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『THE SECOND』“信頼”が生んだドラマ 『M-1』審査経験のオール巨人もうなる「あの場所で漫才やって見たい」

 “結成16年以上”の漫才師を対象にした新たなお笑い賞レース『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』(フジテレビ系)が、20日に放送(後7:00)。準々決勝、準決勝を経て、決勝はマシンガンズギャロップで行われ、ギャロップが276点を獲得し、246点のマシンガンズを破り、初代王者に輝いた。審査方法、放送時間など、これまでの賞レースとは一線を画す構成となったが、芸人、スタッフ、観客の「三方良し」で、4時間超のドラマを生み出した。

『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』の模様(C)フジテレビ

『THE SECOND〜漫才トーナメント〜』の模様(C)フジテレビ

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 本大会ではこれまで、今年2月の「選考会」を皮切りに、3月に「ノックアウトステージ32→16」、そして4月に「ノックアウトステージ16→8」を開催しており、これらの激戦を経て、スピードワゴン三四郎超新塾、ギャロップ、テンダラー、マシンガンズ、囲碁将棋金属バットが勝ち上がった。決勝トーナメントの司会は東野幸治宮司愛海アナ、リポーターは小室瑛莉子アナが務め、アンバサダーはダウンタウン松本人志が担当した。

 『M-1グランプリ』と違う点として、参加資格以外に、まず挙げられるのがネタ時間で、『M-1』は4分であることに対して、『THE SECOND』は6分。この点について、松本も本番のオープニングで「『M-1』でいうとね4分ですよ。それよりも2分多い。単純にプラス2って考える人もいると思うんですけど、僕どっちかっていうと、4分の中に2分間でどう遊びを入れていくかっていう6分になってくると思うんですよ。間とかテンポとか、そこに緩急をつけることができるから、2分以上のすばらしいものが生まれるんじゃないかな」と期待を寄せた。これにより、ギャロップが決勝戦で見せた「溜めに溜めたフリからのオチ」で大爆笑をかっさらう漫才など、多様な形が提示された。

 さらに、トーナメント方式で「1対1」での対戦を取り入れた点、一般の観客が審査員を務めた点も大きな特徴だ。トーナメント方式によって、多くの賞レースについてまわる「トップバッター不利説」について新たな提案ができたように思える。予選観覧者、ホームページなどの応募を経て選考された「お笑い好きの観客100人」が審査を務め、両組に対して「とても面白かった:3点」「面白かった:2点」「面白くなかった:1点」の3段階で評価できるというものも画期的だ。

 番組内では、そのほかの賞レース同様に審査に感想を聞く場面もあったが、生放送ながらも淀みなく、かつ思いのあふれるコメントが続き、松本、東野らも感嘆の声を上げる一幕も。「自身の採点について見解を話す」ことへの重圧は想像するだけでも相当なものだが、これを生放送の賞レースで実施できたのは、番組サイドが観客を、観客もこの大会を信頼していたからであろう。

 一般審査員の存在は、芸人側にとってもプラスに作用した面もあったように感じる。三四郎は、スピードワゴンとの準々決勝第2試合で、占いをテーマにした漫才でお笑い好きが刺さるフレーズを次々に放っていき、勝利を収めた。準優勝に輝いたマシンガンズも、決勝戦では、その場でネタを作っているような新鮮味あふれる構成で「今のはウケなかったな」などと言いながら「なんで笑いを吟味するんだよ?」「優勝させてくれ!」と直接呼びかけた。「目の前にいる、お笑い好きの観客が評価するのであれば…」という信頼が、多彩な漫才を生み出し、勝ち方は必ずしもひとつではないということも見えてきた。

 準決勝では、マシンガンズ、囲碁将棋、ギャロップが284点で重なるといった奇跡のような展開もあったが、どの戦いにも等しくドラマがあった。胸を打たれた芸人も多く、『M-1』審査員も務めてきたオール巨人も自身のツイッターで「昨日のTHE SECOND 良かったですね〜僕らも参加資格は有るんですけど怖いです。でもあの場所で漫才をやって見たいなぁ〜とも思いました」とつぶやいていた。

 大会のテーマソングのように流れていたのは、THE YELLOW MONKEY「バラ色の日々」だった。「次なるチャンスを」と夢見る芸人たちが輝いた舞台は“信頼”が積み重なって、大きなドラマを作った。

■『THE SECOND』組み合わせ(準々決勝の順番は先攻→後攻、準決勝は点数の高いほうが先攻か後攻かを選べる)
<準々決勝>
第1試合:金属バットVSマシンガンズ
金属バット:269点(1点:2人、2点:27人、3点:71人)
マシンガンズ:271点(1点:1人、2点:27人、3点:72人)

第2試合:スピードワゴンVS三四郎
スピードワゴン:257点(1点:1人、2点:41人、3点:58人)
三四郎:278点(1点:4人、2点:14人、3点:82人)

第3試合:ギャロップVSテンダラー
ギャロップ:277点(1点:0人、2点:23人、3点:77人)
テンダラー:272点(1点:1人、2点:26人、3点:73人)

第4試合:超新塾VS囲碁将棋
超新塾:255点(1点:1人、2点:43人、3点:56人)
囲碁将棋:276点(1点:2人、2点:20人、3点:78人)

<準決勝>
第1試合:マシンガンズVS三四郎
マシンガンズ:284点(1点:1人、2点:14人、3点:85人)
三四郎:256点(1点:3人、2点:38人、3点:59人)

第2試合:囲碁将棋VSギャロップ
囲碁将棋:284点(1点:0人、2点:16人、3点:84人)
ギャロップ:284点(1点:2人、2点:12人、3点:86人)
※同点の場合は、3点を付けた人数が多い方の勝利

<決勝>
マシンガンズVSギャロップ
マシンガンズ:246点(1点:5人、2点:44人、3点:51人)
ギャロップ:276点(1点:1人、2点:22人、3点:77人)

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