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山田洋次監督「上海国際映画祭」参加で映画づくりへの意欲新たに

 映画監督の山田洋次が現地時間17日、中国・上海で開催中の「第25回上海国際映画祭」の授賞式に出席。レッドカーペットでは大勢のメディアに加え、現地の映画ファンが詰めかける中、監督は時折、手を振りながらレッドカーペットを闊歩した。

「第25回上海国際映画祭」授賞式であいさつした山田洋次監督

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 今回、山田監督の最新作『こんにちは、母さん』が、長編コンペティション部門に正式出品。同作の受賞はなかったが、熊切和嘉監督の『658km、陽子の旅』が最優秀作品賞、最優秀脚本賞(室井孝介、浪子想)、最優秀女優賞(菊地凛子)の3冠を獲得した。

 授賞式中に行われた監督あいさつで山田監督は、かつて親交があった中国映画界の巨匠・謝晋監督との思い出に触れつつ、「僕にとって上海国際映画祭は本当に懐かしい映画祭です。実は今回、渡航するか悩んだ時間もあったのですが、やっぱり来たくなって来ました。もしかしたらこれが最後になるんじゃないかと思ってます」とコメント。

 さらに「かつて小津安二郎という監督が『僕は豆腐屋だから、豆腐に近いものは扱えるけれども、豆腐に縁のないハンバーグステーキを作れと言われたって僕は出来ないんだ』、そうおっしゃったことがあります。僕は豆腐屋と同じだと言ったのはつまり、映画を作るのは僕の職業だという意味だと思うんだけれども、そういう意味では僕も豆腐屋さんが豆腐を作るように、僕は映画を作ってきたという気持ちがします。僕の生活なんです映画は」と、映画作りに対する想いを述べていた。

「第25回上海国際映画祭」レッドカーペットの山田洋次監督

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 前日16日に行われた『こんにちは、母さん』の公式上映時にも、新作に関する構想を聞かれ、「日本映画はいま非常に苦しい状況にある。僕はこういうときだからこそ軽やかで、笑えるような楽しい映画を作りたい」と答えていた山田監督。映画づくりへの飽くなき意欲を再確認する映画祭となったようだ。

「第25回上海国際映画祭」レッドカーペットに集合した『こんにちは、母さん』チーム

「第25回上海国際映画祭」レッドカーペットに集合した『こんにちは、母さん』チーム

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 映画『こんにちは、母さん』は、東京の下町を舞台に、いつまでも気高く自分らしく生きる福江(吉永小百合)、そしてそんな母の姿を通して自らを見つめ直し、再出発していく昭夫(大泉洋)、“いまを生きる等身大の親子”を描いた物語。日本では、9月1日より全国公開。

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  1. 1. 山田洋次監督「上海国際映画祭」で吉永小百合&大泉洋“親子”を絶賛「イメージ通りのすてきな芝居」
  2. 2. 山田洋次監督「上海国際映画祭」参加で映画づくりへの意欲新たに

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