アドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」シリーズの15年ぶりの新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』（6月30日公開）の日本語吹替版で未発表の声優が明らかになった。本作でインディの宿敵となるマッツ・ミケルセン演じるフォラー役は、これまでもたびたびマッツ・ミケルセンの吹替を担当してきた井上和彦が演じる。

　本作は、“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げるストーリー。

　先に発表された吹替キャストは、インディ・ジョーンズ役の村井國夫、インディと行動を共にするヘレナ役の坂本真綾、アントニオ・バンデラス演じるレナルド役の大塚明夫、シリーズではおなじみの発掘屋サラー役の宝亀克寿、インディやヘレナと行動をともにする少年テディ役の木村皐誠の5人。

　今回、明らかになったのは、フォラー役の井上をはじめ、インディたちを執拗（しつよう）に追い詰める側の吹替キャスト。フォラーの手下で、予告編ではバイクに乗ってインディを追い詰める場面も印象的なクレーバー（演：ボイド・ホルブルック）役には、「アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役や『呪術廻戦』の五条悟役などを務める中村悠一。

　クレーバーとともにフォラーの下で働く屈強な部下ハウケ（演：オリヴィエ・リヒタース）役に、『アクアマン』の主人公アクアマン役などでおなじみの安元洋貴。インディを追う謎の捜査官メイソン（演：シャウネット・レネー・ウィルソン）役は、『約束のネバーランド』クローネ役等の藤田奈央が演じる。

　井上は、「フォラー役のマッツさんはノリに乗ってるな〜と思いました。とにかくテンション高く演じられていて、マッツさんもインディ・ジョーンズの世界が大好きなんだろうなと感じました」と語り、マッツが演じてきたキャラクターに声をあててきた井上から見ても、本作の彼はまた一味違うものになっているようだ。

　さらに「私も昔から何度も観ている大好きなインディ・ジョーンズの世界の一員になれて大変光栄に思います。これぞインディ！と言うシーンが次々に出て来て思わず拍手してしまいました。最初から最後までドキドキハラハラのインディの世界をあなたも堪能してください！」と、インディ最後の冒険に加われたことへの喜びとともに、本作の魅力を熱く語った。

　中村は、自身が演じたクレーバーについて、「なぜか不思議と憎めない部分もある人物の印象です。吹き替える際も、怖い反面愛きょう的なものが感じられれば面白くなるかな？など考えたり…。あとはドイツ語がかなり苦戦しました!!!」とコメント。中村が苦戦したというドイツ語や、クレーバーの活躍（？）も見逃せない。そして、「年を重ねてもなお探求心を忘れないインディを、ぜひ劇場で楽しんで下さい！」と、ファンにメッセージを送った。