NHKは、8日（日本時間9日）にフランスで開幕する『ラグビーワールドカップ2023』の日本初戦のチリ戦、第2戦のイングランド戦をはじめとする全15試合を総合・BS1・BS4K・R1で放送。さらに総合で放送する試合はNHKプラスでも同時・見逃し配信を実施する。

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　開幕直前の7日、元ラグビー日本代表で、NHKラグビーワールドカップナビゲーターの五郎丸歩が取材会に出席し、ラグビー競技の見どころや日本代表へのエールを語った。

＜五郎丸歩＞
早いもので、自国開催だった前回からもう4年が経ちました。前回、日本国内でベスト8という偉業を達成してくれましたが、今大会はフランス、ヨーロッパでの開催ということで、ベスト8以上の結果を出してもらえることをOBとして期待しております。また日本国内が2019年のように盛り上がることを期待していますし、代表チームにはぜひ頑張ってほしいと思っています。

ラグビーをひと言で表現するのであれば、「多様性」という言葉に尽きると思っています。人種的な多様性もそうですが、選手の体型も多様です。流（大）選手や齋藤（直人）選手みたいに比較的小さい人もいれば、非常に大きい姫野（和樹）キャプテンみたいな人もいるわけで、そういう人たちがそれぞれチームのために自分の役割を果たして初めて成果が出るというのは、この社会の縮図になっているんじゃないかなと思います。ルールがなかなか難しくて分からないよ、という方も多いと思いますが、そういう「多様性」という視点で見ていただくと面白いと思います。

日本代表を背負ってワールドカップを迎えたときの、「ひとつになる力」というのは私もすごく感じましたが、やはりこの33人の代表メンバーが選ばれるとぐっとひとつになる。このメンバーで戦うんだって決まった瞬間からの、ひとつになるこの1週間というのが非常に面白いですよね。一方で、選手たちはこの1週間というのはこの大会を通じて一番、緊張する期間でもあります。いろんなものを背負って戦うということで、この1週間は非常に緊張した時間だと思いますが、それは選ばれたメンバーしか味わえないので、そういった緊張感もともに楽しんでほしいです。