俳優の戸次重幸が27日、都内で行われた日本テレビ開局70周年記念舞台『西遊記』制作発表会見に登壇した。

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　猪八戒（ちょはっかい）を演じる戸次は「西田敏行さんが演じた猪八戒のイメージがあります。豚の妖怪なので恰幅のいい役者というイメージですが、やせ型の猪八戒がやってきてしまいました」とあいさつ。「新しい猪八戒をやる気満々なので安心して見てください。立ち回りがすごい舞台となっています。50歳を迎えるので、体の面が心配ですが、最後まで猪八戒を元気に演じさせていただきたいと思います」と意気込んだ。

　一方、演出・堤幸彦監督に対し「恐怖心の方がでかいです。変なこと言ってくるんです、本番中でも。どんな信頼感で僕を見ているかわかんないです」と不安を吐露。堤監督は「ふっかけたいと思います」と強気な姿勢を見せた。すると、戸次は「西田敏行さんへのリスペクトが止まらない」としつつ、「新しいものになると思うのですが、どっかで福島弁を出していきたい、『あにきー』って言うのはやりたい」と話し、場を和ませた。

　『西遊記』は16世紀の明の時代に書かれた中国の小説が基になっている。悟空たちは変幻自在に妖術を使い、行く先々で次々と襲い掛かる化け物を退治し、苦難を乗り越えながら、長い旅路を歩んでいく。1978年には「日本テレビ開局25年記念番組」として制作され、社会現象になった。それから45年の時を経て、令和版の「日本テレビ開局70年記念舞台」として企画し、大型アクションスペクタクルを創作する。

　大阪公演は11月3日から5日までオリックス劇場、福岡公演は11月10日から23日まで博多座、名古屋公演は12月27日から24年1月2日まで御園座、東京公演は1月6日から28日まで明治座で上演される。

　会見には、片岡愛之助、小池徹平、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、田村心、曽田陵介、小宮璃央、柳美稀、押田岳、桜庭大翔、山口馬木也、藤本隆宏、中山美穂、松平健、マキノノゾミ氏（脚本）、澤桂一氏（日本テレビ取締役）も登壇した。