俳優・タレントの黒柳徹子（90）が14日、都内で行われたアニメーション映画『窓ぎわのトットちゃん』（公開中）ティーチイン付き舞台あいさつに登壇した。この日は「70年も芸能界にいるんですけど初めてです」と一般客とのティーチインに挑戦。指名された子どもたちから無邪気な質問をぶつけられた。

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　一番最初に当てられたのは小学2年生、4年生の姉妹のその母親で3人そろって『窓際のトットちゃん』の大ファンだそう。母親は本物の徹子を前に涙し、黒柳との対面を喜ぶ姉妹に「私もとってもうれしいことです。お会いできたことがね」と優しく応じた。

　映画についての質問はもちろん、妹は「お母さんから徹子さんは『頭に飴が入ってる』って聞いたんですけど、今も入っているんですか」と直撃。無言のまま、おもむろに頭をいじりはじめた黒柳をみて「え…あるの？」と動揺。黒柳が取り出した飴を手わたされると「うれしいです」と笑顔がこぼれた。

　続いて、4歳の女の子を連れた母親が指名。登壇するなりソワソワと動き回りおてんばな女の子に黒柳は「お尻がみえちゃうわよ」「ちょっとあなた、静かにしなさい」と翻弄された。さらに「なに？飴…？」と小声でおねだりされると、再び頭から飴をプレゼント。女の子から「なんで？」と不思議がられると「頭のここから、飴が出てくるのがすきなの」とほほえんだ。

　黒柳は「子どもってすごいなと思うのは、わかってないこともあると思うんですけど人に質問なんかしたりして、小さいからできるんだなって。もう少し大きくなると恥ずかしくて質問ができなくなるかも」とその純粋さに感心。女の子がもらった飴をその場で食べ始め「おいしい」と喜ぶ姿をみて、黒柳含め周囲はあたたかな笑いに包まれていた。

　同映画は、黒柳が今から約80年前、第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、幼少期を自伝的に描いた作品。1981年に出版され、日本では累計発行部数800万部を突破、中国語、英語、フランス語、ヘブライ語など20以上の言語でも出版され、世界累計発行部数は2500万部を突破する世界的ベストセラー作品となっている。

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