絵本作家の和歌山静子（わかやましずこ）さんが1月8日に亡くなった。83歳。山口県立山口図書館や児童書出版社・理論社が公式サイトや公式SNSにて発表した。

　理論社はXにて「和歌山静子さんが1月8日に亡くなられました。ご冥福を心よりお祈りいたします。55年以上の長きにわたり、愛すべき「王さま」を描きつづけてくださいました。作者の寺村輝夫さんと共に、私たちにたくさんの元気をくださったこと、大きな宝です。和歌山さん、ありがとうございます」と報告。

　山口県立山口図書館は公式サイトにて「絵本作家の和歌山静子（わかやましずこ）さんが1月8日に亡くなりました。83歳でした。京都出身。武蔵野美術大学卒業後、絵本・紙芝居・挿絵・デザインなど、多くの分野で活躍されました。日本児童出版美術家連盟会員で、児童文学作家の寺村輝夫氏と「王さま」シリーズなどを共作しました。和歌山静子さんを追悼し、著作と関連資料を50冊程度展示し、貸し出します」と伝えている。

　和歌山さんは1940年京都出身。絵本『あいうえおうさま』（絵本にっぽん賞受賞）、『おおきなちいさいぞう』（講談社出版文化賞受賞）をはじめ、寺村氏と共作した「王さまシリーズ」｢オムくんトムくんシリーズ｣などで知られる。