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日本テレビ、スタジオジブリを子会社化 鈴木敏夫氏は「ずっと後継者問題に悩んできた」

 日本テレビは21日、この日行われた取締役会において、スタジオジブリの株式を取得し、子会社化することを決議。スタジオジブリも同日の取締役会で日本テレビへの株式譲渡の了承を決議し、都内の同社の会議室で緊急会見を開いて発表した。

スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫氏、日本テレビ代表取締役会長執行役員の杉山美邦氏(C)ORICON NewS inc.

スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫氏、日本テレビ代表取締役会長執行役員の杉山美邦氏(C)ORICON NewS inc.

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 会見には、日本テレビ代表取締役会長執行役員の杉山美邦氏、スタジオジブリ代表取締役社長の鈴木敏夫氏らが出席。

 今回の経緯について、鈴木氏は「宮崎駿は82歳、僕は75歳、長らく悩んできたのが後継者問題でした」と切り出し、スタジオジブリの後継者として、創業者である宮崎駿氏の長男である宮崎吾朗氏が何度か候補に挙がってきたが、吾朗氏は「一人でジブリを背負うことは難しい。会社の未来についてはほかに任せた方が良い」という考えで、これまでずっと固辞してきた経緯があったことを明かした。また、宮崎駿氏も、息子の吾朗氏が受け継ぐことに反対の立場だったという。

 そうした事情の中で昨年、長年にわたり付き合いのある日本テレビとの話し合いを開始。日本テレビは1985年に『風の谷のナウシカ』(劇場公開は84年)をテレビ初放映して以来、映画番組「金曜ロードショー」を通じてスタジオジブリ作品を放送し続け、毎回高視聴率を獲得し、企業価値向上など「恩恵を受けてきた」と杉山氏。この日行われた取締役会では「満場一致」で今回の子会社化が了承されたという。

 日本テレビは、スタジオジブリの議決権の42.3%を自己の計算において所有することとなり、スタジオジブリの経営面をサポートする契約を締結することによりスタジオジブリを子会社化する(契約締結・株式譲渡実行日は10月6日予定)。

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