日向坂46の齊藤京子が主演を務めるテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『泥濘（ぬかるみ）の食卓』（毎週土曜　後11：30）が、21日に初回放送を迎える。同作でドラマ単独初主演を務める齊藤が、「自分と真逆」だという役作りや、全国ツアー中の日向坂46との両立について語った。

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――最初にオファーを聞いた時の心境を教えてください。

【齊藤】マネージャーさんに聞いた時に、びっくりして一回じゃ聴き取れなくて（笑）。今年はお芝居もしたいとブログにも書いていたので、本当に衝撃的だったんですが、夢がかなってうれしかったです。

――単独主演という大役にはどう感じましたか？

【齊藤】初めてだったので、想像が湧かなくて、いまだにこんな大役任せていただいていいのかなって思っているんですが、本当に光栄ですし、感謝してもしきれないなという思いです。

――捻木深愛を演じていますが、どのように役作りをされましたか。

【齊藤】私は普段、低めの声なんですが、原作を読んだ時に深愛はこの声じゃないだろうなと感じたので、声色から変えてみました。監督とも相談して、少しトーンを明るめにしたり、せりふの語尾を上げてかわいらしく言うのを意識しました。あと、自分は落ち着いた感じでサバサバしてるとよく言われるのですが、深愛はそれの真逆なので、役作りは逆にやりやすかったです。

――深愛を演じるうえでほかに意識していることはありますか？

【齊藤】私が出演させていただいている『キョコロヒ―』（同局系）というバラエティー番組で、天海祐希さんがゲストでいらっしゃってくださった時に「全然違う役が来たらどうすればいいですか？」と聞いたことがあって。その時に「普通に生きていてやることが絶対にないからこそ、ここでしかできないから、思いっきりその役になりきって楽しんじゃえばいい」と教えてくださいました。それを今回モットーにして、楽しんで深愛になりきろうと思っています。

――現場の雰囲気はいかがですか。

【齊藤】内容的にはダークなところやとか、胸が苦しくなるシーンもあるんですが、現場の雰囲気はとても明るいです。スタッフの皆さんが面白い方ばかりで、楽しいです！キャストの皆さんは、本当に優しくて…。お芝居の経験があまりないので、アドバイスをいただけて、毎日勉強になります。当たり前なんですけど、みなさんのお芝居がもう圧巻すぎて、一緒に最後までついていけたらなと思います。

――日向坂46としての全国ツアーと、ドラマの撮影とで多忙な日々だと思うのですが、せりふなどはいつ覚えているのでしょうか。

【齊藤】台本を全部写真で撮って、いつでも見られるようにしています。いま2〜300枚くらいあるんですけど（笑）、ツアーの移動中でせりふを覚えるようにしています。ツアーもドラマも全力で頑張りたいです！

　『泥濘（ぬかるみ）の食卓』は、2016年に『悪い夢だといいのにな』で「第75回ちばてつや賞」大賞に輝いた漫画家・伊奈子氏による同名漫画が原作。主人公・捻木深愛（齊藤）が、バイト先の店長と不倫をし、さらには店長の息子、そして店長の妻にまで近寄っていく。純粋すぎるがゆえ、まっすぐな愛が狂気へと変わった想いが、愛する相手の家庭へと徐々に寄生していき、やがて泥濘へと引きずり込んでいく、かつてない“パラサイト不倫”を描くストーリー。