• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

「頭がいい人」と思われるポイント

 2023年のヒット書籍をランキング化した『第16回オリコン年間“本”ランキング2023』で、TOP10入り(10位)し、ビジネス関連の書籍で“今いちばん売れている”と話題の『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)。「IQ・学歴に関係なく、誰でも“頭のいい人”になれる」をテーマに、口下手だったというコンサル歴22年の著者・安達裕哉氏が、伝え方や話し方にポイントを当てて解説する。同書から“頭がいい人”と思われるポイントについて語った内容を、一部抜粋して紹介する。

“頭がいい人”と思われるポイント

“頭がいい人”と思われるポイント

写真ページを見る

■いったん“頭のよさは他人が決める”と考えるとラク

 「頭のよさは他人が決める」という話をすると、「他者の目を意識せずにありのままの自分でいたい」と言う人もいます。

 近年、自己肯定感という言葉が流布し、"ありのままの自分で生きることが大切"という考えがとても重宝されるようになりました。また、心理カウンセラーの本には、自己肯定感を上げるために、他人軸ではなくて、自分軸で考えることが大切だとあります。エッセイなどで「自分を大切にできない人が他人を大切にすることはできない」というメッセージを読んだことがある人もいるかもしれません。

 この考えに対して反対するつもりは全くありません。とくに、精神的に辛い状況にある人は、積極的に休み、自分を大切にする必要があります。

 ただ、こういった“自分の考え”を大事にする世の中だからこそ、“頭のよさは他人が決める”という前提に立って考えることがより効果を発揮すると思っています。いったん、とことん相手の立場に立って考える癖をつけ、“頭のいい人”になればとてもラクです。

 私は今まで、自分のやりたいことを押し通そうとするあまり、せっかく優秀なのに失脚していった組織の人をたくさん見てきました。皆が自分の考えを優先する時代だからこそ、いったん相手の立場に立って、頭のいい人になってみる。

 人は頭のいい人の話を聞こうとします。頭のいい人がすすめるものをほしくなります。頭のいい人と認められれば、自分のやりたいことも通りやすくなるのです。

 一生懸命プレゼンテーションしても企画が通らない人と、簡単に説明するだけでやりたいことができてしまう人。その差はその人が周りから“頭がいい”と思われているかどうか。その信頼感があるかどうかが非常に大きいのです。

 ただ、相手の立場に立って考えるといっても、常にそうしなければいけないわけではありません。話す前だけでいいのです。普段は、自分の感覚を大切にしながら、ぽんやりと好きなことを考える。話す前だけ、頭のよさは他人が決めるという前提で思考の質を高めれば十分です。

 “頭のよさは他人が決める”というのは、社会的動物である私たち人間が、結果的に自分らしく生きるために必要不可欠な考え方なのです。

----------------------------------------------------
■安達裕哉氏/ティネクト株式会社代表取締役
1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマッコンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が“本質的でためになる”と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに。

(本文拡張)■すべては話す前に決まっている
『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)?

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

 を検索