元結合双生児“ベトちゃんドクちゃん”の弟グエン・ドク氏(42)の半生を追ったドキュメンタリー映画『ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―』(5月3日公開)の来日特別試写会が11日、東京・日本赤十字看護大学内広尾ホールで行われ、ドク氏と川畑耕平監督が登壇した。 日越外交関係樹立50周年と分離手術35年を記念して制作された本作。今も深刻な健康問題を抱えながら、平和のアンバサダーとしての使命とともに生きるドク氏の姿が収められている。プロデューサーはドク氏とともに平和活動を長年続けているリントン貴絵ルース氏が担い、監督はドキュメンタリー作家の川畑耕平が務めた。 ドク氏は、1986年に兄のベトさんが「急性脳症」と診断されたことで、ドク氏も命を失いかねない状況となり、ホーチミンから緊急来日し、東京・広尾の日本赤十字社医療センターで約4ヶ月におよぶ入院生活を送った。さらに、日本赤十字社などからの支援で1988年の分離手術が実現したことから、今回の試写会が実現。同大学で学ぶ学生を招き、トークを行った。
2024/04/11