2024年11月に東京・早稲田に開校した「ANE ACADEMY」。K-POP界に携わってきた一流の指導者のもとで本格的な「ダンス」「ボーカル」レッスンが受けられるK-POP特化型アカデミーだ。その講師の1人、ボーカルレッスンを担当するSHOUUは、ボーイズグループ「MIRAE」(ミレ)のメインボーカルとしてK-POP界の第一線で活躍してきた逸材。研修生や練習生時代も含め、7年間、K-POP界に身を置いてきたからこそ、SHOUUがこだわる指導法や後進に伝えたい想いを聞いた。
■世界的に注目を集め始めたK-POPに魅せられ、高校卒業後、単身韓国へ
KARAらを輩出したDSP MEDIA所属の7人組ボーイズグループとして2021年にデビューした「MIRAE」は、デビュー曲「KILLA」のミュージックビデオが公開から1週間で再生回数1,000万回を突破。その後も活動を終了するまでの3年4カ月、韓国はもとより、海外のiTunesのK-POPアルバムチャートで上位にランクインするなど、グローバルな人気を獲得してきた。
そんな「MIRAE」でメインボーカルを務めたのがSHOUU。日本人の彼がK-POPアーティストとしての第一歩を踏み出したのは、デビューからさかのぼること3年、頼る人がひとりもいない中、単身、韓国へと渡ったことがきっかけだった。
「物心ついた頃から、歌って踊れる人になりたいという夢を持っていました。最初は母親主導でちょっと無理矢理な感じでダンスのレッスンに通い始めたのですが、学ぶうちにダンスや歌の楽しさに目覚めまして。その後、中学2年のときに、これまた母親が勝手に応募したことがきっかけで、現在の関西ジュニアに所属し、バックダンサーを務めたり、毎年、大阪の松竹座で開かれるJr.の公演に出演するようになりました。ただ、K-POPが好きだったこともあり、だんだんここではないところで活躍したいと思うようになったんです」
Jr.を辞め、高校時代はアルバイトをしてお金を貯め、卒業後すぐの2017年に渡韓。当時のK-POP界といえば、BTSが世界の音楽シーンで頭角を現し始めた頃。SHOUUも「日本で活動するより、世界的に注目が集まるK-POPに挑戦したいという気持ちが強かった」と振り返る。
しかし、当たり前のことではあるが、デビューまでの道のりは決して平たんではなかった。ワーキングホリデービザを取得し、「ソウルでアルバイトをしながらオーディションを受けようと思っていた」ものの、オーディションはほとんどなく、アルバイトがメインの生活に。「このままではいけない」と、滞在3ヶ月くらいが経った頃、家の近くの芸能事務所に、「オーディションを受けさせてほしい」と単身で乗り込んでいったという。
■3社でレッスンを経験。サバイバルを生き抜いたデビューまでの3年間
「ラッキーなことに、たまたま新人開発チームのチーム長さんが出てこられて、『普段はやっていないけどいいよ』と言って、歌と踊りを見てくださったんです。それがきっかけで入所が決まって、練習生の前段階の研修生になることができました」
その後、すぐに練習生に昇格。デビューに向けた準備が進んでいたが、2度、立ち消えに。そして、入所2年後に、別の事務所へと移籍。だが、そこでもなかなかデビューできず、そんなときに声をかけられたのがDSP MEDIAからのデビューの話だった。
「3度目の正直でやっとデビューできた」と笑うSHOUU。だが、韓国に渡ってからデビューまでの3年間、3社でレッスンを受け、デビューに向けてさまざまな経験を積んだことは、「自身の大きな財産になっている」とほほ笑む。
「もっとも大変だったのは、日本で身についたダンスや歌の習慣を韓国式に変えることでした。ボーカルでは、デビューした後、『ちょっと鼻にかかったような日本人特有の歌い方がない』という点を評価していただけたのですが、これはありがたいことに最初の会社がいろいろな先生をつけてくださり、他の子たちよりもレッスンの量を増やして、育成してくれたからです。韓国語は日本語より強い発音が多く、そのせいか、韓国人と日本人では発声の仕方が全然違います。幼少期の頃から声帯に違いが生じて、大人になったときには確実に差が開いてしまっている。それを怒られながら練習を重ねて、矯正していきました」
ANE ACADEMYのボーカルレッスンでは、1クラス最大2人までという少人数制をとっているが、それも自身が受けたように、一人ひとりにていねいな指導を行いたいという思いの表れだ。
「僕は韓国で他のメンバーに頼まれて、ボーカルの指導をした経験もありますが、人によって声帯の形も違いますし、できることや、伸び幅、かかる時間も個人によってまったく異なります。ですから、一人ひとりにきちんと向き合って指導できたらと思っています」
さらにANE ACADEMYは、大手芸能事務所を含む韓国の多数の芸能事務所と連携。不定期開催のオーディションを通じて、韓国のアーティスト練習生として準備ができる環境も提供している。それに関しても、経験者のSHOUUは目を輝かせ、こう語る。
「最近、サバイバル番組が流行っていますが、練習生自体が事務所内部でのサバイバルです。そういうところを生き抜くために大切なのは頑張ること。当たり前だと思われるかもしれませんが、実はそれが一番大事。本気で、素直に、一生懸命、頑張っていれば、見てくれている人は必ずいて、プッシュしてくれて、たとえその会社でデビューできなくても、僕のように人づてに伝わり、次につながることがある。この業界は人脈も非常に大切なので、知り合いをいっぱい作ることも大事だし、かわいがられることも大事。そういったことも伝授してあげられると思います」
■7年間の韓国での経験のすべてを活かして、K-POPに夢を抱く人の力になれたら
もうひとつ、ANE ACADEMYでは「グローバルに活躍できる人材を育成」することも掲げているが、SHOUUのようにK-POP界の第一線で活躍した人材が指導に当たるからこそ、そのために必要とされるメンタル面や人間性などについて学べることも強みといえるだろう。
「僕は、右も左も何もわからない状態で、言葉さえわからない状態で渡韓して、いろいろな会社にいたからこそ学べたことがたくさんあります。例えば、1社にしか所属した経験がなかったら、その会社の決まりが当たり前だと信じたことでしょう。でも、3社を経験し、その間、芸能人の友達もたくさんできて、いろいろなことを見聞きしたことによって、それぞれの会社に長所短所があることを知りましたし、中にはよくない会社が存在することも知りました。だからこそ、そういう環境で生き抜くためのサバイバル法ではないですけど、実際に経験してきた僕だからこそ教えられることがあります。7年間、韓国の芸能界にいたのは伊達じゃないので(笑)、自分の行動や言動はもちろんのこと、会社と対等に話し合うための方法とか、グローバルを視野にした中での社会人としての心得みたいところでのアドバイスもできると思っています」
最後に、厳しい世界であることを知っているからこそ、自分と同じようにK-POPに夢を抱く人たちにSHOUUはこんな愛あるメッセージを送ってくれた。
「このアカデミーに通って僕の指導を受けたからといって、誰もがスターになれるわけではありません。デビューに必要なのは、誰かの力ではなく、自分の努力です。それをわかったうえで、本当にプロになりたくて、努力を惜しまないという人がいたら、僕はその可能性を少しでも伸ばしてあげたい。僕自身の経験のすべてを活かして、会社の人が“この子は売れる”と可能性を感じる確率を少しでも上げるお手伝いをしてあげられたらと思っています」
文・河上いつ子
■ANE ACADEMY:https://aneacademy.jp/
■元記事:【インタビュー】「MIRAE」メインボーカルSHOUU K-POP界の第一線で活躍したボーカリストが語る 成功への秘訣>>>
■提供元:ORICON BiZ online>>>
■世界的に注目を集め始めたK-POPに魅せられ、高校卒業後、単身韓国へ
KARAらを輩出したDSP MEDIA所属の7人組ボーイズグループとして2021年にデビューした「MIRAE」は、デビュー曲「KILLA」のミュージックビデオが公開から1週間で再生回数1,000万回を突破。その後も活動を終了するまでの3年4カ月、韓国はもとより、海外のiTunesのK-POPアルバムチャートで上位にランクインするなど、グローバルな人気を獲得してきた。
そんな「MIRAE」でメインボーカルを務めたのがSHOUU。日本人の彼がK-POPアーティストとしての第一歩を踏み出したのは、デビューからさかのぼること3年、頼る人がひとりもいない中、単身、韓国へと渡ったことがきっかけだった。
「物心ついた頃から、歌って踊れる人になりたいという夢を持っていました。最初は母親主導でちょっと無理矢理な感じでダンスのレッスンに通い始めたのですが、学ぶうちにダンスや歌の楽しさに目覚めまして。その後、中学2年のときに、これまた母親が勝手に応募したことがきっかけで、現在の関西ジュニアに所属し、バックダンサーを務めたり、毎年、大阪の松竹座で開かれるJr.の公演に出演するようになりました。ただ、K-POPが好きだったこともあり、だんだんここではないところで活躍したいと思うようになったんです」
Jr.を辞め、高校時代はアルバイトをしてお金を貯め、卒業後すぐの2017年に渡韓。当時のK-POP界といえば、BTSが世界の音楽シーンで頭角を現し始めた頃。SHOUUも「日本で活動するより、世界的に注目が集まるK-POPに挑戦したいという気持ちが強かった」と振り返る。
しかし、当たり前のことではあるが、デビューまでの道のりは決して平たんではなかった。ワーキングホリデービザを取得し、「ソウルでアルバイトをしながらオーディションを受けようと思っていた」ものの、オーディションはほとんどなく、アルバイトがメインの生活に。「このままではいけない」と、滞在3ヶ月くらいが経った頃、家の近くの芸能事務所に、「オーディションを受けさせてほしい」と単身で乗り込んでいったという。
■3社でレッスンを経験。サバイバルを生き抜いたデビューまでの3年間
その後、すぐに練習生に昇格。デビューに向けた準備が進んでいたが、2度、立ち消えに。そして、入所2年後に、別の事務所へと移籍。だが、そこでもなかなかデビューできず、そんなときに声をかけられたのがDSP MEDIAからのデビューの話だった。
「3度目の正直でやっとデビューできた」と笑うSHOUU。だが、韓国に渡ってからデビューまでの3年間、3社でレッスンを受け、デビューに向けてさまざまな経験を積んだことは、「自身の大きな財産になっている」とほほ笑む。
「もっとも大変だったのは、日本で身についたダンスや歌の習慣を韓国式に変えることでした。ボーカルでは、デビューした後、『ちょっと鼻にかかったような日本人特有の歌い方がない』という点を評価していただけたのですが、これはありがたいことに最初の会社がいろいろな先生をつけてくださり、他の子たちよりもレッスンの量を増やして、育成してくれたからです。韓国語は日本語より強い発音が多く、そのせいか、韓国人と日本人では発声の仕方が全然違います。幼少期の頃から声帯に違いが生じて、大人になったときには確実に差が開いてしまっている。それを怒られながら練習を重ねて、矯正していきました」
ANE ACADEMYのボーカルレッスンでは、1クラス最大2人までという少人数制をとっているが、それも自身が受けたように、一人ひとりにていねいな指導を行いたいという思いの表れだ。
「僕は韓国で他のメンバーに頼まれて、ボーカルの指導をした経験もありますが、人によって声帯の形も違いますし、できることや、伸び幅、かかる時間も個人によってまったく異なります。ですから、一人ひとりにきちんと向き合って指導できたらと思っています」
さらにANE ACADEMYは、大手芸能事務所を含む韓国の多数の芸能事務所と連携。不定期開催のオーディションを通じて、韓国のアーティスト練習生として準備ができる環境も提供している。それに関しても、経験者のSHOUUは目を輝かせ、こう語る。
「最近、サバイバル番組が流行っていますが、練習生自体が事務所内部でのサバイバルです。そういうところを生き抜くために大切なのは頑張ること。当たり前だと思われるかもしれませんが、実はそれが一番大事。本気で、素直に、一生懸命、頑張っていれば、見てくれている人は必ずいて、プッシュしてくれて、たとえその会社でデビューできなくても、僕のように人づてに伝わり、次につながることがある。この業界は人脈も非常に大切なので、知り合いをいっぱい作ることも大事だし、かわいがられることも大事。そういったことも伝授してあげられると思います」
■7年間の韓国での経験のすべてを活かして、K-POPに夢を抱く人の力になれたら
もうひとつ、ANE ACADEMYでは「グローバルに活躍できる人材を育成」することも掲げているが、SHOUUのようにK-POP界の第一線で活躍した人材が指導に当たるからこそ、そのために必要とされるメンタル面や人間性などについて学べることも強みといえるだろう。
「僕は、右も左も何もわからない状態で、言葉さえわからない状態で渡韓して、いろいろな会社にいたからこそ学べたことがたくさんあります。例えば、1社にしか所属した経験がなかったら、その会社の決まりが当たり前だと信じたことでしょう。でも、3社を経験し、その間、芸能人の友達もたくさんできて、いろいろなことを見聞きしたことによって、それぞれの会社に長所短所があることを知りましたし、中にはよくない会社が存在することも知りました。だからこそ、そういう環境で生き抜くためのサバイバル法ではないですけど、実際に経験してきた僕だからこそ教えられることがあります。7年間、韓国の芸能界にいたのは伊達じゃないので(笑)、自分の行動や言動はもちろんのこと、会社と対等に話し合うための方法とか、グローバルを視野にした中での社会人としての心得みたいところでのアドバイスもできると思っています」
最後に、厳しい世界であることを知っているからこそ、自分と同じようにK-POPに夢を抱く人たちにSHOUUはこんな愛あるメッセージを送ってくれた。
「このアカデミーに通って僕の指導を受けたからといって、誰もがスターになれるわけではありません。デビューに必要なのは、誰かの力ではなく、自分の努力です。それをわかったうえで、本当にプロになりたくて、努力を惜しまないという人がいたら、僕はその可能性を少しでも伸ばしてあげたい。僕自身の経験のすべてを活かして、会社の人が“この子は売れる”と可能性を感じる確率を少しでも上げるお手伝いをしてあげられたらと思っています」
文・河上いつ子
■ANE ACADEMY:https://aneacademy.jp/
■元記事:【インタビュー】「MIRAE」メインボーカルSHOUU K-POP界の第一線で活躍したボーカリストが語る 成功への秘訣>>>
■提供元:ORICON BiZ online>>>
2024/12/25



