■『超RIZIN.2』（30日／さいたまスーパーアリーナ）
　第5試合でBellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル（36）にKO勝利し、世界が驚くアップセットを見せた鈴木千裕（24）が、試合後インタビューで興奮と喜びを語った。

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　鈴木にとって、先月24日の『RIZIN.43』でのクレベル・コイケとのフェザー級タイトルマッチからわずか1ヶ月での復帰戦、試合まで1週間を切った段階でのオファー、そして相手は世界トップレベルの強豪ファイター。これだけの厳しい条件にもかかわらず「断る理由なんてない」と即答でオファーを受けた。

　試合開始直後から鈴木はパンチを振っていき、左ハイキックも仕掛ける。歴戦のパトリシオも引かずにプレッシャーをかけて前に出ると、鈴木も引かずに打撃で応戦し、コーナーにパトリシオを追い詰めたところで右フックをヒットさせると、ベラトール王者はダウン。レフェリーが止めて鈴木が大番狂わせを演じた。

　試合後に改めてこの試合のテーマを聞かれた鈴木は、「負ける勇気を持って勝ちに行きました」と、RIZIN榊原信行CEOの著書『負ける勇気を持って勝ちに行け！』と偶然にも一致していたことを明かす。

　世界を代表する強豪ファイターからの豪快なKO勝利で、会場から受けた大歓声に「忘れられないですよ。これが超RIZINだな」と満足げな笑顔に。RIZINだけではなくベラトールも含めたフェザー級戦線について「大きく変わるんじゃないですか」と展望しながら、今後の目標を聞かれると「今は興奮してるので、冷静になってから発言します」と対戦相手などについては明言は避けた。

　今回は相手にとっても直前オファー、しかも体重が通常のフェザー級の66キロではなく70キロの特別ルールだったことから、パトリシオからの再戦要求も考えられるが「一言、イエス！」と受けて立つと宣言した。