前千葉県知事で俳優の森田健作がパーソナリティーを務めるFM NACK5『青春もぎたて朝一番！』の番組収録が18日、東京・有楽町のスタジオで行われ、秋葉原を拠点に活躍するアイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかと月野もあが出演した。番組パートナーの酒井法子から猪狩の車いすでのアイドル活動について聞かれると、「最初はアイドルとして必要とされるのか、受け入れられるか不安だった」と苦悩の日々の心情を語った。

【写真】その他の写真を見る

　猪狩は5年前の2018年、歩道を歩いていたところ強風で看板が倒れる事故に巻き込まれ脊髄を損傷。両下肢完全まひと診断され、現在は車いすで生活を送っている。番組で猪狩は「事故の時、入院から1〜2週間して一生歩けなくなるとことを知らされたのですが、その時に何故か自分の人生よりも『仮面女子の活動をどうしよう』と思ったんです」と当時を振り返った。

　一方、月野は「事故の日は新曲のリハーサルがあったのですが、イガトモ（猪狩の愛称）が事故で来られなくなったと聞き、その後、集中治療室に入っていると知った時は頭の中が真っ白になった」という。

　事故後、猪狩は復帰を目指して懸命にリハビリを行なった。その結果、現在もアイドル活動を継続し、車いすでステージに上がっているという。「メンバーやスタッフ、何よりもファンの声援で頑張ることができました」と語ると、月野は「一緒にステージに立つことで、イガトモからはエレルギーをもらっています」と明かした。

　森田は「人生はいろいろある。だだ、今日の猪狩さんは本当にいい顔をしている。いい顔というのはツキを生むし、マイナスは気持ち次第でプラスにもなる」と自らの経験を語りながら励ました。

　仮面女子は最多で28人のグループだったが、今年10周年を迎えたことから2月に7人組の新生「仮面女子」となった。月野は「以前は、1人1人の個性を消し、グループ全体の活動をメインしていましたが、新しい仮面女子は1人1人の個性を全面に出すため色分けしての活動になりました。私は紫ですが、イガトモは黄色です」とアピール。猪狩は、この日に持参した仮面を取り出すと「実は、これからファンにお見せするものです。見た目ではゴールドですが、制作した人は黄色だそうです」と笑顔で語った。

　放送は8月13日午前6時30分から。