俳優・堀田真由が主演し、萩原利久が相手役を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系連続ドラマ『たとえあなたを忘れても』（10月22日スタート、毎週日曜　後10：00）の追加キャストが発表され、二人に関わる必要不可欠な人物たちとして風間俊介、岡田結実、畑芽育、檀れいが出演する。

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　ABCテレビが制作する日曜夜10時全国ネットドラマ枠の第3弾。『神様、もう少しだけ』（1998年）、『ラスト・フレンズ』（2008年）などの脚本家・浅野妙子氏が、オリジナルのラブストーリーをつむぐ。夢を失った生活苦の女性・美璃（堀田）と、“解離性健忘症”という障害を抱えながら、キッチンカーを運営し懸命に生きる男性・空（萩原）の恋を描く。

　風間が演じるのは、美璃を幼少の頃から知る従兄弟の遠山保（とおやま・たもつ)。心療内科の医師として神戸に勤務しており、誰よりも美璃の幸せを願って彼女の保護者的役割を果たす。美璃たちに比べ大人で、空の障害に関しても専門家として頼れる存在となる保。反面、役割の陰に隠れ本音がうかがい知れないキャラクターを、行間を読み取りながら立体的に人物を描き出すことで定評のある風間が演じる。

　一方、空を支える人物として登場するのが岡田演じる藤川沙菜（ふじかわ・さな)。空の幼馴染で、空が記憶をなくす度にサポートし、彼が安心して生きられる人生の座標を示し続ける姉御肌。岡田が持ち前の太陽のような明るさで空を導く沙菜に扮しつつ、美璃との間に生まれる複雑な感情の機微も繊細に表現していく。

　また、保の患者で、空と同様の記憶障害を持つ宮下茜には、畑が起用された。主治医である保に好意を抱いている茜は、徐々に美璃や空とも関わるように。天真らんまんで、一見すると障害の苦しみとは無縁な茜だが、やがて失われた過去にさいなまれる日が彼女にも訪れる。障害とともに成長していく茜の姿を畑がどう描き出すのか、注目だ。

　そして、もう一人、空を見守る重要人物として登場するのが、檀演じる空の母親の青木理佐子（あおき・りさこ)。空は理佐子を母親と認識していないため、理佐子は毎日、客として空のキッチンカーに足を運ぶ。息子に忘れられた母親がどれだけ傷つき、どれほどの寂しさを抱えながら日々を過ごしているのか。深い心の描写が求められる難役に、檀が挑む。

■キャストコメント

▼風間俊介

シャボン玉や花火の光のように、儚（はかな）さを感じる切ない物語だと感じました。さっきまで確かにあったはずなのに、フッと今までが夢だったかのように日常に戻ってしまう。誠実に、この物語の人物たちと向き合っていきたいと思います。私が演じる保は周囲に気を配り、話を丁寧に聞く人物のように思います。保を“どう演じるか”、ではなく保として“人物にどう向き合うか”を大切にし、この美しい物語の一部になれる幸せを噛み締めながら、演じていきたいと思います。

▼岡田結実

登場人物たちの相手を想う気持ち、想いすぎて時には交わらなかったり、うまくいかなかったり、そういうのって私の人生にもあったなあって重なる部分がありました。
でも、何かを忘れていたとしてもその人が私にくれた温かさみたいなものは何年経っても感覚的に覚えているものだったりする。沙菜は自分のことよりも空をすごく大切にしていて、空に関わる全てのことも大事に想っていて、だからこそ心配になるところや愛おしいところが沢山あるので、その全てを愛情を持って演じることができたらいいなと思っています。

▼畑芽育

茜は一見、明るくはつらつとした女の子に見えるのですが、空と同様に記憶障害を抱えています。日々、茜のことを考えてはとても愛おしい女の子だなぁと感じています。
それぞれが複雑な事情を持ちながら、それでも前を向いて人生を歩んでいく姿に勇気をもらえるドラマだと思います。美璃と空をはじめ、二人を取り巻くさまざまなキャラクターたちとその関係性にも注目していただきながら楽しんでもらえたら幸いです。

▼檀れい

記憶障害の息子を持つ母親役ですが、ドラマで見えている部分はほんの一部で、その裏にある実際には描かれていない部分が理佐子を演じる上でとても重要でした。
家族を想う気持ちや息子に対する想いなど、いつも以上に心の襞（ひだ）をきめ細やかに演じられたらなと思っています。
美璃と空、まさに水彩画のような世界観の二人の心あたたまるストーリーをお楽しみください。