2021年に劇場公開され、その年の邦画実写映画の興行収入ナンバー1を記録した『東京リベンジャーズ』。満を持しての続編では、原作でも人気の高い「血のハロウィン編」のエピソードが2部作で描かれる。4月21日に公開された『運命』編では、“東京卍會”結成秘話やメンバーたちの絆が描かれ、続く『決戦』編では、東卍と敵対する芭流覇羅(バルハラ)との壮絶な戦いが活写される。今回は、主人公タケミチ役の北村匠海(25)、東京卍會総長・マイキーを演じた吉沢亮(29)、半間役の清水尋也(23)、さらに不気味な存在感で作品を盛り上げるキサキ役の間宮祥太朗(30)、が『決戦』編を前にトークを繰り広げた。
■北村匠海、吉沢亮は子どもたちから大きな反響
――4月に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』ですが、印象に残る反響などはありましたか?
北村:たぶん『東京リベンジャーズ』効果で、ライブにくるお客さんに子どもが増えているんですよ。層がすごく広がっているような感じがします。
吉沢:それはありますね。僕も「うちの子がマイキー大好きなんです」って言っていただく機会がすごく多いです。僕は昔、『仮面ライダーフォーゼ』という作品をやっていたのですが、そのときと同じぐらいの反響を感じます。不良マンガなんですが、子どもへの人気も実感しています。
――間宮さんいかがでしょうか?
間宮:キサキとか半間は子どもからの人気はないですね(笑)。でもこの間、お兄さんに「リベンジャーズめっちゃ好きで、キサキも好きです」って声かけていただいて。その方が彼女さんと一緒にいて、「さっきプロポーズして成功したんです」という話になって、「おめでとう!」って言って、一緒に写真撮りました(笑)。
北村:素敵だね(笑)。
清水:僕はSNSとかに観てくださった方とか、応援してくださる方が、手の甲に“罪”と“罰”という半間が入れているタトゥーのペイントをした写真をあげてくださっているのを見ました。
吉沢:それもおもしろいね(笑)。
――半間は山田裕貴さん演じるドラケンとのアクションシーンも見どころですが、かなり前のめりに挑んでいったと舞台挨拶で話していましたが。
清水:あれは僕が言ったのではなく、祥太朗くんがずっとそう言っているんですけどね(笑)。
間宮:常にかかっている感じだったよ。
清水:ドラケンとのアクションシーンが見せ場なので、大先輩の山田裕貴くんの胸を借りる気持ちで、思い切り挑ませていただきました。その意味で、気合十分でした。
――タケミチにとってキサキの存在というのは?
北村:タケミチにとってキサキとの出会いは、“やっと黒幕が出てきた”という感じで、かなり大きな存在ですよね。
――マイキーとキサキも絶妙な関係性ですよね。
吉沢:危険な存在とわかっているけれど、確実に“東卍”を大きくしてくれる存在として迎え入れる。そうせざるを得ない感じの男なので、距離感は難しかったです。どんな顔をしてキサキのことを見ているのだろうとか、結構考えました。でもシンプルに、これだけ完成度の高いキサキと半間が前作ではほとんど出番がなかったから、活躍している2人を見てテンションが上がりました。
――タケミチもマイキーも半間とはあまり関わりがないですよね。
北村:半間はやっぱりドラケンだもんね。ナンバー2同士での戦いが熱い! 決戦のとき、半間が「行くぞ東卍!」って言って戦いが始まるんです。芭流覇羅に気合を入れるためのセリフなのですが、東卍側でも「こっちも行くぞ!」と気持ちが切り替わるシーンでしたね。
■壮絶な廃車場でのバトルシーン、撮影に要した期間は1ヶ月
――廃車場での戦いは壮絶でしたね。
北村:あの戦いのシーンは1ヶ月ぐらいかけて撮りました。その日ごとに、中心となる人が変わっていたので、豪華なキャスト陣の芝居、現場での立ち振る舞いを見ているのも楽しかったです。みんな必死に戦っていましたね。
吉沢:本当に必死でした。しかもマイキーは上半身裸なので、ひたすら筋トレをしていました(笑)。でもみんな大変そうだったし、「俺だけじゃないからがんばろう」って言い聞かせて。
――ドラケンと半間のバトルも壮絶でした。
清水:僕はアクションにあまり慣れていなかったので、稽古のときから必死に(山田)裕貴くんについていかなければという思いでした。経験とか言ってられませんし、少しでもいい戦いに見えるようにしないと…と。
――山田さんとはどんなお話を?
清水:動きやセリフなど「ここで一言入れていいですか」とか「こう動いてみようか」などお互いアイデアを出し合ってやりました。僕の意見も受け入れてくださって、とても充実した時間でした。
――キサキはワンシーン映るだけで、作品を支配するような立ち位置でしたが、意識したことは?
間宮:あの廃車場に行ったとき、すごい大作だなと思いました。美術のクオリティもすごいし、エキストラさんを含めて圧倒的な画だったので。そのなかでキサキって異質なポジションだったので、存在感は大切だなと感じていました。…でも、撮影中は実際そこまで意識していなかったですね。
――キサキも半間も、第1弾では出演シーンが少なかったですが、続編は「ぜひ!」という思いは強かったですか?
間宮:気持ち的には、第1弾やっているときから続編ありきみたいな気持ちだったんです。だから「続編の話は決まっていなかった」って聞くと「えっ? そうだったの?」みたいな。
清水:「続編あってください、お願いします」という思いでした。
間宮:当然ありますよねっていう感じでしたね。「2絶対やりたいです」じゃなくて「ないと困る」ぐらいな(笑)。
清水:半間は1のとき、名前出ていないですからね。謎の不良みたいな紹介のされ方でしたから(笑)。
■壮絶なシーンに挑むモチベーションは「完成を楽しみにしている気持ち」
――「決戦」編のアクションシーンは本当に大変な現場だったと思われますが、どんなモチベーションで臨んでいたのですか?
北村:さまざまな現場でそれぞれ経験を積んでいるし、経験値を重ねて『東京リベンジャーズ』に挑んでいるから、特別この作品だから大変ということはないですね。目の前のシーンをどうよくするか、「とにかくいい映画になれ」という思いで、完成を楽しみにしています。それがモチベーションなのかなと。あとはみんなの芝居を信頼し合っているので、相手の芝居に自分が引き出されたり、自分も相手にしっかり届くように芝居をしようとか、そういう連鎖なのかなと思います。
吉沢:そうですね、モチベーションとかはあんまり考えてないかも。とにかくやるしかない。現場に入ると、アドレナリンが出てくるので、あまりつらいという気持ちにならないんですよね。
――完成した作品を観てどんな思いが?
北村:がんばった甲斐があったなと。とくに廃車場のシーンは、脚本を読んだときに「映画として成立するのか?」と思っていたんです。アクションシーンが多いので、“アクション映画”にならないかと。でも杞憂でしたね。おもしろい作品になりました。
吉沢:前編はミステリー要素も結構あったのですが、後編はずっと走り続けている感じがしました。これだけ役者が出ているなか、「全員が輝いているなんてことがあるんだ!?」ってくらい、みんなが魅力的で。そこがすごいなと思いました。
間宮:今回は東リベらしい“しびれる感じ”とは別に、ドラマチックなラインもありますよね。新キャストが加わることによって、厚みも増している。ボリュームアップした作品だなと思いました。
清水:本当にすごい作品ができたなと思います。この世代をけん引する先輩方、そうそうたるメンバーのなかで、自分のような若造が一緒にお芝居をさせていただけるというのが、光栄でした。
間宮:なんか後輩感出してくるよね。
清水:いや後輩ですから。
間宮:(眞栄田)郷敦が一番下だよね?
清水:学年は一緒なので (笑)。
間宮:最年少は郷敦だからね(笑)。
清水:もういいじゃないですか、僕が一番後輩なんですよ(笑)。もう本当に時代を象徴する作品ができたなと思っています。役者としてもこんなに光栄なことはないです。
――北村さんは常日頃から「この世代で代表となる作品を」と熱い思いを語っていましたが、改めて『東京リベンジャーズ』は北村さんにとってどんな作品になりましたか?
北村:今後、自分が役者を続ける糧になるような仲間を得た作品ですね。役者としての17〜18年の中で、ターニングポイントになっている作品って、同世代との出会いがあるんです。今回『東京リベンジャーズ』という作品に出会い、信頼できる仲間がこれだけたくさんできたというのが、自分にとっての財産になりました。
取材・文/磯部正和
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■北村匠海、吉沢亮は子どもたちから大きな反響
――4月に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』ですが、印象に残る反響などはありましたか?
北村:たぶん『東京リベンジャーズ』効果で、ライブにくるお客さんに子どもが増えているんですよ。層がすごく広がっているような感じがします。
吉沢:それはありますね。僕も「うちの子がマイキー大好きなんです」って言っていただく機会がすごく多いです。僕は昔、『仮面ライダーフォーゼ』という作品をやっていたのですが、そのときと同じぐらいの反響を感じます。不良マンガなんですが、子どもへの人気も実感しています。
――間宮さんいかがでしょうか?
間宮:キサキとか半間は子どもからの人気はないですね(笑)。でもこの間、お兄さんに「リベンジャーズめっちゃ好きで、キサキも好きです」って声かけていただいて。その方が彼女さんと一緒にいて、「さっきプロポーズして成功したんです」という話になって、「おめでとう!」って言って、一緒に写真撮りました(笑)。
北村:素敵だね(笑)。
清水:僕はSNSとかに観てくださった方とか、応援してくださる方が、手の甲に“罪”と“罰”という半間が入れているタトゥーのペイントをした写真をあげてくださっているのを見ました。
吉沢:それもおもしろいね(笑)。
――半間は山田裕貴さん演じるドラケンとのアクションシーンも見どころですが、かなり前のめりに挑んでいったと舞台挨拶で話していましたが。
清水:あれは僕が言ったのではなく、祥太朗くんがずっとそう言っているんですけどね(笑)。
間宮:常にかかっている感じだったよ。
清水:ドラケンとのアクションシーンが見せ場なので、大先輩の山田裕貴くんの胸を借りる気持ちで、思い切り挑ませていただきました。その意味で、気合十分でした。
――タケミチにとってキサキの存在というのは?
北村:タケミチにとってキサキとの出会いは、“やっと黒幕が出てきた”という感じで、かなり大きな存在ですよね。
――マイキーとキサキも絶妙な関係性ですよね。
吉沢:危険な存在とわかっているけれど、確実に“東卍”を大きくしてくれる存在として迎え入れる。そうせざるを得ない感じの男なので、距離感は難しかったです。どんな顔をしてキサキのことを見ているのだろうとか、結構考えました。でもシンプルに、これだけ完成度の高いキサキと半間が前作ではほとんど出番がなかったから、活躍している2人を見てテンションが上がりました。
――タケミチもマイキーも半間とはあまり関わりがないですよね。
北村:半間はやっぱりドラケンだもんね。ナンバー2同士での戦いが熱い! 決戦のとき、半間が「行くぞ東卍!」って言って戦いが始まるんです。芭流覇羅に気合を入れるためのセリフなのですが、東卍側でも「こっちも行くぞ!」と気持ちが切り替わるシーンでしたね。
■壮絶な廃車場でのバトルシーン、撮影に要した期間は1ヶ月
――廃車場での戦いは壮絶でしたね。
北村:あの戦いのシーンは1ヶ月ぐらいかけて撮りました。その日ごとに、中心となる人が変わっていたので、豪華なキャスト陣の芝居、現場での立ち振る舞いを見ているのも楽しかったです。みんな必死に戦っていましたね。
吉沢:本当に必死でした。しかもマイキーは上半身裸なので、ひたすら筋トレをしていました(笑)。でもみんな大変そうだったし、「俺だけじゃないからがんばろう」って言い聞かせて。
――ドラケンと半間のバトルも壮絶でした。
清水:僕はアクションにあまり慣れていなかったので、稽古のときから必死に(山田)裕貴くんについていかなければという思いでした。経験とか言ってられませんし、少しでもいい戦いに見えるようにしないと…と。
――山田さんとはどんなお話を?
清水:動きやセリフなど「ここで一言入れていいですか」とか「こう動いてみようか」などお互いアイデアを出し合ってやりました。僕の意見も受け入れてくださって、とても充実した時間でした。
――キサキはワンシーン映るだけで、作品を支配するような立ち位置でしたが、意識したことは?
間宮:あの廃車場に行ったとき、すごい大作だなと思いました。美術のクオリティもすごいし、エキストラさんを含めて圧倒的な画だったので。そのなかでキサキって異質なポジションだったので、存在感は大切だなと感じていました。…でも、撮影中は実際そこまで意識していなかったですね。
――キサキも半間も、第1弾では出演シーンが少なかったですが、続編は「ぜひ!」という思いは強かったですか?
間宮:気持ち的には、第1弾やっているときから続編ありきみたいな気持ちだったんです。だから「続編の話は決まっていなかった」って聞くと「えっ? そうだったの?」みたいな。
清水:「続編あってください、お願いします」という思いでした。
間宮:当然ありますよねっていう感じでしたね。「2絶対やりたいです」じゃなくて「ないと困る」ぐらいな(笑)。
清水:半間は1のとき、名前出ていないですからね。謎の不良みたいな紹介のされ方でしたから(笑)。
■壮絶なシーンに挑むモチベーションは「完成を楽しみにしている気持ち」
――「決戦」編のアクションシーンは本当に大変な現場だったと思われますが、どんなモチベーションで臨んでいたのですか?
北村:さまざまな現場でそれぞれ経験を積んでいるし、経験値を重ねて『東京リベンジャーズ』に挑んでいるから、特別この作品だから大変ということはないですね。目の前のシーンをどうよくするか、「とにかくいい映画になれ」という思いで、完成を楽しみにしています。それがモチベーションなのかなと。あとはみんなの芝居を信頼し合っているので、相手の芝居に自分が引き出されたり、自分も相手にしっかり届くように芝居をしようとか、そういう連鎖なのかなと思います。
吉沢:そうですね、モチベーションとかはあんまり考えてないかも。とにかくやるしかない。現場に入ると、アドレナリンが出てくるので、あまりつらいという気持ちにならないんですよね。
――完成した作品を観てどんな思いが?
北村:がんばった甲斐があったなと。とくに廃車場のシーンは、脚本を読んだときに「映画として成立するのか?」と思っていたんです。アクションシーンが多いので、“アクション映画”にならないかと。でも杞憂でしたね。おもしろい作品になりました。
吉沢:前編はミステリー要素も結構あったのですが、後編はずっと走り続けている感じがしました。これだけ役者が出ているなか、「全員が輝いているなんてことがあるんだ!?」ってくらい、みんなが魅力的で。そこがすごいなと思いました。
間宮:今回は東リベらしい“しびれる感じ”とは別に、ドラマチックなラインもありますよね。新キャストが加わることによって、厚みも増している。ボリュームアップした作品だなと思いました。
清水:本当にすごい作品ができたなと思います。この世代をけん引する先輩方、そうそうたるメンバーのなかで、自分のような若造が一緒にお芝居をさせていただけるというのが、光栄でした。
間宮:なんか後輩感出してくるよね。
清水:いや後輩ですから。
間宮:(眞栄田)郷敦が一番下だよね?
清水:学年は一緒なので (笑)。
間宮:最年少は郷敦だからね(笑)。
清水:もういいじゃないですか、僕が一番後輩なんですよ(笑)。もう本当に時代を象徴する作品ができたなと思っています。役者としてもこんなに光栄なことはないです。
――北村さんは常日頃から「この世代で代表となる作品を」と熱い思いを語っていましたが、改めて『東京リベンジャーズ』は北村さんにとってどんな作品になりましたか?
北村:今後、自分が役者を続ける糧になるような仲間を得た作品ですね。役者としての17〜18年の中で、ターニングポイントになっている作品って、同世代との出会いがあるんです。今回『東京リベンジャーズ』という作品に出会い、信頼できる仲間がこれだけたくさんできたというのが、自分にとっての財産になりました。
取材・文/磯部正和
★ORICON NEWS 動画視聴ページTOP
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
コメントする・見る
2023/06/29