人気グループ・ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大（36）と俳優の浜中文一（35）が12日、都内で行われた『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』プロジェクト記者発表会に出席。辰巳は、ボケ倒す浜中に的確なツッコミを入れ、発表会後には浜中の手を取って降壇した。

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　同プロジェクトでは、2021年7月号から『月刊プリンセス』（秋田書店）にて連載中の漫画、2023年9月東京・大阪にて上演の舞台・THEATRICAL LIVE『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』、10月27日公開の映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』を予定している。映画版、舞台版共に辰巳と浜中がW主演を務める。

　浜中は「映画をやると聞いたのが、僕が2歳の頃でして。すごい映画できるんだと思ってて、撮影始まったのが35（歳）なので、びっくりしました」ととぼけ顔。辰巳が「準備期間、すごかったんですね」と挟むと「千年の物語なので、30年くらい準備ができて、よかったなと思います」とテンポ良く続けた。

　そんな息ぴったりのふたりだからこそ、演じきれた部分もあったそう。浜中は「たっちゃん（辰巳）は役に向かって真剣。ガッと集中するので、それはいつ見ても変わらないんだなと思いました」と絶賛。辰巳が「文ちゃん（浜中）はゴーがかかるまでは、文ちゃんのままなんだなって。『天才だな、あんた』って思いながらやっていました」と返すと、浜中は「全然ですよ。舞台はけいこをずっとするので相手の呼吸もわかる。映画やドラマは一瞬で作り上げていかなきゃいけないので、ずっと一緒にやっていたのもあるせいか（辰巳と）息は合ってた」と語った。

　記憶喪失だが、不思議な力を持つ草介を辰巳、男のかたわらに寄り添い、全てを知る謎の男・光蔭を浜中が演じる今作。浜中は「クールな役だったのですが、ちょっと笑かしたいという気持ちもあったので、ちょっとしたアドリブも入れてたのですが、全部不採用でした」と告白。辰巳が「監督さんに聞いたら、『あまりにも光蔭さんがお茶目すぎた』そうで」と説明するも、浜中は「僕はクールでいないといけないのに、笑わせてきたりとか。それがすごく悔しかったです」と不満げな表情を見せた。

　浜中は気がつかなかったそうだが、菊地健雄監督によると「ワンシーンは採用している」という。「みんな（辰巳、浜中、小西桜子）で写真を撮るとこと。見えてはいないんだけど、小西さんのリアクションでわかる」と解説。浜中は「ひとつ採用されていました！」とうれしげだった。

　浜中は、会見冒頭から「菊地健雄役を、あっ違う。監督が袖でずっと緊張してるから…」とあいさつし、役作りについて問われると「一生懸命お風呂に潜って長く息を止められるように練習していたら人魚の役じゃなかった。おかげで2分くらい潜れるようになりましたが、残念でした」と答えるなど、クールな顔でボケを連発していた。会見終了後には、辰巳に手を引かれて降壇し、会場の笑いを誘った。

　同作は、平安時代に人魚の子孫“とわ”の命と引き換えに死から救われ、その代償として、不老不死になった2人の若者“草介”（辰巳）と“光蔭”（浜中）の2人と、転生を繰り返す少女“とわ”の3人による数奇な運命が織りなす千年続く愛と絆の物語。舞台版は千年の物語の始まり＝平安時代、映画版は千年の時を駆ける物語の終局＝現代を描く。

　記者発表会には、映画版の監督・菊地氏、舞台版の上演台本・演出の鈴木勝秀氏、漫画版の作者・naked ape（逢川里羅、中村友美）も登壇した。