落語は怖い話の宝庫。人間のさまざまな欲望が引き起こす怖い落語の演目を原案に、映像美にこだわりながらオムニバス形式でドラマ化したシリーズ第2弾、連続ドラマW-30『にんげんこわい2』(全6話)が、WOWOWで8月11日より放送・配信されることが決定した(毎週金曜 後11:00)。赤い“目くじら”が印象的なメインビジュアルとともに、計5つの演目の主演を務めるキャスト6人が発表された。落語界をけん引する柳家喬太郎がシーズン1に引き続き語りを務める。
今回ドラマとして描く落語は「紙入れ」「品川心中(上・下)」「鰍沢(かじかざわ)」「権助提灯」「笠碁」(※放送順)の5つ。第1話「紙入れ」で主演を務めるのは昨年俳優デビュー25周年を迎え、現在『ラストマン』(TBS)に出演し、来年の大河ドラマ『光る君へ』への出演も決まっている吉田羊。20代にして落語にハマったという彼女が不倫の噺(はなし)である「紙入れ」をスリリングに演じる。
第2話「品川心中(上)」と第3話「品川心中(下)」で落ちぶれた看板花魁(おいらん)・お染を演じるのは、先日『連続ドラマW 落日』の出演も発表され、映画・ドラマ・CMと多岐にわたり活躍する吉岡里帆。「品川心中(上・下)」は全6話で唯一、前後編に分かれた構成で、品川の遊郭を舞台に男女の騙しあいを描く。
第4話「鰍沢」で主演を務めるのは『昭和元禄落語心中』(NHK)にて柳家喬太郎の指導のもと人気落語家役を演じた岡田将生。今度は「鰍沢」で、妖しい山に迷い込む好奇心旺盛な主人公の旅人を演じる。
第5話「権助提灯」で主演を演じるのは、映画『ラーゲリより愛を込めて』等数々の話題作で硬派な役から個性的な役まで幅広く演じられる安田顕。本作では主人に夜通し振り回されてしまう権助をユーモラスかつシリアスに演じる。
そして、第6話「笠碁」では主演の松重豊と伊東四朗が演技合戦を繰り広げる。2018年の『孤独のグルメ』大みそかSPでも共演を果たした2人が演じるのは、憎み合いながら求め合う近江屋と相模屋のご隠居。迫力ある囲碁シーンは必見だ。
脚本は、シーズン1に引き続き首藤凜、山田由梨、舘そらみの3人が書き下ろし。江戸時代を舞台に落語を原案としながらも、昔から変わらない“にんげんのこわさ”を、現代にも通じる解釈を加えて描く。
■「紙入れ」吉田羊のコメント
落語にハマった20代、噺家の解釈や脚色の違いを楽しめる古典が好きでした。本来、顔を上下に切り独りで人物を演じ分ける話芸を実写化した今作は、自ずと人の数だけ解釈が生まれ、必ずしもそれらが同じでないのが、とても興味深くリアルにも感じました。現場では、旦那の得体の知れなさと、新吉の素直な、それでいて時に見通しているようなお芝居が非常にスリリングで…。本当の間男はどちらで、知らぬふりをしているのは誰なのか、見るほどに"にんげん"が怖くなる新鮮な「紙入れ」をどうぞお楽しみください。
■「品川心中」吉岡里帆のコメント
前回の『にんげんこわい』の作品を見させていただき、大変面白くぜひ挑戦してみたいなと思いました。人間の怖さとはいろいろありますが、このドラマ版「品川心中」で描かれるのは恋と欲望です。落語品川心中に登場するお染はプライドが高くずる賢い女性ですが、今作ではそこに少しだけ恋のエッセンスが入り、人間味のあるどこか憎めないキャラクターになっています。惚(ほ)れたが負けの恋心をユーモアと情熱を持って挑みました。ぜひ新解釈の品川心中をお楽しみいただけたら幸いです!
■「鰍沢」岡田将生のコメント
今回、『にんげんこわい2』の「鰍沢」に参加させていだたきました。以前ドラマで落語をやらせていただいた事、そしてその時に「鰍沢」も教えていただいた事もあって、すぐ手を上げさせていただきました。そしてそして、語り部が喬太郎師匠と言われたら、もうそれはやる以外ないのです。この話こそ今回の『にんげんこわい』の象徴となるお話なのではと思います。2日間の撮影でしたが「鰍沢」の話の中に入ること、触れられた事、とてもうれしく思います。ぜひ放送を楽しみに待っていてください。
■「権助提灯」安田顕のコメント
興味深く、面白いことに挑戦されている企画に呼んでいただき、うれしく、光栄です。若旦那とその使用人、飯炊きの権助の、夜中から夜明けまでのお話です。権助は、只々寝たいだけの人。そこに羨望や劣等感などはなく、ただ“そういうもの”として毎日を全うする人。そういう時代に生きた人。そう解釈して取り組みました。ぜひ、ご覧ください。
■「笠碁」松重豊のコメント
お客さんを笑わせるのも恐がらせるのも、テンポと間が全てだとも言えます。笑いの古典芸能である落語をホラー仕立てで作り上げていく本作。しかも伊東四朗さんとの共演ということで、身の縮む思いで臨みました。そして大事なのはリアルに演じること。伊東さんからいろいろ教わった2日間でした。
■ 「笠碁」伊東四朗のコメント
「碁敵は憎さも憎し懐かしし」だったかな、囲碁をやる人なら、いや将棋、チェス等やる人も一寸照れ臭く気になる言葉ではないだろうか、そこの心理を突いた落語の「笠碁」を元にしたドラマの出演依頼に一もニもなくとびついた、だって私にもこんな心理状態若い頃あったんだもん。しかも相手役が大好きな松重さんと来ちゃなぁ、、、皆さん2人の丁々発止、どうぞお楽しみに。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
今回ドラマとして描く落語は「紙入れ」「品川心中(上・下)」「鰍沢(かじかざわ)」「権助提灯」「笠碁」(※放送順)の5つ。第1話「紙入れ」で主演を務めるのは昨年俳優デビュー25周年を迎え、現在『ラストマン』(TBS)に出演し、来年の大河ドラマ『光る君へ』への出演も決まっている吉田羊。20代にして落語にハマったという彼女が不倫の噺(はなし)である「紙入れ」をスリリングに演じる。
第2話「品川心中(上)」と第3話「品川心中(下)」で落ちぶれた看板花魁(おいらん)・お染を演じるのは、先日『連続ドラマW 落日』の出演も発表され、映画・ドラマ・CMと多岐にわたり活躍する吉岡里帆。「品川心中(上・下)」は全6話で唯一、前後編に分かれた構成で、品川の遊郭を舞台に男女の騙しあいを描く。
第4話「鰍沢」で主演を務めるのは『昭和元禄落語心中』(NHK)にて柳家喬太郎の指導のもと人気落語家役を演じた岡田将生。今度は「鰍沢」で、妖しい山に迷い込む好奇心旺盛な主人公の旅人を演じる。
第5話「権助提灯」で主演を演じるのは、映画『ラーゲリより愛を込めて』等数々の話題作で硬派な役から個性的な役まで幅広く演じられる安田顕。本作では主人に夜通し振り回されてしまう権助をユーモラスかつシリアスに演じる。
そして、第6話「笠碁」では主演の松重豊と伊東四朗が演技合戦を繰り広げる。2018年の『孤独のグルメ』大みそかSPでも共演を果たした2人が演じるのは、憎み合いながら求め合う近江屋と相模屋のご隠居。迫力ある囲碁シーンは必見だ。
脚本は、シーズン1に引き続き首藤凜、山田由梨、舘そらみの3人が書き下ろし。江戸時代を舞台に落語を原案としながらも、昔から変わらない“にんげんのこわさ”を、現代にも通じる解釈を加えて描く。
■「紙入れ」吉田羊のコメント
落語にハマった20代、噺家の解釈や脚色の違いを楽しめる古典が好きでした。本来、顔を上下に切り独りで人物を演じ分ける話芸を実写化した今作は、自ずと人の数だけ解釈が生まれ、必ずしもそれらが同じでないのが、とても興味深くリアルにも感じました。現場では、旦那の得体の知れなさと、新吉の素直な、それでいて時に見通しているようなお芝居が非常にスリリングで…。本当の間男はどちらで、知らぬふりをしているのは誰なのか、見るほどに"にんげん"が怖くなる新鮮な「紙入れ」をどうぞお楽しみください。
■「品川心中」吉岡里帆のコメント
前回の『にんげんこわい』の作品を見させていただき、大変面白くぜひ挑戦してみたいなと思いました。人間の怖さとはいろいろありますが、このドラマ版「品川心中」で描かれるのは恋と欲望です。落語品川心中に登場するお染はプライドが高くずる賢い女性ですが、今作ではそこに少しだけ恋のエッセンスが入り、人間味のあるどこか憎めないキャラクターになっています。惚(ほ)れたが負けの恋心をユーモアと情熱を持って挑みました。ぜひ新解釈の品川心中をお楽しみいただけたら幸いです!
■「鰍沢」岡田将生のコメント
今回、『にんげんこわい2』の「鰍沢」に参加させていだたきました。以前ドラマで落語をやらせていただいた事、そしてその時に「鰍沢」も教えていただいた事もあって、すぐ手を上げさせていただきました。そしてそして、語り部が喬太郎師匠と言われたら、もうそれはやる以外ないのです。この話こそ今回の『にんげんこわい』の象徴となるお話なのではと思います。2日間の撮影でしたが「鰍沢」の話の中に入ること、触れられた事、とてもうれしく思います。ぜひ放送を楽しみに待っていてください。
■「権助提灯」安田顕のコメント
興味深く、面白いことに挑戦されている企画に呼んでいただき、うれしく、光栄です。若旦那とその使用人、飯炊きの権助の、夜中から夜明けまでのお話です。権助は、只々寝たいだけの人。そこに羨望や劣等感などはなく、ただ“そういうもの”として毎日を全うする人。そういう時代に生きた人。そう解釈して取り組みました。ぜひ、ご覧ください。
■「笠碁」松重豊のコメント
お客さんを笑わせるのも恐がらせるのも、テンポと間が全てだとも言えます。笑いの古典芸能である落語をホラー仕立てで作り上げていく本作。しかも伊東四朗さんとの共演ということで、身の縮む思いで臨みました。そして大事なのはリアルに演じること。伊東さんからいろいろ教わった2日間でした。
■ 「笠碁」伊東四朗のコメント
「碁敵は憎さも憎し懐かしし」だったかな、囲碁をやる人なら、いや将棋、チェス等やる人も一寸照れ臭く気になる言葉ではないだろうか、そこの心理を突いた落語の「笠碁」を元にしたドラマの出演依頼に一もニもなくとびついた、だって私にもこんな心理状態若い頃あったんだもん。しかも相手役が大好きな松重さんと来ちゃなぁ、、、皆さん2人の丁々発止、どうぞお楽しみに。
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2023/06/14