『秒速5センチメートル』(2007年)に続き、アニメーション監督・新海誠作品で、今年公開20周年を迎える『雲のむこう、約束の場所』が5月17日より2週間の期間限定で再上映されることが発表された。 『雲のむこう、約束の場所』は、南北に分断された架空の戦後の日本を舞台に、原因不明の病に冒された少女を救おうと2人の少年たちが奮闘する姿を描いた作品。衝撃を持って迎えられた商業デビュー作『ほしのこえ』の後、新海監督が初めて手掛けた劇場用長編アニメーション作品となる。原作・脚本・監督から撮影・美術まで自ら手がけ、その作家性をあますところなく発揮した作品でもある。緻密で美しい色彩の風景描写と、すれ違う男女の心情を繊細に描く新海ワールドのエッセンスを劇場のスクリーンで堪能できる貴重な機会だ。
2024/03/29