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SixTONESジェシー、冷酷非道な役に「全然違った自分が出せている」 銃撃シーンにも達成感【インタビュー】

 俳優・綾瀬はるか(38)が主演を務める映画『リボルバー・リリー』が8月11日に公開される。それに先立って、陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親役で出演する人気グループ・SixTONESジェシー(27)にインタビューを実施。明るく穏やかなパブリックイメージとは異なる、冷酷非道な津山役で新たな一面を見せたジェシーが撮影裏や、今後の俳優としての展望を明かした。

映画『リボルバー・リリー』に出演するSixTONES・ジェシー(C) 山崎美津留(※崎=たつさき) (C)ORICON NewS inc.

映画『リボルバー・リリー』に出演するSixTONES・ジェシー(C) 山崎美津留(※崎=たつさき) (C)ORICON NewS inc.

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 長浦京氏の同名長編小説を行定勲監督がメガホンをとって実写化。第一次世界大戦と関東大震災の爪痕が残る1924年の東京を舞台に、「S&W M1917 リボルバー」の使い手・小曾根百合(綾瀬)と謎の男たちに屋敷を襲われ女中らを惨殺された細見慎太(羽村仁成)が、巨大な陰謀の渦に巻き込まれていく。戦う宿命を背負った者たちの激情が、銃火とともに交錯するフィルム・ノワール。

■「ずるい男」津山役は「やりがいがありました」 「ひげを生やして、声を荒げて」役作り

――津山の冷酷さをどのように表現しましたか。

とにかくずるい男ですよね(笑)。言うだけ言って自分は動かない。味方を盾にして前に進んだりして。人を使って「とにかく行け!」って。「ださっ」と思うこともありました。普段とは違う雰囲気を出すために、ひげを生やして、声を荒げていつもとは違う声で演じてみたらどうなるんだろうと、現場で監督とも話して「いいね!」となりました。

――「ずるい男」というのは、ご自身のパブリックイメージとは異なりますが、その反応は気にされましたか。

面白いんじゃないですか。なるべく違う自分でいたいなと思います。劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』や連続ドラマ『最初はパー』(テレビ朝日、2022年)の合間でも撮影していたので、すごい面白かったです。やりがいがありました。

――行定監督から具体的な指示はありましたか。

陸軍ではあるので「もうちょっとはっきり言って!」などはシーンごとに撮影現場でありましたが、細かい指示はなかったです。陸軍なので、お辞儀の角度だったり、部屋を出るときの作法は教わったりしました。

――行定監督から「クランクインして撮影した時から雰囲気と色気が出ていて良かった」という絶賛の声も届いていますが、手応えはありますか。

(クランクインは)石橋蓮司さん(筒井国松役)と撃ち合いしている小屋のシーンですね。こういう役をやったことがなかったので、人を助ける役(=劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』/研修医・潮見知広)をやってからの人を追って殺していくという。ずるいやばい奴ですけど、表情としてひげと声を変えたりと、面白さはありました。

――かなり激しいアクションや銃撃シーンがありましたが、いかがでしたか。

とにかく安全第一。けがしないように。(銃撃シーンは)耳栓をするんですけど、忘れるとガーンってくるので、実際の戦争は相当すごいんだろうなという思いと、普通そんな簡単に撃てないなっていう。刺激的でした。

■アクションシーンに手応え「お互いに殺す気持ちで」 後輩・羽村仁成に期待「楽しみです」

――周りの俳優のオーラがすごいとおっしゃっていましたが、いかがでしたか。

綾瀬さんは、ふわふわしたイメージでしたが、初めてのご対面がアクションリハーサル。かっこいいですよね、やっぱり。「あ、芸能人だ」と思いました。撮影期間中もよりキリっと変わって。とにかくけがをさせないようにと思っていました。

長谷川(博己)さんは、しゃべるシーンはあまりないですが、撮影後に2回ほど一緒に飲んだんですけど、優しいです。人見知りって言ってたので、「そういう雰囲気ありました」っていう話をしながら。映画を通して、みんなたばこを吸うのですが、せりふ言いながらのモクモク感が渋さもあってとにかくかっこいいです。

板尾(創路)さんは、芸人さんの話やお酒辞めたとかそういう話をしていました。(すごまれるシーンも多いので)そういうシーンのあとは、ずっと「ごめんね、ごめんね」と気遣っていただきました。

豊川(悦司)さんも撮影で自分がいないシーンでの待ち時間がかっこ良くて。(内田)朝陽さんと「かっこいいですね」と話していました。

朝陽さんはずっと一緒だったので、筋肉の話をしたり、『SMAP×SMAP』(フジテレビ)でマイケル・ジャクソンが来たときの「あのときのスタジオどこだっけ」といった、他愛のない話もしていました。

羽村(仁成)くんは、(今まで)全然関わりなかったのですが、あの中にバーンといてすごいです。現場では、僕が狙っている側なので羽村くんとは、雰囲気がおかしくなっちゃうので話していないんですけど、クランクアップの日に「連絡先教えてください」って言ってくれて。「今後何やりたいの?」「お芝居したい」「デビューしたい」という話を焼肉食べながらしました。楽しみですよね。お芝居もすごくいいですよ、堂々としていて。本当にその時代にいた子のようで、表情がいいですよね。

――印象に残っている演出はありますか。

綾瀬さんとのアクションシーンで、リハーサルも何回かやりましたけど、緊張しました。「綾瀬さんにけがさせないようにしないと」と思って。「殺す勢いで行って」という指導もあったのですが「行きたいんですけど…」と。とにかく傷つけないように。本番のときは、お互いに殺す気持ちで行けたので良かったなと思います。終わった後、みんなでご飯に行ったんですけど、「ずっと怒鳴ってたね!」(綾瀬)って。「役ですから」とお答えしましたが、無事、終わって良かったです。

あと、銃を初めてくわえましたね。「怖っ。弾、入ってないよね?」って思いました。板尾さんもすごくくるから、お芝居しやすかったですが、終わった後はケアしてくれました。

最後もすごいです。あんなに撃たれて立ち向かうのは思いが強いんだなと。最初の羽村くんが床下に隠れているときに血が流れて顔にかかるシーンも「いや、グロ」って。清水(尋也)くんも怖かったですね。めっちゃベロ出すけど、「いいな、かっこいいな」って。

■“悪役”にも貪欲「もっと汚れたかった」 今作出演は「『SixTONESの人なんだ』という気持ちにできたら」

映画『リボルバー・リリー』より(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

映画『リボルバー・リリー』より(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ

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――いわゆる“悪役”ですが、汚れ役の楽しさは。

楽しいです。「そもそも普通って何?」となるので、普通の役が1番難しい。悪は悪なので、お芝居していて楽しかったです。

――行定監督も「汚れることもいとわない方なので、汚していきたい」と話していました。

最後のシーンも血まみれになりましたが、もっと汚れたかったです。また次の作品があればという感じです。

――次なる役者としての目標は。

役者じゃないので、「使いたい」と思ってくださったら「ありがとうございます」という気持ち。こういう汚れたり、表情が変わるような役をやりたいです。あまり「ダーン!ジェシー!」みたいなのではなく、インパクトを残していく方がやりやすいです。

――この作品を通して得られたものは。

活躍している方々と同じスクリーンに出られたというのは、誇りですし、良かったなと思います。全然違った自分が出せているので、僕のことを知っている人はより面白い。知らない人も見て「SixTONESの人なんだ」「普段何している人なんだろう」という気持ちにできたらと思っているので。「印象に残った人誰?」って聞いたときに100人中1人でも名前が挙がればいいなと思います。あとは、SixTONESというメインのフィールドでライブなどの活動をしている自分も見てもらいたいというきもちはあります。いい経験になりました。

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  • 映画『リボルバー・リリー』に出演するSixTONES・ジェシー(C) 山崎美津留(※崎=たつさき) (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『リボルバー・リリー』より(C)2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズ
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