大河ドラマ『光る君へ』（毎週日曜　後8：00　NHK総合ほか）キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原道隆を演じる井浦新の声を紹介する。

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――藤原道隆を演じて
演じていく中でどんどん自分が…例えば『枕草子』や『大鏡』とか古典の中から道隆像を探っていったものとだいぶ今の演じている道隆像はもっと大きくなっていっていると思います。最初はもっと豪傑というか、そういう長男としてこの家を三兄弟を引っ張っていくというようなイメージがあったんですけれども監督方と話しながら道隆を演じていくとですね、あと大石（静）さんの考えとか、いい感じのお坊ちゃんの長男っていう雰囲気もあったり、でも押しは強くて優しくていつも兄弟たちを見守っているっていう。

年齢もまだ20代半ばから30代くらいの段階なのでいろいろとまだ変わっていく可能性はあるんですけれども、今の時点では優しくいつも家族を見つめて絶対的な父親に対して、きっと兄弟の中で一番敬意を払いながらももしかしたら一番恐れおののいているのかもしれないですし、恐怖を感じながらも。でもそんな父のようにもなりたいと思っているようなそういう道隆が今、作れていると思います。

――妻・貴子との関係性
この時代、女性はある意味フィクサーというか、裏でしっかりと家を支え、夫を支えっていうようなもしかしたら少し策士というか、いろんなことに思いを巡らせ、いろんなことを先に張り巡らせ、夫の進んでいく道を進みやすいようにしたりとか。

なんか貴子はそういうとにかくまっすぐ進もうとする道隆の前方をいつも照らしているようなそういう妻に感じています。道隆が引っ張っていくというよりもちゃんと2人はフェアな関係で深く貴子のことを愛しているし、そういう道隆をすべて受け止めてくれる貴子さんっていうそういう関係性ができていて、いい夫婦だなと感じています。