俳優の菊地凛子と映画監督の熊切和嘉が現地時間16日、中国で開催された「第25回上海国際映画祭」でワールドプレミアとして上映された『658km、陽子の旅』の公式行事に出席した。
映画祭期間中に計3回公式上映が実施され、計1400人分のチケットは即日完売。 16日午後8時40分からのワールドプレミア後に、菊地と熊切監督が登壇したQ&Aは、午後10時30分開始と遅い時間にも関わらず、現地の映画ファンは大歓声で2人を迎えた。
熊切監督が「ワールドプレミアということで皆さまが最初のお客さんです。気に入っていただけるとうれしいです」とあいさつしたのに続いて、菊地は中国語で「ダー ジア ハオ(初めまして) ウォ シー(私は)ジュイ ディーリン ズー(菊地凛子です)」と、自己紹介すると、客席からは一段と大きな歓声と拍手が沸き起こった。その後、菊地は、観客への謝意や熊切監督との20年ぶりの作品であることなどを流暢な英語で語った。
菊地は「役名がついた役を初めてもらったのが、熊切監督の作品でした。以来、いろいろすてきな作品に出演させていただいていますが、いつかまた、熊切監督と一緒にやれる日をずっと夢見ていました。40歳という、なかなかヒロインになりにくい年齢に差し掛かって、こういったすてきな作品に出会えてすごく感慨深かったなというのと、自分にとっても宝物のような映画になりました。(熊切監督作品に出演するのは)20年ぶりだったんですけれども、いつも同じページにいるような気持にさせてもらって、とてもいいチームワークで仕事ができたと思っています」と、個人的な特別な思いを語っていた。
Q&Aでは、観客が我先にと手を挙げ、日本語を交えて感想を伝える者や、3分以上の熱い感想と質問を2人に 投げかける者もいて、鑑賞後の満足度の高さが伺えた。
最後に、客席をバックに行われたフォトセッションでは、観客が星空のようにスマホのライトを点灯する一幕も。さらに、2人が降壇する際には「ありがとうございました」「また来てください!」「おやすみなさい」と、日本語の声かけもあり、映画を通じた心あたたまる国際交流が繰り広げられた。
Q&Aを終えた後、菊地は「陽子の旅が今始まった気がしています。温かく上海の観客の方たちに受け入れられて安堵していると同時に、胸に迫る想いがしました。また、熊切監督とここに来れたことが、何よりも感慨深いです」と、充実した表情。
熊切監督も「本当にこの映画にとって最初のお客さんで、ワールドプレミアなので、地味な映画でもあるのでどういう反応があるか不安もあったんですが、すごくビックリするくらい温かい反応で、お客さんの心に届いたなという手応えがありうれしくて、(客席で久しぶりに本作を鑑賞し て)自分の映画なのにちょっと泣けました」と、話していた。
同映画は、主人公・陽子が、父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家まで、思いがけずヒッチハイクで向かう羽目に陥るロードムービー。道中での出会いやトラブルを通した一夜の旅を通して、後悔を抱え孤独に凍っていた心が溶けていくさまを描く。日本では7月28日より、ユーロスペース、テアトル新宿ほかの劇場で全国順次公開となる。
映画祭期間中に計3回公式上映が実施され、計1400人分のチケットは即日完売。 16日午後8時40分からのワールドプレミア後に、菊地と熊切監督が登壇したQ&Aは、午後10時30分開始と遅い時間にも関わらず、現地の映画ファンは大歓声で2人を迎えた。
熊切監督が「ワールドプレミアということで皆さまが最初のお客さんです。気に入っていただけるとうれしいです」とあいさつしたのに続いて、菊地は中国語で「ダー ジア ハオ(初めまして) ウォ シー(私は)ジュイ ディーリン ズー(菊地凛子です)」と、自己紹介すると、客席からは一段と大きな歓声と拍手が沸き起こった。その後、菊地は、観客への謝意や熊切監督との20年ぶりの作品であることなどを流暢な英語で語った。
菊地は「役名がついた役を初めてもらったのが、熊切監督の作品でした。以来、いろいろすてきな作品に出演させていただいていますが、いつかまた、熊切監督と一緒にやれる日をずっと夢見ていました。40歳という、なかなかヒロインになりにくい年齢に差し掛かって、こういったすてきな作品に出会えてすごく感慨深かったなというのと、自分にとっても宝物のような映画になりました。(熊切監督作品に出演するのは)20年ぶりだったんですけれども、いつも同じページにいるような気持にさせてもらって、とてもいいチームワークで仕事ができたと思っています」と、個人的な特別な思いを語っていた。
Q&Aでは、観客が我先にと手を挙げ、日本語を交えて感想を伝える者や、3分以上の熱い感想と質問を2人に 投げかける者もいて、鑑賞後の満足度の高さが伺えた。
最後に、客席をバックに行われたフォトセッションでは、観客が星空のようにスマホのライトを点灯する一幕も。さらに、2人が降壇する際には「ありがとうございました」「また来てください!」「おやすみなさい」と、日本語の声かけもあり、映画を通じた心あたたまる国際交流が繰り広げられた。
Q&Aを終えた後、菊地は「陽子の旅が今始まった気がしています。温かく上海の観客の方たちに受け入れられて安堵していると同時に、胸に迫る想いがしました。また、熊切監督とここに来れたことが、何よりも感慨深いです」と、充実した表情。
熊切監督も「本当にこの映画にとって最初のお客さんで、ワールドプレミアなので、地味な映画でもあるのでどういう反応があるか不安もあったんですが、すごくビックリするくらい温かい反応で、お客さんの心に届いたなという手応えがありうれしくて、(客席で久しぶりに本作を鑑賞し て)自分の映画なのにちょっと泣けました」と、話していた。
同映画は、主人公・陽子が、父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家まで、思いがけずヒッチハイクで向かう羽目に陥るロードムービー。道中での出会いやトラブルを通した一夜の旅を通して、後悔を抱え孤独に凍っていた心が溶けていくさまを描く。日本では7月28日より、ユーロスペース、テアトル新宿ほかの劇場で全国順次公開となる。
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2023/06/18