原泰久の人気漫画を俳優の山崎賢人（※崎＝たつさき）、吉沢亮、大沢たかおらの出演で実写化した映画『キングダム 運命の炎』（7月28日公開）のスペシャルトレーラー映像が解禁となった。本編予告とは一味違った本作の映像と、宇多田ヒカルによる主題歌「Gold　〜また逢う日まで〜」を1コーラスたっぷり聴くことができ、圧倒的なアクションの迫力とシリーズ随一の感動作への期待に、感涙必至の仕上がりとなっている。

　時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信（しん／山崎）と、中華統一を目指す若き王・エイ政（吉沢）を壮大なスケールで描く。実写映画シリーズ３作目となる本作で描かれるのは、信が、大将軍・王騎（おうき／大沢）から「飛信隊（ひしんたい）」という部隊名を授かり、100人の兵達を率いて王騎とともに、超大国・趙の最強将軍たちの策略に立ち向かう「馬陽（ばよう）の戦い」。そして、秦の若き国王・エイ政の“中華統一”という途方もない夢を形作った、かつての恩人・紫夏（しか／杏）とのエピソードも描かれる。

　解禁となったスペシャルトレーラーでは、信の表情と、美しくも不穏な黒雲から哀しい物語の始まりを予感させる。かつて、信とともに「天下の大将軍になる」という夢を追いかけていた亡き親友の漂（ひょう）。亡き友が遺した思いを胸に、着実に成長していく信の姿が、静かな旋律の中に、切なさとたくしさを感じさせる楽曲と重なっていく。

　そして、王宮内では天下の大将軍・王騎に「中華統一」への覚悟を問われたエイ政が、過去の記憶を思い出すシーンも。かつて、国民40万人を秦に大虐殺された趙国。憎き秦国の跡取りとして人質に囚われていたエイ政は、周囲全てからただならぬ恨みを向けられ、寄る辺もなく深い闇の中にいた。そんな中、闇夜を照らすような月のような慈愛で、エイ政の心の闇を照らしてくれた紫夏との出会いにより、自分の運命に向き合うこととなる。かつての恩人との約束を果たすために、エイ政は仲間とともに修羅の道を歩く覚悟を決める。

　主題歌は、初めて解禁となったサビへ入ると、力強くも儚い歌声とともに迎える飛信隊に降りかかる試練の数々。死線の上で限界を迎えた兵士たちが苦しみ顔をゆがめながらも、百人将の隊長・信にその身と思いを委ねる飛信隊の面々。そして、その仲間の思いを背負って、駆け抜ける信。激動の戦乱の世で、出会いと別れを繰り返し、過酷な運命に翻ろうされながらも、激しく燃える“運命の炎”の中にある儚さと、儚さのあとに残る美しさを感じる情緒的な映像となっている。

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