俳優の佐藤健（35）、長澤まさみ（36）、森七菜（22）、山田智和監督（36）が22日、都内で行われた映画『四月になれば彼女は』の公開初日舞台あいさつに参加した。

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　映画プロデューサーで、作家としても数々の話題作を生み出してきた川村元気氏の恋愛小説を映画化。婚約者との結婚を控えた精神科医の主人公・藤代俊役を佐藤、結婚を直前に控えて謎の失踪を遂げる藤代の婚約者・坂本弥生役を長澤、藤代が10年前に交際していた初恋の女性で世界中を旅しながら藤代に手紙を送る伊予田春役を森が演じる。ウユニ、プラハ、アイスランド、そして日本で撮影を敢行した純愛映画となる。

　“手紙”が物語のキーとなるとあって、手紙のエピソードトークで盛り上がった。佐藤は「森さんがあります。そのエピソードは担当が決まっています」と振ると、森は「激アツの話があります。言っていいですか？」と自信満々に引き受けた。

　高校のころの話だそう。取材で「高校でやり残したこと」を聞かれると森は「ラブレターをもらったことがない」と話していたという。「そしたら卒業式の日に靴箱の中にラブレターが入っていたんです。しかも本気の！」と振り返る。当時は地元・大分の高校に通っており、仕事のために上京することが決まっていた。「東京に行く前の日に靴箱に入ってるんです。『女優の森七菜さんじゃなくて、あなたとして好きなんです』と書いてくれてて、ものすごくうれしかったんです。急いで返事書いて、走って追いかけた」と断りの返事だったが手紙として返したことを懐かしんでいた。

　その後、まさかの進展も。森は「そういう手紙のエピソードがあったんですけど、この前、東京で写真集のお渡し会みたいなのをさせてもらって。そこに彼が登場したんです！」と明かす。会場からは、恐怖ゆえのどよめきが起きたが森は「『やっほー！来ちゃったぜ！』みたいな軽い軽い感じで（笑）。高校生の時そんなにお話したことなかったんで、『大分から来てくれたん？』って言ったら、『来たよ』って。『いつも取材でプライベートの手紙の話をして、ごめんね』みたいな言ったら『全然いいっす』って、そのまま帰って行きました。めちゃくちゃうれしかったです。東京だったんで、大分からわざわざ来てくれて」と笑顔。今も「好きです」とは伝えられなかったそうだが、森は「最近レベルアップした思い出でした」とにっこりと笑っていた。