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宮藤官九郎、山田洋次監督の「これコメディの基本だから」のひと言に焦りまくった本編映像

 俳優の吉永小百合が主演し、大泉洋が共演する山田洋次監督の新作映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)より、大泉演じる昭夫と、宮藤官九郎演じる会社の同僚かつ、大学時代からの友人・木部が居酒屋で酒を酌み交わす中年の悲哀たっぷりの本編映像が解禁となった。

映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開) (C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開) (C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

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 本作で描かれるのは、東京の下町で令和の時代を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉)。職場でのトラブルに加え家庭での問題にも頭を悩ませる中、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪ねると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母の姿が…。おまけに母の恋愛事情まで耳にし、久々の実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく。

 解禁となった映像では、気心知れた間柄の昭夫と木部が、終始ご機嫌な様子でお酒を嗜む姿が印象的。そんなほろ酔いの木部が鼻歌まじりにトイレへ向かうも、“使用中”のドアを開けてしまい怒鳴られるというコミカルなシーンからは、“ちょっと残念な”木部のキャラクターも垣間見える。さらに、木部がリストラの噂を耳にしていることを知り、複雑な表情を浮かべる昭夫の姿も…。昭夫と木部、二人のサラリーマンの哀愁漂う後ろ姿が切ない、リアルすぎるサラリーマンの日常が切り取られたシーンに仕上がっている。

 吉永と大泉が親子役で初共演することが発表された際、「あの吉永小百合から、大泉洋は生まれない」と自虐的にコメントしていた大泉だが、今回解禁となった映像の中にも、木部から「隔世遺伝だよ」といじられる場面がある。木部の言葉に対して、「突然変異だよ」と返す昭夫。実はこのせりふは大泉のアドリブだったという。アドリブも交え、熟練した二人の演技力がなせる、人情味あふれる掛け合いにも注目だ。

 一方、木部は、一見どこにでもいそうな平凡な“中年サラリーマン”。しかし自身がリストラ候補に挙げられているという事実を知った途端、昭夫をはじめ周囲の人々を巻き込みながら大暴走していくという役どころだ。憧れの山田組初参加となった本作で、宮藤が撮影の中で最も焦った場面として挙げているのが、今回公開された居酒屋でのシーンだ。

 「トイレのドアを開けたら人が入っていて怒られるというシーンがあるんですが、その開ける間を僕がなかなかつかめなかったんです。すると監督から、“これはコメディの基本だから”と言われて。監督のその言葉が重すぎて… (笑)。もうトイレのドアを開けられないんじゃないかと思うくらい、ヤバい!と焦りました」と、宮藤の動揺っぷりが伝わるエピソードも。

 そんな宮藤を、監督は「木部はちょっと情けないサラリーマンの役ですが、本当に宮藤さんじゃなきゃできなかったなと。宮藤さんに演じてもらえたことで、僕の中でのイメージが何倍にも膨らんだと思います。中年男の“哀しみ”を身体全体で表現してくれて素晴らしかった」と太鼓判を押している。大泉と宮藤、2人が演じる“中年サラリーマン”が織りなすクスッと笑える掛け合いやドタバタ劇も見どころだ。

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