昨年10月1日に79歳でこの世を去ったアントニオ猪木さん。日本を代表するプロレスラーにして実業家、政治家としてリングの内外で伝説的なエピソードを数々残してきたアントニオ猪木とはいかなる“存在”だったのか？今週6日より劇場公開されるドキュメンタリー映画『アントニオ猪木をさがして』より、猪木が“アントニオ猪木”になる前のブラジル時代を知る男の証言インタビュー映像がYouTubeで公開された。

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　アントニオ猪木こと、猪木寛至は、1943年2月20日に神奈川県横浜市鶴見区で産声を上げた。家庭の経済状況が悪化したことがきっかけとなり、14歳の時に家族と共にブラジルに渡り、サンパウロ市近郊のコーヒー農場で少年時代を過ごす。1年半の労働契約を終えた猪木家はコーヒー農園で蓄えた資金を元手に近くの土地に家と畑を借り、別の農業で成功を収める。

　一方、陸上競技選手として1958年、59年の全伯（全ブラジル）陸上競技選手権少年の部に出場した猪木は、砲丸（投げ）、円盤（投げ）の2種目で優勝するなど活躍。その際、ブラジル遠征中だった日本プロレス界の父こと、力道山の目に留まり、直接のスカウトを受けて60年に帰国。プロレスラーデビューを果たした。

　以降、同期のジャイアント馬場らとしのぎを削り、リングネームを“アントニオ猪木”に改名。その圧倒的なカリスマ性で、リング内外で多くの伝説を残すことになる。

　公開された映像は、猪木が16歳頃にサンパウロ中央市場や青果市場（kinjo yamato）でトラックから青果類を荷降ろす仕事をしていた様子を目撃していたという、日系2世の内間政次氏（89歳）の証言インタビュー。

　同時期に青果市場で卸業を営んでいた内間氏は「まるで映画のストーリーのようだ。ブラジルの市場で働いていた担ぎ屋の男が世界チャンピオンになったんだから。ファンタステックとしか言いようがない」と興奮気味に笑顔で語る。私たちの知らない“アントニオ猪木”になる前の猪木がどんな人物だったのか、そしてどんな証言が飛び出すのか、猪木ファンならずとも気になるところではないだろうか。

　「元気ですか！？」「馬鹿になれ！」、誰もが一度は耳にしたことのある猪木さんの発した【言葉】の数々を切り口に、“挑み続けた男・アントニオ猪木”の真の姿に迫っていく本作には、さまざまな出演者が登場。現在新日本プロレスのリングで壮絶な闘いを繰り広げている棚橋弘至、オカダ・カズチカ、海野翔太、田口隆祐、後藤洋央紀。

　共にプロレスの一時代を築き上げた藤波辰爾、藤原喜明。プロレス界以外からも、くりぃむしちゅーの有田哲平、講談師・神田伯山、俳優・安田顕、写真家・原悦生など。

　さらに、ナレーションを担当する福山雅治が、猪木さんの波乱万丈の人生を落ち着いたトーンで、時に優しく時に熱く、見る者の心のひだに触れてくるように語りかける。福山は、猪木さんの入場テーマ曲「炎のファイター」を「炎のファイター〜Carry on the fighting spirit〜」としてプロデュースし、主題歌も担っている。

　劇場では、公開初日から3週連続の期間限定で入場者プレゼント「新日本プロレス旗揚げ記念ポスターのデザインステッカー」の配布も実施。劇場により、数に限りがあり、なくなり次第終了。

■配布期間／内容

1週目（10月6日〜12日）／新日本プロレス旗揚げ【リメイクver】 〜1972年3月6日（月）　大田区体育館〜

2週目（10月13日〜19日）／新日本プロレス50周年記念旗揚げ記念日〜2022年3月1日（火）日本武道館〜

3週目（10月20日〜26日）／新日本プロレス旗揚げ記念日〜2019年3月6日（水）大田区総合体育館〜

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