2000年に日本で発生した英国人失踪事件の波乱に満ちた捜査の内幕を、警視庁捜査一課の刑事たちのインタビューを通してひも解いていく、犯罪ドキュメンタリー『警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件』が、動画配信サービス「Netflix」で7月26日より独占配信がスタート。7月24日週の日本のNetflix週間TOP10で第7位を記録し、ドキュメンタリー作品としては異例の大ヒットスタートを切った。
日本以外の国・地域でも同日よりNetflixで配信中(インターナショナル版タイトル『MISSING: THE LUCIE BLACKMAN CASE』)。7月24日週のNetflix週間グローバルTOP10では、英語映画で第5位を獲得。世界50の国と地域でTOP10入り、イギリス、オランダを含む12の国ではトップ3入りを果たした。日本発信のドキュメンタリーコンテンツが世界でも認められるという前例を打ち立て、世界的ヒットとなっている。
日本で起こった犯罪事件を扱うドキュメンタリーとして注目を集める本作の監督は、映画『サムライと愚か者 オリンパス事件の全貌』(15年)で、グローバル社会における日本の企業文化に鋭いメスを入れた山本兵衛。日本人監督のドキュメンタリー作品としては快挙と言っていい反応に山本監督は、「社会性のあるドキュメンタリーや映像作品はヒットしないという日本映像業界の勝手な偏見を壊すことができたと思っています。とはいえ、やはりNetflixという世界配信プラットホームがあってこそだと思うので、今後、従来のルールや常識に縛られない可能性をもっと見出す作品を作り続けたいと思います」とコメントを寄せている。
■事件から20数年の歳月を経て、世界で注目を集めるルーシー・ブラックマン事件
2000年7月、警視庁麻布署に届けられた一件の家出人捜索願。捜索対象は後に世界を震撼させる猟奇事件の被害者、イギリス人女性のルーシー・ブラックマンだった。
イギリスから来日した家族が記者会見を開き、犯人逮捕を懇願する様子が当時テレビでも多く取り上げられ、トニー・ブレア首相(当時)もコメントするなど政治レベルまで反響を及ぼす事件にまで発展。来日した被害者の家族が、進まない捜査に関して警視庁の態勢を厳しく批判したこともあった。
被害者の数から日本の犯罪史上において最悪の性犯罪事件となったルーシー・ブラックマン事件は、警視庁の性犯罪に対する姿勢にも大きく影響した。作品に登場する山口光子巡査部長(当時)は、女性としてはじめて性犯罪捜査に携わった捜査員。また本事件の捜査では、地下鉄サリン事件で大きく注目された科学捜査の重要性が再びクローズアップされ、作品に登場する服藤恵三氏は警視庁初の科学捜査官として活躍した人物でもある。
本作の原案は、登場する捜査員たちから幹部に至るまですべて実名を使用し、詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション『刑事たちの挽歌 警視庁捜査一課 ルーシー事件』(著:高尾昌司/文春文庫)。捜査に関わった数々の警視庁捜査第一課のベテラン刑事たちの視点から、日本犯罪史上、最も猟奇的な性犯罪事件の一つであるルーシー・ブラックマン事件において、いかにして犯人逮捕まで至ったかを詳細に描く。
一方、イギリスでは刊行当時(15年)日本でも話題になった家族の視点から事件を追ったノンフィクション『黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』(著:リチャード・ロイド・パリー/早川書房)をベースとしたノンフィクションのドラマ化が進行中だ。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
日本以外の国・地域でも同日よりNetflixで配信中(インターナショナル版タイトル『MISSING: THE LUCIE BLACKMAN CASE』)。7月24日週のNetflix週間グローバルTOP10では、英語映画で第5位を獲得。世界50の国と地域でTOP10入り、イギリス、オランダを含む12の国ではトップ3入りを果たした。日本発信のドキュメンタリーコンテンツが世界でも認められるという前例を打ち立て、世界的ヒットとなっている。
日本で起こった犯罪事件を扱うドキュメンタリーとして注目を集める本作の監督は、映画『サムライと愚か者 オリンパス事件の全貌』(15年)で、グローバル社会における日本の企業文化に鋭いメスを入れた山本兵衛。日本人監督のドキュメンタリー作品としては快挙と言っていい反応に山本監督は、「社会性のあるドキュメンタリーや映像作品はヒットしないという日本映像業界の勝手な偏見を壊すことができたと思っています。とはいえ、やはりNetflixという世界配信プラットホームがあってこそだと思うので、今後、従来のルールや常識に縛られない可能性をもっと見出す作品を作り続けたいと思います」とコメントを寄せている。
■事件から20数年の歳月を経て、世界で注目を集めるルーシー・ブラックマン事件
2000年7月、警視庁麻布署に届けられた一件の家出人捜索願。捜索対象は後に世界を震撼させる猟奇事件の被害者、イギリス人女性のルーシー・ブラックマンだった。
イギリスから来日した家族が記者会見を開き、犯人逮捕を懇願する様子が当時テレビでも多く取り上げられ、トニー・ブレア首相(当時)もコメントするなど政治レベルまで反響を及ぼす事件にまで発展。来日した被害者の家族が、進まない捜査に関して警視庁の態勢を厳しく批判したこともあった。
被害者の数から日本の犯罪史上において最悪の性犯罪事件となったルーシー・ブラックマン事件は、警視庁の性犯罪に対する姿勢にも大きく影響した。作品に登場する山口光子巡査部長(当時)は、女性としてはじめて性犯罪捜査に携わった捜査員。また本事件の捜査では、地下鉄サリン事件で大きく注目された科学捜査の重要性が再びクローズアップされ、作品に登場する服藤恵三氏は警視庁初の科学捜査官として活躍した人物でもある。
本作の原案は、登場する捜査員たちから幹部に至るまですべて実名を使用し、詳細かつ正確に捜査の実態が描かれたノンフィクション『刑事たちの挽歌 警視庁捜査一課 ルーシー事件』(著:高尾昌司/文春文庫)。捜査に関わった数々の警視庁捜査第一課のベテラン刑事たちの視点から、日本犯罪史上、最も猟奇的な性犯罪事件の一つであるルーシー・ブラックマン事件において、いかにして犯人逮捕まで至ったかを詳細に描く。
一方、イギリスでは刊行当時(15年)日本でも話題になった家族の視点から事件を追ったノンフィクション『黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』(著:リチャード・ロイド・パリー/早川書房)をベースとしたノンフィクションのドラマ化が進行中だ。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
このニュースの流れをチェック
コメントする・見る
2023/08/03