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【エンタメ言葉帳Vol.2】岡村隆史「ラジオのためにネタ作りに行くのは見透かされる」

 世間にあふれる番組やコンテンツの数だけ、数多くの言葉が紡がれている。そんなあふれる言葉の波の中から、気になるものを紹介する連載【エンタメ言葉帳】。第2回は、27日放送のカンテレ『おかべろ』(毎週土曜 後2:28)にゲスト出演した伊集院光(55)と、ナインティナイン岡村隆史(52)との“ラジオトーク”から見ていく。

(左から)伊集院光、岡村隆史(撮影/近藤誠司) (C)ORICON NewS inc.

(左から)伊集院光、岡村隆史(撮影/近藤誠司) (C)ORICON NewS inc.

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■伊集院“メモ無視”トークの爽快感語る 伊集院が“賛成”した岡村の提案

 19歳からラジオに関わってきて36年になるという伊集院と、コンビ時代・ピンの時代から数えると30年目を迎えたニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン(ANN)』(毎週木曜 深1:00)を担当している岡村が、ラジオについて真正面からトーク。岡村が「伊集院さんに1個聞いていいですか。フリートークゾーンってあるじゃないですか?その時って、ネタ帳とかつけてます?」と切り出すと、伊集院が応じた。

 「スマホがあるので、ちょっとつけているけど。でも、困ったもんで、もう55になると、メモしたものの意味がわからない。その時は面白いと思っていたのに(笑)。心配性だから、メモをペラ1くらいに書いていくんだけど、まったく使わない時ってあって、その時が絶好調で…。『これくらいあれば(時間的に)足りているな、合格点取れるな』と思っているけど、その回は割りと予定調和で、80点取れると思ったら70点くらいに落ち着く。これ(用意したメモ)無視してぶっ飛ばしている時は、オレの中では100点。これ気持ちいいなって」

 そして伊集院は、こう続けた。「なんかね、分岐点みたいなのがあって。毎日ラジオをやっていて、全然しゃべることがなくて。ある日『きょうしゃべることがなくてさ。なんかないかなと思って、散歩に行って、もしここにミートボールでも落ちていればしゃべることになるんだけど、落ちてないんだよ』っていう話を1時間できたの。その時になにかオレは食っていけると。なんかわかんないけど、ないっていうことで…。それも自己評価だから、あとでどうなるかわかんないんだけど、なんかすごいその回は自信になった」。

 深く聞き入っていた岡村は「僕なんか怖いから、みなさんどうしてはるのかなと思ったら、『鶴瓶師匠とか、たけしさんとかノートを持ってはりましたよ』と聞いてから、ある程度メモって持っていくようにしていて。『これだけあったら足りるだろうな』って。それで、トントントンって行ったら、しゃべることなくなるし。『しもた!言うてもうた全部』って」と苦笑する。

 「なんかちょっとね。ラジオのためにネタ作りに行くっていうのは見透かされるねん」とかみしめるように語ると、伊集院が「賛成!それ山里(亮太)に言ったんだから、それは絶対に違うって(笑)」と返し、岡村も「ネタ拾いにいくと、ほんまのことなんやけど、すごくウソくさくなってしまう」と息ぴったりにトークを繰り広げた。

伊集院光 (C)ORICON NewS inc.

伊集院光 (C)ORICON NewS inc.

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■伊集院が岡村に「絶対話したかった」こと 岡村が語るリスナーへの思い「ハガキを書いてくれる人に対して失礼」

 番組終盤、伊集院が「そうだ、これ絶対話したかった」と、岡村への思いを切り出した。「岡村隆史がすごいなって思うのは、この人、ちゃんとハガキにきちんと目を通して『こう読もう』っていうのをやっている。ラジオって、いろんなスタイルがあるから、その場で渡されてパッと読んで『えっと、これは…』ってやるのもラジオじゃん。スターとか売れっ子ってそれでいいの。岡村くんは、ちゃんと下読みをしたりとか、ここはものまねにした方がわかりやすいとか、ここは間を空けようとか…。忙しくてやっている人をあまり見たことがない」と熱弁をふるう。

 さらに「僕みたいにラジオをほぼ専門でやっている人間は、そういう余裕があるし、自分が人に勝てるのは丁寧にハガキを選んで、句読点とかをちゃんと打ったりもするんだけど、岡村“さん”だね。岡村さん、やっているでしょう?」と敬意を込めて呼びかけた。岡村は、恐縮しつつも「それはもう昔からというか、ハガキを書いてくれる人に対して失礼やなと思うんで、全部目を通して、頭の中でですけど、読む練習をしているんです。(深夜)1時からですけど(午後)10時半くらいに入って、ハガキを選んでやっているんです」とリスナーへの思いを語っていった。

 ラジオ熱あふれるトークの締めくくりとして、伊集院が「同じラジオに聞こえるかもしれないけど、その手間をかけるかかけないかだけで、オレは違うことだと思っているし、そこに敬意があるから、ナイナイの格になったら、ポンと渡されたものでもいいはずなんだけど、この人これやってるんだ…と。スターに努力されたらたまらない(笑)」と話していた。

 放送している局や形態、立場は違えど、ともに“深夜ラジオ”を主戦場のひとつとして、長年続けてきた2人だからこその言葉の応酬が、非常に心地よかった。

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  1. 1. 【エンタメ言葉帳Vol.1】有田哲平「ラジオのリスナーって、匿名だけどオレたちの力になってくれる」
  2. 2. 【エンタメ言葉帳Vol.2】岡村隆史「ラジオのためにネタ作りに行くのは見透かされる」
  3. 3. 【エンタメ言葉帳Vol.3】霜降り明星・せいやの「提言観」とオードリー・若林正恭の「命の回転」
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