想像しながら演じました。叫ぶシーンでは、少し戸惑いもありましたが、全力でやってみて“これだ!”と吹っ切れた瞬間があり、どんどん役が体に馴染む感覚がありました。
スカーレットは、復讐に燃えて狂気的に見える部分もありますが、そうせざるを得ない状況を思うと、愛おしく、まっすぐ駆けていく姿は、観てくださる方々も応援したいと思ってもらえるのではないかと思います。
混沌とした世界の中で一生懸命に生きようとする人々が描かれた作品ですが、それは現代世界にも通じる部分があり、また、苦しいことや絶望してしまうことがたくさんある中、それでも一生懸命前を向いて生きようとする人々に、いち観客として心打たれました。そのような明日への希望を感じていただける作品になっているのではないかと思います。
■聖役:岡田将生のコメント
長編アニメの声優に初めて挑戦しましたが、声だけでの表現はとても難しく、感情がこんなにも伝わりづらくなることを今回初めて知りました。色々なアニメを観させてもらっていますが、声優さんのすごさを改めて実感しています。
僕が演じた聖は、困っている人たちに何の見返りもなく手を差し伸べるような人で、簡単に言うととても理想主義者です。復讐に燃えるスカーレットの鞘(さや)のような存在となれるよう、彼女の支え方や寄り添い方、聖の優しさや誠実さを伝えられるようにキャラクター像を作っていきました。スカーレットから反発されるシーンもありますが、今この世界でとても必要な人だと思います。スカーレットが抱えている問題や彼女が導き出す答えを、皆さんも彼女とストーリーに沿って考えながら、聖を通して、優しさや人に対して誠実さを求めてはいけないのか、求めるべきなのか…感じ取っていただけたらうれしいです。
細田監督の作品をいつも楽しみにしていましたが、自分がその内側に入れてもらえたことは嬉しくもあり、不思議な感覚です。正直、まったく内容を知らないまま、映画館で観たかった…と思ってしまう“細田作品ファンな自分”もいます。
いちファンとして作品が完成するのを楽しみにしています。皆さんも是非、楽しみにお待ちください。
本作は、「人は何のために生きるのか」という根源的なテーマを描く骨太な物語。主人公は、中世の王国の王女・スカーレット。平和を望んでいた父を目の前で殺され、復讐に取りつかれた彼女は、失敗して命を落としたのちに“死者の国”で再び宿敵への復讐を果たそうとする。ティザービジュアルや特報映像が先行公開され、これまでのスタジオ地図・細田作品とは異なるダークで壮大な世界観が話題を呼んでいる。
細田監督は「スカーレットをここまで表現できたのは芦田さんのおかげです。すさまじい演技の連続で、なんと素晴らしい俳優なんだ、と収録中、何度も驚きました。復讐に取り憑かれた中世の王女に、芦田さんは全身全霊で憑依(ひょうい)しています。彼女のかわいらしい外見からはとても想像できないほど、本番中は迫力に満ちています。圧倒的な狂気と、身悶えするほどの葛藤、そしてその奥に隠れた清らかな人間性が、十二分に表現されています。芦田さんのお芝居は、この映画の大きな見どころのひとつです」と賛辞を送っている。
一方、岡田はスカーレットと“死者の国”で出会い、旅を共にする現代日本の看護師・聖(ひじり)を演じる。『ドライブ・マイ・カー』(21年)など数々の話題作で存在感を示してきた岡田にとって、長編アニメ声優は本作が初挑戦となる。現代で命と向き合う看護師の聖は、ボロボロに傷ついたスカーレットを無償の優しさで支える一方、自らも「なぜ死者の国にいるのか」という謎を抱えながら、スカーレットのバディとして物語を動かす重要な役割を担う。
岡田はドラマ『トラベルナース』(22年、24年)でも看護師役を演じており、アフレコ時には「いろんな仕事が地続きに繋がって(その経験が)生きていることを実感しています」と感慨深く振り返っていたそう。また、穏やかで優しい声も看護師である聖にぴったりで、細田監督は「岡田さんは、演技が上手くて誠実で、でも謙虚で控えめな方でもある。“聖ってこういう人かもな”と、聖の人物像を、岡田さんを通して理解したような感覚がありました。聖は、命に関して真摯に向かっていく能動的な力もあれば、スカーレットのように復讐という怒りと狂気を持った人物にそっと寄り沿って慰める優しさもある。この両面性は、岡田さんご本人の人間性とも通じるものがある、と感じます。役と俳優がぴったり噛み合っている、と強く思わせられました」と語っている。
芦田と岡田は、映画『星の子』(20年)から5年ぶりの共演で、当時の舞台あいさつで「次は仲の良い役で共演したい」と話していた。感情をむき出しに復讐に取りつかれたスカーレットと、すべてを癒し包み込もうとする聖。細田監督の世界観の中、共に旅をするバディとして、2人の声がどう化学反応していくのか、完成が楽しみだ。
本作では細田作品としては初めて「プレスコ」(映像制作前に声を収録し、音に合わせてアニメを制作する手法)を導入。1年前にプレスコを行い、最新のアフレコでは芦田と岡田が同時に収録を行った。芦田は「一緒に演じることで、スカーレットと聖の対比がとても演じやすかった」と振り返り、岡田も「この経験は自分にとって大きいもの。細田監督とご一緒できて良かった」と語っている。
新たに解禁されたビジュアルは、幻想的な空間で剣を構えるスカーレットと、それを支える聖の姿を描いたもの。看護師のユニフォーム姿で救命バッグと弓矢を背負う聖のキャラクタービジュアルも初公開となった。「血に染まるスカーレット」が印象的だったティザービジュアルとは対照的に、“死者の国”で出会うふたりの物語への創造をかき立てる。
■スカーレット役:芦田愛菜のコメント
スカーレットは、中世の王女で私と同世代の19歳という設定ですが、根底にあるものや価値観が違う部分がたくさんあり、演じることがとても難しかったです。
監督から「現代の19歳と中世を生きる19歳は違う。一国の王女としての自覚や覚悟がある感じがほしい」と言葉をいただき、ジャンヌダルクやエリザベス1世など、動乱の世を生きた女性たちのことを調べ、少しずつ役作りしました。
“復讐”とはどのような気持ちなのか、きっと大きな声を出さないと立ち向かっていけないだろうと想像しながら演じました。叫ぶシーンでは、少し戸惑いもありましたが、全力でやってみて“これだ!”と吹っ切れた瞬間があり、どんどん役が体に馴染む感覚がありました。
スカーレットは、復讐に燃えて狂気的に見える部分もありますが、そうせざるを得ない状況を思うと、愛おしく、まっすぐ駆けていく姿は、観てくださる方々も応援したいと思ってもらえるのではないかと思います。
混沌とした世界の中で一生懸命に生きようとする人々が描かれた作品ですが、それは現代世界にも通じる部分があり、また、苦しいことや絶望してしまうことがたくさんある中、それでも一生懸命前を向いて生きようとする人々に、いち観客として心打たれました。そのような明日への希望を感じていただける作品になっているのではないかと思います。
■聖役:岡田将生のコメント
長編アニメの声優に初めて挑戦しましたが、声だけでの表現はとても難しく、感情がこんなにも伝わりづらくなることを今回初めて知りました。色々なアニメを観させてもらっていますが、声優さんのすごさを改めて実感しています。
僕が演じた聖は、困っている人たちに何の見返りもなく手を差し伸べるような人で、簡単に言うととても理想主義者です。復讐に燃えるスカーレットの鞘(さや)のような存在となれるよう、彼女の支え方や寄り添い方、聖の優しさや誠実さを伝えられるようにキャラクター像を作っていきました。スカーレットから反発されるシーンもありますが、今この世界でとても必要な人だと思います。スカーレットが抱えている問題や彼女が導き出す答えを、皆さんも彼女とストーリーに沿って考えながら、聖を通して、優しさや人に対して誠実さを求めてはいけないのか、求めるべきなのか…感じ取っていただけたらうれしいです。
細田監督の作品をいつも楽しみにしていましたが、自分がその内側に入れてもらえたことは嬉しくもあり、不思議な感覚です。正直、まったく内容を知らないまま、映画館で観たかった…と思ってしまう“細田作品ファンな自分”もいます。
いちファンとして作品が完成するのを楽しみにしています。皆さんも是非、楽しみにお待ちください。
このニュースの流れをチェック
- 1. 細田守、最新作『果てしなきスカーレット』2025年冬公開
- 2. 細田守監督『果てしなきスカーレット』新たなる挑戦、テーマは「復讐」 11・12公開決定
- 3. 芦田愛菜&岡田将生『果てしなきスカーレット』の声優に決定、細田守監督作品初参加
- 4. 役所広司が“最凶の敵”に挑む 細田守監督『果てしなきスカーレット』キャスト解禁
- 5. 細田守監督『果てしなきスカーレット』賞レース注目のベネチア&トロント国際映画祭にW選出
- 6. 細田守監督『果てしなきスカーレット』90秒予告で明かされた衝撃の一端 各キャラクターの場面カットも公開
- 7. 芦田愛菜、念願のゴンドラ初体験「とても心地よかった」 岡田将生・細田守監督と水の都・ベネチアを満喫
- 8. 芦田愛菜、ブルーのワンショルダードレスで魅了 ベネチア国際映画祭レッドカーペットに登場
- 9. 細田守最新作『果てしなきスカーレット』、ベネチアで世界初上映 10分超のスタンディングオベーション
- 10. 細田守監督『果てしなきスカーレット』は“復讐と赦し”の物語 芦田愛菜&岡田将生とベネチアで語る
- 11. 芦田愛菜、初のベネチア映画祭で存在感 ファッションと演技に注目集まる
- 12. 細田守監督、トロントでスカーレット・ヨハンソン&ラミ・マレックらハリウッドスターと交流
- 13. 細田守監督、ベネチアからトロントへ 『果てしなきスカーレット』観客の多様な反応に手応え
- 14. 宮野真守&津田健次郎&羽佐間道夫&古川登志夫『果てしなきスカーレット』出演
- 15. 細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』 歴代作品の名シーンでつなぐ最新予告映像公開 IMAX上映も決定
- 16. 『果てしなきスカーレット』公開記念 細田守作品の世界を歩く体験展、渋谷で開催へ 「思考実験展」とコラボ
- 17. 細田守監督『果てしなきスカーレット』スタント界の第一人者・園村健介&伊澤彩織が参加 新場面カット&キャラクターデザインも公開
- 18. 芦田愛菜、透明感あふれる歌声で物語を締めくくる『果てしなきスカーレット』EDテーマで新たな一面
- 19. 細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』公開へ――貴重なメイキングやキャスト出演の特番4本放送決定
- 20. 細田守最新作、渋谷に立つスカーレットの新ビジュアル解禁 波岡一喜・内山昂輝・斎藤志郎・上田麗奈・種崎敦美の出演も発表
- 21. はじめしゃちょー 、“同郷”細田守監督招いて“5億円豪邸ツアー”動画公開 “ハウス映画館”に大興奮
- 22. 『果てしなきスカーレット』染谷将太が涙した場面、“進化する細田ワールド”を語る
- 23. 『果てしなきスカーレット』“死後の世界”はどのように生まれたのか――生と死をつなぐ風景と細田守監督の実体験
- 24. 細田守最新作『果てしなきスカーレット』冒頭7分8秒を「金曜ロードショー」で放送 今夜は『時をかける少女』
- 25. 細田守監督の代表作『バケモノの子』TVerで12月5日まで期間限定配信決定
- 26. 岡田将生、『果てしなきスカーレット』で“未来を生きる子どもたち”のために考えたこと
- 27. 『果てしなきスカーレット』芦田愛菜が体現したスカーレットの魂
- 28. 吉田鋼太郎が語る細田守監督のすごさ『果てしなきスカーレット』は「後世に残るべき作品」
- 29. 『果てしなきスカーレット』入プレ実施へ 細田守監督描き下ろし「歴代ヒロイン」色紙7種をランダム配布
- 30. 細田守監督『果てしなきスカーレット』アニー賞3部門ノミネートで歴史的快挙に王手
- 31. 【アニー賞】『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』10冠の快挙 『果てしなきスカーレット』は3部門とも受賞逃す
- 32. 細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』Blu-ray&DVD発売決定 2時間半超の映像特典も
2025/07/04