小説や漫画が実写化される際、それぞれの理由で登場人物の年齢や性別が変更されることはよくある。安藤サクラ主演、山田涼介(Hey! Say! JUMP)共演の映画『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)もその一つだ。
原作は、直木賞作家・黒川博行氏のクライムサスペンス『勁草(読み方:けいそう)』(徳間文庫)で、タイトルも異なるが、何より安藤演じる主人公は、原作小説の中では男性。女性に変更した理由について監督を務めた原田眞人は「最初に(原作を)読みながら、これは女性を主人公にした方が絶対に成功するなと思いました」と語っている。
原作小説は、進化する特殊詐欺をテーマに、逃亡する詐欺殺人犯と、それを追う大阪府警の刑事たちの地を這(は)う捜査を描き、驚愕の詐欺手口と悪辣(あくらつ)な実態を浮き彫りにした。
これまで原田監督は『検察側の罪人』(2018年、主演:木村拓哉、共演:二宮和也)、『燃えよ剣』(21年、主演:岡田准一)、『ヘルドッグス』(22年、主演:岡田准一、共演:坂口健太郎)といった重厚で骨太な傑作を数多く生み出してきた。そして、その物語の中心にいるのは男性キャラクターばかり。
本作の特殊詐欺を生業とする主人公も原作小説では橋岡恒彦という男性キャラクターだったが、上記の理由で女性の橋岡煉梨(ネリ)に変更。これまでの原田監督フィルモグラフィーにおいても珍しい女性主人公が誕生したのだった。
そして、現代日本の裏社会に生きるネリを、フィクショナルなヒロイン像ではなく、より現実に寄り添ったリアルなキャラクターとして思い描いたときに安藤の名前が挙がったという。
映画『百円の恋』(14年)、『万引き家族』(18年)、『ある男』(22年)などに出演し、国内外問わず多くの称賛を集め、数々の映画賞を受賞してきた安藤。連続テレビ小説『まんぷく』(18年後期、NHK)のヒロインを演じて国民的認知も高く、今年のカンヌ国際映画祭で脚本賞などを受賞した『怪物』(23年)での母親役や、壮大なファンタジーと日常感が話題となったドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)で主演を務めたことも記憶に新しい。
これまでの経歴からも、安藤はどのような役を演じても卓越した表現力で観客の目をスクリーンに釘付けにする引力を持っ。今回の男女の性別を変えるという大胆な変更が成立したのも安藤が演じたからこそ、と言えるだろう。
その安藤。完成披露試写会の場で「台本を手にして、この役に出会って、久しぶりに私自身すごく心が震える出会いでした」と語っていた。
原作は、直木賞作家・黒川博行氏のクライムサスペンス『勁草(読み方:けいそう)』(徳間文庫)で、タイトルも異なるが、何より安藤演じる主人公は、原作小説の中では男性。女性に変更した理由について監督を務めた原田眞人は「最初に(原作を)読みながら、これは女性を主人公にした方が絶対に成功するなと思いました」と語っている。
原作小説は、進化する特殊詐欺をテーマに、逃亡する詐欺殺人犯と、それを追う大阪府警の刑事たちの地を這(は)う捜査を描き、驚愕の詐欺手口と悪辣(あくらつ)な実態を浮き彫りにした。
これまで原田監督は『検察側の罪人』(2018年、主演:木村拓哉、共演:二宮和也)、『燃えよ剣』(21年、主演:岡田准一)、『ヘルドッグス』(22年、主演:岡田准一、共演:坂口健太郎)といった重厚で骨太な傑作を数多く生み出してきた。そして、その物語の中心にいるのは男性キャラクターばかり。
本作の特殊詐欺を生業とする主人公も原作小説では橋岡恒彦という男性キャラクターだったが、上記の理由で女性の橋岡煉梨(ネリ)に変更。これまでの原田監督フィルモグラフィーにおいても珍しい女性主人公が誕生したのだった。
そして、現代日本の裏社会に生きるネリを、フィクショナルなヒロイン像ではなく、より現実に寄り添ったリアルなキャラクターとして思い描いたときに安藤の名前が挙がったという。
これまでの経歴からも、安藤はどのような役を演じても卓越した表現力で観客の目をスクリーンに釘付けにする引力を持っ。今回の男女の性別を変えるという大胆な変更が成立したのも安藤が演じたからこそ、と言えるだろう。
その安藤。完成披露試写会の場で「台本を手にして、この役に出会って、久しぶりに私自身すごく心が震える出会いでした」と語っていた。
2023/09/21