サンライズとカラーの共同制作の「ガンダム」シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。テレビシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の大ヒット記念舞台あいさつが2日に都内で行われ、シュウジ・イトウ役の土屋神葉、監督の鶴巻和哉氏、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司氏が登壇した。 本作は「エヴァンゲリオン」シリーズを手掛けるスタジオカラーとガンダムシリーズを手掛けるサンライズによる新たなガンダムシリーズ。日本テレビ系列にて放送を予定している。2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめとする『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにて監督を務めた鶴巻和哉氏が本作の監督を務め、シリーズ構成は榎戸洋司氏、メカニカルデザインは山下いくと氏と豪華スタッフ陣が集結した。 動員100万人を超えるなど大ヒットとなっている本作。MAV戦術の秘話も明かされた。榎戸氏は「クランバトルのアイデアが監督の方から出てきて。2対2で戦うモビルスーツ戦という設定をいただきました。2対2で戦う状況だと、最近の言葉ではバディというのが使われている。もともとの富野(由悠季)監督のニュータイプの概念の中にも、ニュータイプは1人ではなくて、アムロとララァみたいに対になる存在がいて、そこで精神が交換されて、よりニュータイプの能力が発現していくっていうのがあった。2人組はガンダムの中では意味のある組み合わせだなと思った。そこを分かりやすく、この作品ならではの様式でできるようなネーミングないかなと思っていた時に、ふと『マヴ』という言葉が思い浮かんで。どうにでも解釈できていい言葉じゃんと。監督に提案してみたら、監督も気に入ってもらえて。MAV戦という軍事用語でもあるし、日常日常の中でも2人組の友達、恋人でも『マヴ』と呼んでる世界はどうかなと思って。最近、友達とか親友という言葉が、どんどん捉えづらくなってきてるなと思ってる部分もあって。ネットで知り合ったこともない人を友達認定する。本当に友達なのかな、という疑問もあったりしたんです。友達を共通の言葉として捉えられないから、だったらあえて『マヴ』というの作っちゃったらどうかなと思ったんです」と明かした。鶴巻監督は「さっき言った通り日常でも使えて、軍事用語でも使えるのは面白いなと思った」と振り返っていた。
2025/02/02