宝塚歌劇団は14日、宙組劇団員の急逝を受けた外部調査チームの調査報告書を公表。会見を開いて木場健之理事長らが説明するとともに、劇団の公式サイトに報告書全文を掲載した。
公式サイトでは「このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様には、大切なご家族を守ることができなかったことを心よりお詫び申し上げます。また、多くの宝塚歌劇ファンの皆様ならびにご関係の方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」と謝罪。
その上で「当団では、このたびの事実関係および原因を調査するため、外部弁護士からなる調査チームに対し調査を依頼し、11月10日にその調査報告書を受領いたしました」と説明し、「当団としましては、調査報告書の内容を真摯に受け止めており、対処すべき課題(提言)としてご指摘いただいた内容を含め、今後、改善に取り組んでまいります。今回の報告書を受けて、当団の受け止めと今後の改善策についてお知らせします」と伝えた。
報告書の提言を受け、(1)過密な公演スケジュールの解消、(2)自主稽古(けいこ)の在り方の改善、(3)新人公演の在り方の見直し、(4)組ルールの整理・合理化、(5)劇団員の意見・思いを吸い上げる体制の構築、(6)実行的な監査体制の整備、(7)組長・副組長の要請や負担減策の実施、についてそれぞれ発表。
そして「当団といたしましては、 出演者やスタッフなど関係者が安心してより良い 舞台づくりに専念できるよう、またお客様に心から楽しんでいただける公演 をお届けできるよう、今後も弛まぬ取組を進めてまいります」と結んだ。
以下、対応策の全文を掲載する(資料のぞく)。
■報告書に記載された提言に対する当団の対応策について
(1)過密な公演スケジュールの解消
1.1年間興行数の見直し【2024年より】
年間9興行から8興行体制へ変更する。これにより、公演と公演の間のインターバルを増やし、前公演の千秋楽から次公演の公式稽古開始までの間に、一定期間の休日を確保する等、スケジュールの改善を図る。
2.1週間あたりの公演数の見直し【2024年後半の公演より】
本公演(宝塚大劇場公演・東京宝塚劇場公演)の公演回数を、現行の週10回から週9回に変更する。昨今の振付や音楽等の高度化に伴い、出演者の負担が非常に大きくなっており、週9回とすることでこれらの負担を軽減する。
(2)自主稽古の在り方の改善(過密な稽古スケジュールの改善)
・稽古スケジュールを緩和するため、上記の8興行化により、休日の確保とあわせて、稽古期間を延ばすことも検討する。
・東京宝塚劇場公演において、初日の午前中に通し舞台稽古を実施するスケジュールを見直し、初日の前日に実施することで負担を軽減する。
・自主稽古は自己研鑽の場であり、参加を強制するものではないが、演出の高度化・複雑化に伴い、公式稽古の補完的目的の稽古が増加している状況に鑑み、公式稽古のスケジュールを見直すとともに、劇団施設への入退館時間の短縮といった物理的な対策も検討する。
・稽古用小道具の準備や段取りに伴う下級生の仕事の負担を軽減するため、その簡素化・効率化を進める。
(3)新人公演の在り方の見直し
・新人公演に出演する最上級生(入団7年目、長期)の負担を軽減するため、業務分担の見直し、簡素化・効率化を進める。
・本公演の初日直後から新人公演の稽古を開始する負担が大きいことから、例えば、新人公演の実施を1週間遅らせ、稽古開始を初日後の休演明け火曜日からとすることなども検討する。
(4)組ルールの整理・合理化
・上級生から下級生への指導方法について 過去からの伝達や継承が積み重なった結果、非効率・不適切となったものを改善し、芸の伝承が適切に行われるようサポートする。
(5)当団が劇団員の意見思いを吸い上げる体制の構築
・現在、劇団内に設けているハラスメント相談窓口や、グループ共通の企業倫理相談窓口の周知徹底に加えて、劇団専用の外部通報 窓口を新たに設置し、劇団員の意見が劇団の経営層に直接届く仕組みを整備する。
・併せて、劇団診療所の医師・看護師による日常的なケアに加えて、 常設のカウンセリングルームの拡充や利用促進を図り、心のケアに努める。
(6)実効的な監査体制の整備
・阪急阪神ホールディングス及び阪急電鉄の監査部門とも連携し、人事労務等も含めた業務監査が行える体制を整備する
(7)組長・副組長の養成や負担軽減策の実施
・組長・副組長 上級生、下級生といった各階層別にマネジメントやチームビルディング、 指導方法やハラスメント等に関する教育や研修を実施するとともに、上記 (5)(6)も含めたモニタリング体制の強化により、劇団員の業務的・精神的負担の 状況を把握し、改善に努める。
■「日本いのちの電話」
ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時〜午後10時)
フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時〜午後9時/毎月10日・午前8時〜翌日午前8時)
公式サイトでは「このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様には、大切なご家族を守ることができなかったことを心よりお詫び申し上げます。また、多くの宝塚歌劇ファンの皆様ならびにご関係の方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」と謝罪。
報告書の提言を受け、(1)過密な公演スケジュールの解消、(2)自主稽古(けいこ)の在り方の改善、(3)新人公演の在り方の見直し、(4)組ルールの整理・合理化、(5)劇団員の意見・思いを吸い上げる体制の構築、(6)実行的な監査体制の整備、(7)組長・副組長の要請や負担減策の実施、についてそれぞれ発表。
そして「当団といたしましては、 出演者やスタッフなど関係者が安心してより良い 舞台づくりに専念できるよう、またお客様に心から楽しんでいただける公演 をお届けできるよう、今後も弛まぬ取組を進めてまいります」と結んだ。
以下、対応策の全文を掲載する(資料のぞく)。
■報告書に記載された提言に対する当団の対応策について
(1)過密な公演スケジュールの解消
1.1年間興行数の見直し【2024年より】
年間9興行から8興行体制へ変更する。これにより、公演と公演の間のインターバルを増やし、前公演の千秋楽から次公演の公式稽古開始までの間に、一定期間の休日を確保する等、スケジュールの改善を図る。
2.1週間あたりの公演数の見直し【2024年後半の公演より】
本公演(宝塚大劇場公演・東京宝塚劇場公演)の公演回数を、現行の週10回から週9回に変更する。昨今の振付や音楽等の高度化に伴い、出演者の負担が非常に大きくなっており、週9回とすることでこれらの負担を軽減する。
(2)自主稽古の在り方の改善(過密な稽古スケジュールの改善)
・稽古スケジュールを緩和するため、上記の8興行化により、休日の確保とあわせて、稽古期間を延ばすことも検討する。
・東京宝塚劇場公演において、初日の午前中に通し舞台稽古を実施するスケジュールを見直し、初日の前日に実施することで負担を軽減する。
・自主稽古は自己研鑽の場であり、参加を強制するものではないが、演出の高度化・複雑化に伴い、公式稽古の補完的目的の稽古が増加している状況に鑑み、公式稽古のスケジュールを見直すとともに、劇団施設への入退館時間の短縮といった物理的な対策も検討する。
・稽古用小道具の準備や段取りに伴う下級生の仕事の負担を軽減するため、その簡素化・効率化を進める。
(3)新人公演の在り方の見直し
・新人公演に出演する最上級生(入団7年目、長期)の負担を軽減するため、業務分担の見直し、簡素化・効率化を進める。
・本公演の初日直後から新人公演の稽古を開始する負担が大きいことから、例えば、新人公演の実施を1週間遅らせ、稽古開始を初日後の休演明け火曜日からとすることなども検討する。
(4)組ルールの整理・合理化
・上級生から下級生への指導方法について 過去からの伝達や継承が積み重なった結果、非効率・不適切となったものを改善し、芸の伝承が適切に行われるようサポートする。
(5)当団が劇団員の意見思いを吸い上げる体制の構築
・現在、劇団内に設けているハラスメント相談窓口や、グループ共通の企業倫理相談窓口の周知徹底に加えて、劇団専用の外部通報 窓口を新たに設置し、劇団員の意見が劇団の経営層に直接届く仕組みを整備する。
・併せて、劇団診療所の医師・看護師による日常的なケアに加えて、 常設のカウンセリングルームの拡充や利用促進を図り、心のケアに努める。
(6)実効的な監査体制の整備
・阪急阪神ホールディングス及び阪急電鉄の監査部門とも連携し、人事労務等も含めた業務監査が行える体制を整備する
(7)組長・副組長の養成や負担軽減策の実施
・組長・副組長 上級生、下級生といった各階層別にマネジメントやチームビルディング、 指導方法やハラスメント等に関する教育や研修を実施するとともに、上記 (5)(6)も含めたモニタリング体制の強化により、劇団員の業務的・精神的負担の 状況を把握し、改善に努める。
■「日本いのちの電話」
ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時〜午後10時)
フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時〜午後9時/毎月10日・午前8時〜翌日午前8時)
2023/11/14