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堀江貴文氏が思い描く“これからの世界”は「遊んでいる人が強くなる」 AIを使いこなしアシスタントに

 ChatGPTをはじめとする生成AIの躍進で、私たちの仕事や生活は大きく変わると予想される。ホワイトカラーや、クリエイター、プログラマーの仕事がAIに代替されるといわれる今後、私たちは何をして、どこを目指せばいいのか。堀江貴文氏の新刊『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』の第2章「ChatGPT後の社会と生き方について教えてください――Voicy 緒方憲太郎さんと考える」より一部抜粋、再構成して掲載する。

堀江貴文氏

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■AIの影響で格差は広がるのでしょうか?
・格差は広がる可能性が高い
・しかし、暴動が起こるほどの格差にはならない
・身の丈の範囲で、好きなことをしていけば生きていける

緒方憲太郎:人間が働かなくてもAIが代わりに働いてくれる」という意見もあります。

その時心配なのは、AIが稼いでくれたとしても、そのお金は多くの人には入らない、ということです。AIを使いこなす人とそうではない人の間で間違いなく格差は広がっていくでしょう。

緒方憲太郎氏

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日本では、「そうなっても国が全部助けてくれる」と考える人も少なくないようですが、それはめちゃくちゃ甘い。海外では、ただでさえ落ちこぼれている人や食いっぱぐれている人が山ほどいます。にもかかわらず、日本は「最悪、生活保護がある」というところで思考停止してしまっています。生活保護の対象者がかなりの数になれば、制度自体が限界を迎えます。多くの人が、わざわざAIを使ってやるほどでもない仕事に従事することになるかもしれません。

地球の資源の総量は決まっています。

およそ50年前は40億人だった地球の人口が、今は80億人になっている。その時点で、一人あたりの幸せや富のパイは絶対的に少ないわけです。全員等しく富を持つことは難しいでしょう。今はまだ「どんな人でも守られるべきだ」という考え方が主流ですが、みんなが貧困になっていった時、その体制は続くでしょうか。

ちなみに、国の税収について考えるのであれば、今後、AIを使う会社には利用度に応じてAI税がかけられていくかもしれません。なぜなら、AIを活用することで人件費は大幅に削減され、収益が一気に上がる可能性があるからです。人間の雇用を促進させずにAIの雇用を促進しているのでAI雇用税をとる、といった意見も今後出てくるかもしれません。

堀江貴文:緒方さんは「今後、AIを使いこなす一部の人たちが富を独占し、貧富の差が拡大するかもしれない」と危惧していたが、私はそのシナリオは訪れないと考えている。むしろ、暴動が起こらないレベルで、ある程度豊かな社会を維持するための配分がなされるはずだ。まさしく映画『マトリックス』の世界が訪れようとしている。

堀江貴文氏

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制度としてのベーシックインカムが導入されるのはまだ先かもしれないが、すでに楽しいことだけして生きていける世界はほとんど実現しているのではないか。「身もふたもない社会」についてはすでに説明した通りで、多くを望まなければ不自由なく生きていくことはできる。むしろ大切なのは「(社会は)そういうものだ」と割り切れるかどうかだろう。見栄を張って、家を建てたり、車を買おうとするから息苦しくなるのだ。

今後の世界は、とにかく遊んでいる人が強くなっていく。

「遊び」というと誤解されるかもしれないが、自分が楽しいことと考えればいい。仕事であっても、好きな仕事で自分が楽しいと思っていれば、それはその人にとっては遊びの範疇(はんちゅう)だと思う。

私自身、ほとんど社員を雇うことなく、社長業をやるわけでもなく、ゴルフやスキーをしながら遊ぶように暮らしている。遊びこそが人間にとっての最後のフロンティアといった話はかなり昔から私が言い続けていることだ。

「みんなが遊び出したら、誰が日本の経済を支えるんですか?」と疑問を投げかけてくる人がいる。その答えを一言で言ってしまえば「AI」になってしまうのだが、税収に関してはこれまでと変わらず稼いだ人が所得税を払うだけだ。

AIがアシスタントをして、私たちは本当にやりたいこと、自分が楽しいと思えることだけをする社会ができつつあるのだと私は思っている。

躊躇(ちゅうちょ)しているうちに、いい席は埋まってしまう。早く新しい世界に移ってしまったほうがいい。

■各プロフィール
【堀江貴文】
1972年10月29日、福岡県生まれ。 現在はロケットエンジン開発や、アプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、さまざまな分野で活動する。会員制オンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』では、1000人近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開している。ビジネス系に特化した起業家向け会員制コミュニケーションサロン『neoHIU』でも会員とともにさまざまな事業を展開している。著書『不老不死の研究』(予防医療普及協会と共著。幻冬舎)、『信用2.0』(朝日新聞出版)、『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』(徳間書店)など。

【緒方憲太郎】
大阪大学基礎工学部卒業後、大阪大学経済学部を卒業。公認会計士の経験を積んだ後、世界一周の旅に出る。その後、アメリカの会計事務所Ernst&Youngに就職。帰国後は、ベンチャー企業の経営者支援を経て、2015年に医療ゲノム検査事業のテーラーメッド株式会社を創業、3年後事業売却。2016年に株式会社Voicyを創業。近著は『ボイステック革命』(日本経済新聞出版)、『新時代の話す力』(ダイヤモンド社)。

『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』

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実業家・堀江貴文氏の著作
『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』

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  1. 1. 進化したAIは圧倒的な知識量&スピード 堀江貴文氏が指摘「人間性に最大限張れるかが、生き残る術」
  2. 2. 堀江貴文氏が思い描く“これからの世界”は「遊んでいる人が強くなる」 AIを使いこなしアシスタントに

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