プロレスラーの棚橋弘至と蝶野正洋が23日、都内で行われたアントニオ猪木さんのドキュメンタリー映画『アントニオ猪木をさがして』(公開中)のスペシャルトークショーに参加した。
蝶野は1984年4月に新日本プロレスに入門し、猪木さんの付き人として駆け出し時代を過ごした。「その距離感はずっと変わらないし、叱られたことも1回くらいしかない。叱る対象でもなかったんじゃないかなと思います」と、猪木さんとの関係性を回顧した。
「武藤(敬司)さんは何回も叱られたって言っていましたし、橋本(真也)は問題外(笑)。やる行動がもう全部プロブレムでしたから」と笑いながら、自身が唯一叱られたのは「遅刻」が原因だったと告白。
「それも外部の人たちも来る取締役会に、2分か3分遅れた。焦ってはいましたよ。でもまぁ(自分は)トップレスラーだし、取締役だし、ちょっとくらい遅れても大丈夫だろうっていう気持ちがあったんでしょうね」と当時を振り返り、その後猪木さんに「バーっと入った瞬間に、『オイ、お前!謝れ!蝶野!!』ってものすごい剣幕で言われた」という。
そうしたやりとりについて「ちょっとビックリしちゃった」としながら、「試合なんかをやっていても、相手にされていないんじゃないかっていう思いがずっとありました。そんな猪木さんに怒鳴られたから…うれしかったですね」と率直な心境も吐露した。
その後、2002年2月1日にぼっ発した“伝説の事件”「猪木問答」のエピソードを中心に、当時の心境や自身の視点から見た猪木さんの姿についてトーク。
武藤、橋本とともに「闘魂三銃士」と呼ばれたことについて「闘魂というのは一つのブランド」と切り出し、「力道山から、猪木さんと(ジャイアント)馬場さんのどちらが継承するのかという流れがあって。俺は力道山を知らないし、俺が入門した頃、猪木さんももう全盛期ではなかった。病気やケガとの戦い、苦しい時期の始まりだったのかもしれない。そういった歴史がある『闘魂』というものに、俺が関わるなんてとてもとても…というのが正直な思いでした」と告白した。
猪木さんについては「いろいろなことにぶつかって、騙されて…というところも自分は見てきた。でも、応援してくれる人もたくさんいたし、やっぱりスーパースターなんだと思う。もうああいうスーパースターは出てこないだろうな」としみじみ。そして「そういう生き様を、この映画を機会にして深く知ってもらえたら」と呼びかけた。
本作は、昨年10月1日に79歳で惜しまれつつこの世を去った“燃える闘魂”猪木さんの発した【言葉】の数々を切り口に、(1)ドキュメンタリー、(2)短編映画、(3)貴重なアーカイブ映像やスチールの3つの要素で構成される。ドキュメンタリーの出演レスラーは棚橋のほか、オカダ・カズチカ、海野翔太、そして猪木さんの愛弟子である藤波辰爾と藤原喜明。短編映画にも新日本プロレスの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。
蝶野は1984年4月に新日本プロレスに入門し、猪木さんの付き人として駆け出し時代を過ごした。「その距離感はずっと変わらないし、叱られたことも1回くらいしかない。叱る対象でもなかったんじゃないかなと思います」と、猪木さんとの関係性を回顧した。
「武藤(敬司)さんは何回も叱られたって言っていましたし、橋本(真也)は問題外(笑)。やる行動がもう全部プロブレムでしたから」と笑いながら、自身が唯一叱られたのは「遅刻」が原因だったと告白。
「それも外部の人たちも来る取締役会に、2分か3分遅れた。焦ってはいましたよ。でもまぁ(自分は)トップレスラーだし、取締役だし、ちょっとくらい遅れても大丈夫だろうっていう気持ちがあったんでしょうね」と当時を振り返り、その後猪木さんに「バーっと入った瞬間に、『オイ、お前!謝れ!蝶野!!』ってものすごい剣幕で言われた」という。
そうしたやりとりについて「ちょっとビックリしちゃった」としながら、「試合なんかをやっていても、相手にされていないんじゃないかっていう思いがずっとありました。そんな猪木さんに怒鳴られたから…うれしかったですね」と率直な心境も吐露した。
その後、2002年2月1日にぼっ発した“伝説の事件”「猪木問答」のエピソードを中心に、当時の心境や自身の視点から見た猪木さんの姿についてトーク。
武藤、橋本とともに「闘魂三銃士」と呼ばれたことについて「闘魂というのは一つのブランド」と切り出し、「力道山から、猪木さんと(ジャイアント)馬場さんのどちらが継承するのかという流れがあって。俺は力道山を知らないし、俺が入門した頃、猪木さんももう全盛期ではなかった。病気やケガとの戦い、苦しい時期の始まりだったのかもしれない。そういった歴史がある『闘魂』というものに、俺が関わるなんてとてもとても…というのが正直な思いでした」と告白した。
猪木さんについては「いろいろなことにぶつかって、騙されて…というところも自分は見てきた。でも、応援してくれる人もたくさんいたし、やっぱりスーパースターなんだと思う。もうああいうスーパースターは出てこないだろうな」としみじみ。そして「そういう生き様を、この映画を機会にして深く知ってもらえたら」と呼びかけた。
本作は、昨年10月1日に79歳で惜しまれつつこの世を去った“燃える闘魂”猪木さんの発した【言葉】の数々を切り口に、(1)ドキュメンタリー、(2)短編映画、(3)貴重なアーカイブ映像やスチールの3つの要素で構成される。ドキュメンタリーの出演レスラーは棚橋のほか、オカダ・カズチカ、海野翔太、そして猪木さんの愛弟子である藤波辰爾と藤原喜明。短編映画にも新日本プロレスの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。
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2023/10/23