1976年のスタート以来、“世代を問わず家族みんなで楽しめる音楽クイズバラエティ”として人気を博してきた『クイズ!ドレミファドン』(フジテレビ系)。近年は年2〜3回、プライムタイムに不定期の特別番組として放送され話題を呼んでいるこの番組が、10月1日、『新ドラマ人気番組対抗 クイズ!ドレミファドン秋の祭典SP』と題し、19時からの3時間スペシャルとして放送される。1995年より司会を務める“Mr.ドレミファドン”こと中山秀征に、イントロクイズの元祖として不動の地位を築いた人気長寿番組の魅力と、今回の見どころを聞いた。
■新人からベテランまで多彩な出演者が競演
今回、秋のSPとして放送される同番組の回答者には、フジテレビ系で放送される人気番組に出演中の豪華メンバーが大集結。10月スタートの新ドラマでは、火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』から杉野遥涼、白石麻衣、宇梶剛士、火ドラ★イレブン『スノードロップの初恋』から宮世琉弥、小野花梨、岩瀬洋志、木曜劇場『わたしの宝物』から田中圭、深澤辰哉(Snow Man)、土ドラ『バントマン』から鈴木伸之、倉科カナ、坂東彌十郎が参戦する。
バラエティでは、『ネプリーグ』&『呼び出し先生タナカ』の原田泰造(ネプチューン)、名倉潤(ネプチューン)、田中卓志(アンガールズ)、『坂上どうぶつ王国』の坂上忍、高橋海人(King&Prince)、『千鳥の鬼レンチャン』の河合郁人、ほいけんた、『めざましテレビ』の伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)、井上清華(フジテレビアナウンサー)が登場。そして、『ぽかぽか』の加藤大悟、山本賢太(フジテレビアナウンサー)が参戦し、途中から澤部佑(ハライチ)、岩井勇気(ハライチ)、神田愛花が合流する。
司会を務める中山は、新人、ベテランを問わず、毎回、多彩な出演者が揃うのが、本番組が長く愛されてきた魅力のひとつと話す。
「音楽のイントロを聞いて、ボタンを早押しして答えるだけという実にシンプルなクイズ番組ですが、毎回、出演者が変わり、クイズによって、他の番組では見られない皆さんの表情が引き出されるところに面白さがあると思います。知識や教養が必要とされるクイズ番組はたくさん放送されていますが、この番組は、クイズ番組とはいっても、間違えても恥ずかしくない。むしろ当たっていないことが面白さにつながるようなことがあって、皆さん、真剣ではあるけれど、楽しんで参加していただける。そこが長年人気を保ち続けている秘密だと思います」
その代表例として、中山がこれまで最も印象に残った出演者にあげるのが平愛梨だ。
「2008年に、映画『20世紀少年』の公開後に出演してくださったのですが、美人女優さんとして注目を集め始めていた時だったのに、回答の間違いも含めて、その発言や行動の何もかもが面白くて。この番組をきっかけに、バラエティタレントとしてブレイクもされました(笑)。さらに、川合俊一さんがアニメソングに強くて“アニメの川合”と言われるようになったり、この番組は出演者が意外な才能を開花させる場所にもなっていると思います」
■他番組では見られない出演者たちの素顔に注目
出演者の年齢層が多岐にわたり、好みの音楽もそれぞれ異なるだけに、出題される楽曲は、過去の名曲から今のヒット曲まで、ジャンルを問わず幅広く揃う。どの出演者にとっても必ず知っている曲が出てくる構成だ。
「たとえば、今回の出演者ですと、宇梶剛士さんは70年代や80年代がドンピシャで、坂上忍くんは僕と同い年なので古い歌はめっぽう強いけれど、ある年代を境に太刀打ちできなくなる(笑)。でも、グループでの戦いになっていますので、宇梶さんには杉野遥亮くんと白石麻衣さんが、坂上くんにはキンプリの高橋くんがいて、最新の歌に関しては若い人が補ってくれる。このペアリングも番組の妙と言っていいと思います」
とはいえ、自分が自信を持っている歌やジャンルでも答えられないことが起きるのがこの番組の面白さだ。
「僕は回答を全部知っていますので、この曲はこの人が当てるだろうなと思って見ていたりするのですが、たとえば、自分が出ている番組の主題歌とか、歌手の方なら自分のヒット曲なのに、違う人に答えられてしまうということも起こります。『何やってんだよ〜!』って頭を抱えてしまったり、その表情も含め、番組としてはひじょうに盛り上がる(笑)。今回ですと、キンプリの高橋くんと、Snow Manの深澤くん、そして河合郁人くんが出演しているのですが、先輩の曲を誰が答えられるか、その白熱した戦いぶりと、その流れからの展開も楽しんでいただけると思います」
その逆で、きっと知らないであろうと思われる若い世代が昔の歌を瞬時に答えるという予想外の展開が起こることもある。「お母さんが好きだったから子どもの頃からよく聞いていた」など、その出演者の素顔が垣間見られるのも“歌の力”を題材にしたこの番組ならではの醍醐味だろう。
また、クイズ番組において出演者はボタンを押せずに黙ったまま何も答えられないことが一番の痛手となるわけだが、今回は、そういった状況さえも面白さに変える秘策を隠しているという。
「少しだけお話すると、田中圭さんと深田辰哉さんのお2人は最初まったく答えられませんでした。なのにひじょうに目立っていて、その後、面白い展開を見せますので、そこも楽しみにしていただきたいです」
■“家族で一緒に盛り上がれるテレビ”を提供できる貴重な番組
そして、中山がこの番組の最大の魅力としてあげるのは、「視聴者も家族で一緒に参戦できること」だ。
「この番組は、視聴者の皆さんも参加でき、タレントさんより俺のほうが早かったと優越感に浸れたり、ご家族で何問答えられるかを競い合う楽しさがあります。テレビの見方が多様化している今、“家族で一緒に盛り上がれるテレビ”を提供できる貴重な番組だと思います。また、歌はその時代の写し鏡ですから、子どもたちの知っている歌を親が教えてもらうなど、世代間で会話が生まれる楽しみもあると思います。昔、若いグループのアーティストを見て『全員同じ顔に見える』と言った親父に、『そんなことないよ』と一生懸命説明したことがありましたが、今、僕はあの時の親父の感覚がよくわかります(笑)。そんなふうに、この番組が、家族それぞれがいろいろなことを言い合える、家族の会話のきっかけになってくれたらと思っています」
さらに今回は、ディズニーをこよなく愛する俳優・風間俊介を案内役に、東京ディズニーリゾートでロケを敢行。「毎回、さまざまな趣向を凝らした企画を行っていますが、今回はまた新しいチャレンジができた」と中山が言うように、東京ディズニーリゾートを舞台に、ディズニー映画の名曲からの出題も用意されている。
進行役には、7度目の出演となるみちょぱこと池田美優と、4度目の出演となるネプチューン・堀内健も同席。
「堀内はいつも通りずっとボケてますけど(笑)、いつもだったら同じグループの名倉潤が担うポジションの司会役となって、回答者の名倉をいじるというひじょうに面白い構図が生まれています。みちょぱは、本当に視野が広く、全体に心配りしながらも自分に求められていることがわかっていて、行くところは行くという面もあって、本当に上手い。天性のものもあるでしょうけど、経験を積んできているんだなと思いましたし、やっぱり人気者になるだけの理由はあるなと実感しています」
最後に、中山も回答者になってみるというのはいかがですか?と振ってみると……。
「得意な年代はめっぽう強いのですが、2000年代中盤くらいからぷっつり途切れると思います(笑)。うちには息子たちがいて、最新の歌はいつも家に流れているので、アーティスト名や題名を聞けば、ああ、これがあれねとわかったりするんですけど、聞いただけで答えられるかと言うと、ひじょうに怪しい。正直、スピッツの『ロビンソン』あたりからどっちがグループ名でどっちがタイトルかわからなくなっているものも多いですし(笑)。なので、僕が回答者になったら、間抜けなだけな気がします。でも、面白いかどうかわからないですけど、確かにやってみたい気持ちはどこかにありますね」
高島忠夫さんが司会を務めていた時代、20代の頃には回答者として出演したことがあるという中山。当時を「子どもの頃から楽しみに見ていた番組だっただけに、出演できたことが本当にうれしかった」と振り返りつつ、「今、出演者の方に同じことを言われることが多い」と破顔する。
「デビューしたら出てみたい番組ってあるじゃないですか。この番組に対してそう言ってくださる方が本当に多いので、その意味でも続けていかなければいけない番組だと思っています。そして何より家族が一緒に盛り上がれる不滅的な企画であることが視聴者の皆さまにも愛され、長く続いている理由だと思いますので、この先もずっと次世代に引き継いでいきたい。似たような企画の番組もありますが、“イントロクイズといえばドレミファドン”というように、この番組が、本家本元。皆さまには10月1日、そんな老舗の味をぜひ楽しんでいただけたらと思います」
※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記
文・河上いつ子
■新人からベテランまで多彩な出演者が競演
今回、秋のSPとして放送される同番組の回答者には、フジテレビ系で放送される人気番組に出演中の豪華メンバーが大集結。10月スタートの新ドラマでは、火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』から杉野遥涼、白石麻衣、宇梶剛士、火ドラ★イレブン『スノードロップの初恋』から宮世琉弥、小野花梨、岩瀬洋志、木曜劇場『わたしの宝物』から田中圭、深澤辰哉(Snow Man)、土ドラ『バントマン』から鈴木伸之、倉科カナ、坂東彌十郎が参戦する。
司会を務める中山は、新人、ベテランを問わず、毎回、多彩な出演者が揃うのが、本番組が長く愛されてきた魅力のひとつと話す。
「音楽のイントロを聞いて、ボタンを早押しして答えるだけという実にシンプルなクイズ番組ですが、毎回、出演者が変わり、クイズによって、他の番組では見られない皆さんの表情が引き出されるところに面白さがあると思います。知識や教養が必要とされるクイズ番組はたくさん放送されていますが、この番組は、クイズ番組とはいっても、間違えても恥ずかしくない。むしろ当たっていないことが面白さにつながるようなことがあって、皆さん、真剣ではあるけれど、楽しんで参加していただける。そこが長年人気を保ち続けている秘密だと思います」
その代表例として、中山がこれまで最も印象に残った出演者にあげるのが平愛梨だ。
「2008年に、映画『20世紀少年』の公開後に出演してくださったのですが、美人女優さんとして注目を集め始めていた時だったのに、回答の間違いも含めて、その発言や行動の何もかもが面白くて。この番組をきっかけに、バラエティタレントとしてブレイクもされました(笑)。さらに、川合俊一さんがアニメソングに強くて“アニメの川合”と言われるようになったり、この番組は出演者が意外な才能を開花させる場所にもなっていると思います」
■他番組では見られない出演者たちの素顔に注目
出演者の年齢層が多岐にわたり、好みの音楽もそれぞれ異なるだけに、出題される楽曲は、過去の名曲から今のヒット曲まで、ジャンルを問わず幅広く揃う。どの出演者にとっても必ず知っている曲が出てくる構成だ。
「たとえば、今回の出演者ですと、宇梶剛士さんは70年代や80年代がドンピシャで、坂上忍くんは僕と同い年なので古い歌はめっぽう強いけれど、ある年代を境に太刀打ちできなくなる(笑)。でも、グループでの戦いになっていますので、宇梶さんには杉野遥亮くんと白石麻衣さんが、坂上くんにはキンプリの高橋くんがいて、最新の歌に関しては若い人が補ってくれる。このペアリングも番組の妙と言っていいと思います」
とはいえ、自分が自信を持っている歌やジャンルでも答えられないことが起きるのがこの番組の面白さだ。
「僕は回答を全部知っていますので、この曲はこの人が当てるだろうなと思って見ていたりするのですが、たとえば、自分が出ている番組の主題歌とか、歌手の方なら自分のヒット曲なのに、違う人に答えられてしまうということも起こります。『何やってんだよ〜!』って頭を抱えてしまったり、その表情も含め、番組としてはひじょうに盛り上がる(笑)。今回ですと、キンプリの高橋くんと、Snow Manの深澤くん、そして河合郁人くんが出演しているのですが、先輩の曲を誰が答えられるか、その白熱した戦いぶりと、その流れからの展開も楽しんでいただけると思います」
その逆で、きっと知らないであろうと思われる若い世代が昔の歌を瞬時に答えるという予想外の展開が起こることもある。「お母さんが好きだったから子どもの頃からよく聞いていた」など、その出演者の素顔が垣間見られるのも“歌の力”を題材にしたこの番組ならではの醍醐味だろう。
また、クイズ番組において出演者はボタンを押せずに黙ったまま何も答えられないことが一番の痛手となるわけだが、今回は、そういった状況さえも面白さに変える秘策を隠しているという。
「少しだけお話すると、田中圭さんと深田辰哉さんのお2人は最初まったく答えられませんでした。なのにひじょうに目立っていて、その後、面白い展開を見せますので、そこも楽しみにしていただきたいです」
■“家族で一緒に盛り上がれるテレビ”を提供できる貴重な番組
そして、中山がこの番組の最大の魅力としてあげるのは、「視聴者も家族で一緒に参戦できること」だ。
「この番組は、視聴者の皆さんも参加でき、タレントさんより俺のほうが早かったと優越感に浸れたり、ご家族で何問答えられるかを競い合う楽しさがあります。テレビの見方が多様化している今、“家族で一緒に盛り上がれるテレビ”を提供できる貴重な番組だと思います。また、歌はその時代の写し鏡ですから、子どもたちの知っている歌を親が教えてもらうなど、世代間で会話が生まれる楽しみもあると思います。昔、若いグループのアーティストを見て『全員同じ顔に見える』と言った親父に、『そんなことないよ』と一生懸命説明したことがありましたが、今、僕はあの時の親父の感覚がよくわかります(笑)。そんなふうに、この番組が、家族それぞれがいろいろなことを言い合える、家族の会話のきっかけになってくれたらと思っています」
さらに今回は、ディズニーをこよなく愛する俳優・風間俊介を案内役に、東京ディズニーリゾートでロケを敢行。「毎回、さまざまな趣向を凝らした企画を行っていますが、今回はまた新しいチャレンジができた」と中山が言うように、東京ディズニーリゾートを舞台に、ディズニー映画の名曲からの出題も用意されている。
進行役には、7度目の出演となるみちょぱこと池田美優と、4度目の出演となるネプチューン・堀内健も同席。
「堀内はいつも通りずっとボケてますけど(笑)、いつもだったら同じグループの名倉潤が担うポジションの司会役となって、回答者の名倉をいじるというひじょうに面白い構図が生まれています。みちょぱは、本当に視野が広く、全体に心配りしながらも自分に求められていることがわかっていて、行くところは行くという面もあって、本当に上手い。天性のものもあるでしょうけど、経験を積んできているんだなと思いましたし、やっぱり人気者になるだけの理由はあるなと実感しています」
最後に、中山も回答者になってみるというのはいかがですか?と振ってみると……。
「得意な年代はめっぽう強いのですが、2000年代中盤くらいからぷっつり途切れると思います(笑)。うちには息子たちがいて、最新の歌はいつも家に流れているので、アーティスト名や題名を聞けば、ああ、これがあれねとわかったりするんですけど、聞いただけで答えられるかと言うと、ひじょうに怪しい。正直、スピッツの『ロビンソン』あたりからどっちがグループ名でどっちがタイトルかわからなくなっているものも多いですし(笑)。なので、僕が回答者になったら、間抜けなだけな気がします。でも、面白いかどうかわからないですけど、確かにやってみたい気持ちはどこかにありますね」
高島忠夫さんが司会を務めていた時代、20代の頃には回答者として出演したことがあるという中山。当時を「子どもの頃から楽しみに見ていた番組だっただけに、出演できたことが本当にうれしかった」と振り返りつつ、「今、出演者の方に同じことを言われることが多い」と破顔する。
「デビューしたら出てみたい番組ってあるじゃないですか。この番組に対してそう言ってくださる方が本当に多いので、その意味でも続けていかなければいけない番組だと思っています。そして何より家族が一緒に盛り上がれる不滅的な企画であることが視聴者の皆さまにも愛され、長く続いている理由だと思いますので、この先もずっと次世代に引き継いでいきたい。似たような企画の番組もありますが、“イントロクイズといえばドレミファドン”というように、この番組が、本家本元。皆さまには10月1日、そんな老舗の味をぜひ楽しんでいただけたらと思います」
※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記
文・河上いつ子
2024/10/01