今月24日にフランスで行われる『Impact in Paris』で1年ぶりの復帰戦を迎える、格闘家の武尊の練習動画が公開された。先月に行われたアメリカ・ロサンゼルスでの練習の模様で、武尊と対談するために現地を訪ねた格闘家の青木真也との“ガチスパー”が行われた。

　武尊が練習するジムにやってきた青木は、対談に備えて練習を見学すると「やっぱり前蹴りがいいですよね。でも独特の動きがありますよね。体全体で行く」と分析。その後、スタッフから武尊とのスパーリングを提案されると「オッケー、お互いに怪我の無いようにね」とリングに上がった。

　序盤はリーチに勝る青木がミドルキックで距離を取ろうとするが、徐々に武尊が前に詰めて青木をロープ際に押し込むと、容赦ないローキックで青木を削っていく。そして迎えた2ラウンド、ギアを上げた武尊が青木をコーナーに追い詰めるとインローでダウンを奪う。
立ち上がった青木だが再びローキックでダウン、なおも武尊の攻撃は止まることなく青木は防戦一方のまま終了した。

　直後の青木は「人が練習をしているところに『ちょっとやらせて』って無礼を働いたのは僕ですから、これくらいやられて当たり前ですよ。これくらいやらなくっちゃ。ジャンルを代表する人はこれくらいやらなくちゃ。全然正しいと思います」と苦しそうしながらも笑顔で語る。

　一方の武尊は「キックの選手と違う動きっていうか、距離感とか攻撃の仕方も独特で違うんで、ちょっとやりにくかった」と振り返り、MMA選手の青木が「違う土俵でやってもらったので、そこはやっぱこっちも礼儀を持っていかないと」とリスペクトを込めて倒しにいったと明かした。

　その後の対談では、ジャンルを背負うトップ2人が格闘技についての思いや世界進出、引退についてなどを語り合った。

　同大会は武尊にとって、昨年6月の『THE MATCH2022』の那須川天心戦以来の復帰戦となり、初めての海外での試合でISKA世界スーパーライト級王者のベイリー・サグデンと対戦する。

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