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“難題請負人”武内英樹監督、「毎回ドキドキしながらやっている」

 ビジネス小説としては異例の大ヒットとなった眞邊明人氏の著書を原作に、AIで復活した偉人たちによる最強ヒーロー内閣の活躍を描いた映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(以下、『もし徳』)。主演は、浜辺美波。最強内閣の総理大臣・徳川家康役に野村萬斎、官房長官・坂本龍馬役に赤楚衛二、経済産業大臣・織田信長役にGACKT、財務大臣・豊臣秀吉役に竹中直人、ら錚々たるメンバーが出演している。

映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』武内英樹監督(C)ORICON NewS inc.

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 監督を務めたのは、『のだめカンタービレ 最終楽章』前編(2009年)、後編(10年)、『テルマエ・ロマエ』(12年)、『翔んで埼玉』(19年)などを手がけた武内英樹。数々のコメディ実写化を大ヒットへと導いてきた武内監督に“映画愛”を聞いた。

――早稲田大学を卒業後フジテレビに入社し、ドラマ・映画制作に携わってこられましたが、HIV感染をテーマとした『神様、もう少しだけ』(1998年)のような社会派も、『カバチタレ!』(2001年)、『電車男』(05年)、『のだめカンタービレ』(06年)などの原作ものも、とにかく映像化が難しそうな作品でヒットを飛ばす、その打率がすごいですよね。無理難題をいつもどうやって乗り越えていくんですか?

【武内】正直、わからないですよね。けっこうな難題が来るので、『のだめカンタービレ』も『テルマエ・ロマエ』も、どうすれば実写化を成立させられるんだろうというのは、本当に目の前に無数の分岐点があって、こっちへ行ったら足を踏み外すかな、そっちへ行ったらスベりそうだな、といったギリギリの選択をドキドキしながらしている感じ。

 例えば『のだめカンタービレ』は、原作漫画で主人公ののだめが憧れの千秋先輩に殴られたり、蹴られたりするんですけど、それを実写でリアルに再現するにはどうすればいいのか考えて、明らかに人形だとわかるものを殴ったり蹴ったりするのであれば、観客も不快にならないんじゃないかと思ってそうしました。

 『テルマエ・ロマエ』も古代ローマ人のキャラクターを日本人キャストでやるという時点でかなりのリスクがあったんですけど、阿部寛さんだったらみんな納得してくれるかな、と思ってキャスティングし、周りもひたすら濃い顔の俳優で固めたのですが、これでいいのかなって。毎回ドキドキしながらやってきたんですよね。

――『もし徳』はどうだったんですか?「難題きたー!」という感じだったんですか?

【武内】僕は2年前に会社を辞めてフリーになったんですが、ありがたいことに、いろんな映画会社や配給会社の方たちからいろいろお声がけいただき、その中の一つがこの企画です。まず『もしも徳川家康が総理大臣になったら』というタイトルがすごく輝いていて、小説を読んでみたら、めちゃくちゃ面白くて最後は泣けて。自分の中にある問題意識を刺激してくれて、今、この時代だからこそ、このタイミングでやるべきなんじゃないかという使命感みたいなものも生まれて、引き受けることにしました。

 テレビ局にいた頃、まとまった休みが取れたら必ず海外旅行に出かけていたんですよ。1ヶ月ぐらいかけて南米を1人でぶらっと行ったり、バルカン半島を全部回ってみたり、イランとかモロッコとかネパールとか、世界中をほっつき歩いて、いろんな見方ができるようになったし、いろんなところへ行けば行くほど、日本ってやっぱり素晴らしい国だなって思うようになったんですよね。時間通り電車が来て、世界一飯がうまくて、ウォシュレットがあって、温泉があって、四季があって、めちゃくちゃいい国じゃんって思うようになったんですよね。

 『もし徳』の話をいただく前からうっすらわかっていたけど、日本は「現存する世界最古の国」としてギネスブックに記載されているくらい歴史が長い。その歴史を築いてきた偉人たちが続々と登場する、それだけで面白いと思いました。

――難しかったところは?

【武内】「AI・ホログラムにより歴史上の偉人たちを復活させ、最強内閣をつくる」なんて荒唐無稽な話に思えるけど、最近のAIの進化は、すでに我々の想像を超えるところまで進んでいそうだし、映像技術も進化しているから、あり得なくもないかなって、そう思ってもらえるような説得力をいかにして出すか、そこが難しかったです。

 偉人たちは、聖徳太子なら飛鳥時代、信長や秀吉は戦国時代からやって来たように見えるようにしたいと思って、衣装やメイクにもこだわったんだけど、現代のロケーションにハマるのかな?と思ったのですが、家康が毎日新聞社の屋上でしゃべっているシーンも意外と違和感なかったですし、首相官邸はもちろんセットですけど、意外となじんでいて不思議な感じでした。ミスマッチなんだけど謎の溶け込み方をしているという、これも意外でした。

――すっかり難題請負監督ですね。

【武内】ありがたいことです。ちょっとトリッキーな作品の依頼が続いていて、どうすりゃいいの?って頭を抱えることもありますが、それもまた今はすごく面白くて楽しいですね。普通のラブストーリーもやりたいんですけどね(笑)。

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