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スタジオジブリ鈴木敏夫P『君たちはどう生きるか』「ちゃんと採算とれました」

 スタジオジブリの代表取締役社長の鈴木敏夫氏は21日、都内の自社スタジオで開いた“ジブリの日本テレビの子会社化”会見の場で、今年7月に公開した宮崎駿監督(※崎=たつさき)の最新作『君たちはどう生きるか』について、「ちゃんと採算とれました」と無事、回収される見込みであることを明かした。

スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫 (C)ORICON NewS inc.

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 同映画は、累計動員546万人、興収81億6000万円を突破(9月18日時点、興行通信社調べ)。鈴木氏は「ずいぶん上の方です。(制作に)7年かけても、ちゃんと回収できることがあるんだ、ってことを証明できた。僕自身、(製作費の回収は)難しいと思っていたんだけれど、思いのほかそうじゃなかった。海外での上映がすごい勢いですね」と、国内の興行成績に、海外配給が好調だという。

 今月7日にカナダの「トロント国際映画祭」で国外初上映され、スペインのサンセバスティアン国際映画祭でも22日上映予定。ともに、邦画初のオープニング作品としての上映で、9月29日に開幕する米ニューヨーク映画祭での上映も決定している(日程はいずれも現地時間)。

 トロントでは、映画祭行事に出席したスタジオジブリの広報・学芸担当の西岡純一氏が、現地で「宮崎監督はこれで引退なのか?」と質問され、「いや、次回作を考えているみたいですよ」と口を滑らしたことを挙げながら、「宮崎は『君たちはどう生きるか』の興行成績をものすごく気にしている。いまだかつてないほどに」と明かし、製作費がかさんだことを気にしているのかと思いきや、「(自分の作品を)支持してくれる人がいるなら企画まで考えていいかな、と。そんなような心境のようです」と、宮崎監督が次回作に意欲満々であることを匂わせていた。

 鈴木氏とともに会見に出席した日本テレビの代表取締役会長の杉山美邦氏も、株式取得にあたり、「我々ももちろん確認して、日本のマーケットだけでなく海外でもジブリ作品が広がっているというのは、我々にとってもプラスになる要素」とコメント。子会社化したとしてもスタジオジブリの作品づくりの独自性は「最大限、尊重していきたい」と話していた。

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  • スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫 (C)ORICON NewS inc.
  • スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫氏、日本テレビ代表取締役会長執行役員の杉山美邦氏(C)ORICON NewS inc.

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