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草なぎ剛、舞台『シラの恋文』で主演 共演に大原櫻子&工藤阿須加&段田安則ら

 俳優の草なぎ剛が、舞台『シラの恋文』で主演を務めることが決定した。シス・カンパニー公演への参加は、堤真一との二人芝居『K2』以来、13年ぶりとなる。

舞台『シラの恋文』で主演を務める草なぎ剛

舞台『シラの恋文』で主演を務める草なぎ剛

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 同作は、劇作家・北村想氏による書き下ろし作品。構想から執筆歓声に至るまで長い年月をかけて練り上げられたオリジナル戯曲となっている。これまでも多くの北村作品演出を手掛け、俳優としても活躍する寺十悟が演出を担当する。

 物語は、晴れた日に、草なぎ演じる鐘谷志羅(かなたにしら)という男が、古めかしい手提げの旅行鞄を抱えて、坂道をのぼって来るところから始まる。坂道をのぼりきった、海が一番美しく見える場所に建つのは、結核療養施設・サナトリウムで、志羅はそこにやってきた「新参者」だ。

 時代設定や社会状況は今後、発表されるが、サナトリウムには、さまざまな事情を抱えた住人たちや職員たちが志羅を待ち受けている。そして、ある運命の出会いが待っている。

 そんな志羅と生活を共にするサナトリウムの住人たちは、大原櫻子工藤阿須加鈴木浩介西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也田山涼成段田安則が演じる。

 創作インスピレーションは、エドモン・ダンテスの戯曲にも描かれ、実在の人物で剣の達人でもあった「シラノ・ド・ベルジュラック」。己の恋慕をひた隠し、若者の恋路の手助けのために恋文を代筆したというシラノは、荒唐無稽とも言える独創的な発想から既存の作品や人物にも大胆に切り込み、思いがけない劇世界を生み出してきた劇作家でもある。「シラノ」から得た発想が、草なぎという稀有な才能を得たことで、どのような新たな光景へと誘うのか期待が高まる。

 同公演は、12月初旬から下旬は京都劇場、12月中旬から下旬は福岡・キャナルシティ劇場、2024年1月初旬から月末は東京・日本青年館ホールで上演される。

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