資産・収入ゼロからたった3ヶ月でFIRE(経済的自立と早期退職)を達成、4ヶ月で資産は1億円に。どんな雑誌や本にも掲載されない、全く考え方の違う「お金との付き合い方」をつづった『1年で億り人になる』の著者であり、資産構築コンサルタントの戸塚真由子(とつか・まゆこ)氏。幼い頃から“ど貧乏”な家庭で育ち、長い間「お金のコンプレックス」を抱えてきた戸塚氏が「いつか、絶対にお金持ちになる」というたった一つの夢をかなえるまでの境遇を語りつくした。今回は2023年のベストセラーとなっている書籍の中から、一部抜粋、再構成して届ける。
■100円玉を見たことがない小学生、小遣いは高校生まで1ヶ月30円
「お前の家、どえりゃー貧乏だな〜」
小学3〜4年生の頃に言われた屈辱的なあの瞬間は、忘れられません。
愛知県にある私の実家は、知らない人から見れば、どう見ても超貧乏な家。家の周囲は樹木で鬱蒼(うっそう)とし、庭は雑草が生い茂って蚊の大群がいます。自動車も、自宅もボロッボロ。給食費が払えないわりと貧しい家庭の男子クラスメートからも、冒頭のように「めちゃくちゃ貧乏だな」とからかわれたのです。
実家にある物は信じられないほど粗悪品だらけで、壊れていても捨てません。というのも、父、母、ともに「超」が付くほどのドケチ。
粗大ゴミの日になると、父は近所から使えそうな机や椅子を持ち帰っていました。ですから、うちの家具はほとんどがもと、粗大ゴミ。椅子は傾き、背もたれに体重をかけたら容易に折れました。
私のお小遣いは高校生までずーっと1ヶ月 30円。何度も交渉しましたが無駄でした。いつも10円玉ばかりで、100円玉や1000円札を見た記憶がほとんどありません。
大袈裟ではなく、鉛筆1本すら好きな物を買ってもらえなかったのです。
あるときどうしても欲しい服がありました。たしか4000円ほどでしたが、どれだけ言っても親は認めてくれません。
ですが私も珍しく断固として折れなかったので、両親は言いました。
「わかった、似た物を必ず安く見つけてくるから、それを買おう」と。
その後約束どおり、母は似ている服を300円ほどで見つけて買ってくれました。ですが、うれしいという感情はまったく湧き上がりませんでした。
「似ているけど、欲しかった服ではない。かえってお金の無駄遣いだ。将来私は、本当に欲しいものは諦めない。妥協しない」とさえ思ったのです。
■「ぞうきん」と思ったら…「下着」だった
父は公務員、母は専業主婦でした。
母は、毎日のように新興宗教の集まりやネットワークビジネスの誘いに出かけて行っていました。なぜかと言えば、勧誘用のプレゼントとして日用品や消耗品がもらえるからです。勧誘に乗ることはなく、プレゼントだけもらってきていました。
それはたとえば、サランラップ、ティッシュ、鍋、まな板、傘、シーツ、タオル、簡易バッグ、ドライヤー、醤油、塩、味噌などでした。それらをボロボロになるまで使っていました。
鍋はすぐ真っ黒焦げになり(焦げても使っていましたが)、傘を差そうとしたら部品が飛び出して手をけがする始末。
ドライヤーは温風が弱くて髪がまったく乾かないし、タオルはカサカサ、シーツは一度チャックを開閉しただけで壊れたり……言い出したら、本当に枚挙に暇がありません。
それから30年近く経ったいまでも、実家に帰ると当時のタオルが残っており、端っこが擦り切れてタッセルのようになっています。そして、ぞうきんのように色が変わり果てた下着類。空いた穴をつぎはぎしてあるので「一体いつのものだろう?」と身震いします。
実家を出て、自分で買いたい物を買えるようになって、「世の中にはこんなに良いのがあふれているのか」と感激しました。
特に、文房具や傘です。高品質のペンは書き心地が全く違うし、使っているだけで心まで潤います。傘は一度良い物を使うともう以前の物には戻れません。あとタオルや下着なども。
高くはなくても新しい物を使うだけで本当に気分が良い。そんな当たり前のことを、私は社会人になってから知りました。
■「お金を取っておいて」父の遺言の真相
私はもともと、父と実家が嫌いでしたが、大学を卒業して社会人になってからは、ほとんど寄りつかなくなりました。
いつの頃からか、何を話していても「父はもう、お金に魂を売り渡してしまった」としか思えなくなっていたのです。
父が亡くなってからも、母親が「父の話」を始めると、基本的には無視していました。
しかしあるとき、父が亡くなる前に、私のことを話していたらしいと聞いてしまったのです。
「真由子のために、お金を取っておいてあげて」そんな遺言を、父は残していたのです。
私はふと考えました。
「そう言えば、父はあれだけケチだったのに、最期までまったくお金を遣わなかった。父がお金を貯めていたのは、もしかして私のためだったのだろうか……」
人生は、どうやっても後戻りはできません。私は、父に対してたくさんの後悔を宿しながら、今後も生きていくのだろうと思います。
そして、そのことに気付いてから、私は母とも関係が良くなりました。私が「億り人」になりFIREを達成すると、その様子を見ていた母も「お金はただ貯めるだけじゃ意味がない。運用で増やして、お金に縛られず自由に生きることが大切なのかもしれない」と感じたようです。
■戸塚真由子プロフィール
資産構築コンサルタント。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。しかし「高収入=お金持ち」ではないことに気付き方針転換。婚活もかねて世界38カ国を行き来し、アメリカ、ドバイ、スイス、アブダビ、モロッコ、モナコ、フランス、イタリア、台湾などで活躍する世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。資産家と3回結婚するも、それぞれ離婚を経てバツ3に。ある時、現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロからたった3ヶ月でFIRE達成、4ヶ月で資産1億円になる。その教えを広めて「1人でも多くのFIREを達成」させるべく資産構築のコンサルティングを行う。
指導した生徒の74%以上を、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄といった状況から生還させる。口コミで話題となり、海外からの受講者も多数。2022年末に発売された、著書『1年で億り人になる』(サンマーク出版)はわずか5ヶ月で10万部を突破、2023年5月にはビジネス書第1位(日販調べ)になるなど、注目のベストセラーとなっている。
資産構築コンサルタント・戸塚真由子氏 ベストセラー書籍
『1年で億り人になる』
■100円玉を見たことがない小学生、小遣いは高校生まで1ヶ月30円
「お前の家、どえりゃー貧乏だな〜」
小学3〜4年生の頃に言われた屈辱的なあの瞬間は、忘れられません。
愛知県にある私の実家は、知らない人から見れば、どう見ても超貧乏な家。家の周囲は樹木で鬱蒼(うっそう)とし、庭は雑草が生い茂って蚊の大群がいます。自動車も、自宅もボロッボロ。給食費が払えないわりと貧しい家庭の男子クラスメートからも、冒頭のように「めちゃくちゃ貧乏だな」とからかわれたのです。
実家にある物は信じられないほど粗悪品だらけで、壊れていても捨てません。というのも、父、母、ともに「超」が付くほどのドケチ。
粗大ゴミの日になると、父は近所から使えそうな机や椅子を持ち帰っていました。ですから、うちの家具はほとんどがもと、粗大ゴミ。椅子は傾き、背もたれに体重をかけたら容易に折れました。
私のお小遣いは高校生までずーっと1ヶ月 30円。何度も交渉しましたが無駄でした。いつも10円玉ばかりで、100円玉や1000円札を見た記憶がほとんどありません。
大袈裟ではなく、鉛筆1本すら好きな物を買ってもらえなかったのです。
あるときどうしても欲しい服がありました。たしか4000円ほどでしたが、どれだけ言っても親は認めてくれません。
ですが私も珍しく断固として折れなかったので、両親は言いました。
「わかった、似た物を必ず安く見つけてくるから、それを買おう」と。
その後約束どおり、母は似ている服を300円ほどで見つけて買ってくれました。ですが、うれしいという感情はまったく湧き上がりませんでした。
「似ているけど、欲しかった服ではない。かえってお金の無駄遣いだ。将来私は、本当に欲しいものは諦めない。妥協しない」とさえ思ったのです。
■「ぞうきん」と思ったら…「下着」だった
父は公務員、母は専業主婦でした。
母は、毎日のように新興宗教の集まりやネットワークビジネスの誘いに出かけて行っていました。なぜかと言えば、勧誘用のプレゼントとして日用品や消耗品がもらえるからです。勧誘に乗ることはなく、プレゼントだけもらってきていました。
それはたとえば、サランラップ、ティッシュ、鍋、まな板、傘、シーツ、タオル、簡易バッグ、ドライヤー、醤油、塩、味噌などでした。それらをボロボロになるまで使っていました。
鍋はすぐ真っ黒焦げになり(焦げても使っていましたが)、傘を差そうとしたら部品が飛び出して手をけがする始末。
ドライヤーは温風が弱くて髪がまったく乾かないし、タオルはカサカサ、シーツは一度チャックを開閉しただけで壊れたり……言い出したら、本当に枚挙に暇がありません。
それから30年近く経ったいまでも、実家に帰ると当時のタオルが残っており、端っこが擦り切れてタッセルのようになっています。そして、ぞうきんのように色が変わり果てた下着類。空いた穴をつぎはぎしてあるので「一体いつのものだろう?」と身震いします。
実家を出て、自分で買いたい物を買えるようになって、「世の中にはこんなに良いのがあふれているのか」と感激しました。
特に、文房具や傘です。高品質のペンは書き心地が全く違うし、使っているだけで心まで潤います。傘は一度良い物を使うともう以前の物には戻れません。あとタオルや下着なども。
高くはなくても新しい物を使うだけで本当に気分が良い。そんな当たり前のことを、私は社会人になってから知りました。
■「お金を取っておいて」父の遺言の真相
いつの頃からか、何を話していても「父はもう、お金に魂を売り渡してしまった」としか思えなくなっていたのです。
父が亡くなってからも、母親が「父の話」を始めると、基本的には無視していました。
しかしあるとき、父が亡くなる前に、私のことを話していたらしいと聞いてしまったのです。
「真由子のために、お金を取っておいてあげて」そんな遺言を、父は残していたのです。
私はふと考えました。
「そう言えば、父はあれだけケチだったのに、最期までまったくお金を遣わなかった。父がお金を貯めていたのは、もしかして私のためだったのだろうか……」
人生は、どうやっても後戻りはできません。私は、父に対してたくさんの後悔を宿しながら、今後も生きていくのだろうと思います。
そして、そのことに気付いてから、私は母とも関係が良くなりました。私が「億り人」になりFIREを達成すると、その様子を見ていた母も「お金はただ貯めるだけじゃ意味がない。運用で増やして、お金に縛られず自由に生きることが大切なのかもしれない」と感じたようです。
■戸塚真由子プロフィール
資産構築コンサルタント。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。しかし「高収入=お金持ち」ではないことに気付き方針転換。婚活もかねて世界38カ国を行き来し、アメリカ、ドバイ、スイス、アブダビ、モロッコ、モナコ、フランス、イタリア、台湾などで活躍する世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。資産家と3回結婚するも、それぞれ離婚を経てバツ3に。ある時、現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロからたった3ヶ月でFIRE達成、4ヶ月で資産1億円になる。その教えを広めて「1人でも多くのFIREを達成」させるべく資産構築のコンサルティングを行う。
指導した生徒の74%以上を、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄といった状況から生還させる。口コミで話題となり、海外からの受講者も多数。2022年末に発売された、著書『1年で億り人になる』(サンマーク出版)はわずか5ヶ月で10万部を突破、2023年5月にはビジネス書第1位(日販調べ)になるなど、注目のベストセラーとなっている。
資産構築コンサルタント・戸塚真由子氏 ベストセラー書籍
『1年で億り人になる』
2023/07/07