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「どのような体位?」「どこを切り取りたい?」映画やドラマの性的シーンを守る仕事の意義 矢吹奈子も共感

 TVer完全オリジナル番組『TVerで学ぶ!最強の時間割』で、5日より配信されたLesson21では、カンテレ/フジテレビ系『エルピス−希望、あるいは災い−』やNetflix『金魚妻』『彼女』、NHK『大奥』、BS-TBS『サワコ〜それは、果てなき復讐』などに携わってきたインティマシー・コーディネーターの浅田智穂が登場。先月HKT48を卒業した矢吹奈子が初参加する。

TVer完全オリジナル番組『TVerで学ぶ!最強の時間割』の模様

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 インティマシー・コーディネーターとは、ドラマや映画でセンシティブなシーンが描かれる際に役者と演出家や監督の間に入り、意見をすり合わせていく仕事のこと。浅田は、台本に「肌が露わになる」「激しく求め合う2人」と書いてあったら、どんなシーンを想像しますか?と生徒に問う。「人によって感じ方が違う…」という矢吹に対して、「どのような体位?」「監督は性的シーンのどこを切り取りたいのか?」など、詳しいところまで事前に演者側、制作側と意見交換しておくことで、現場で本来意図しなかった性的な演技を強要されることがないようにして、演技や演出に集中できる環境をつくっていきたいという。

 また「日本人はNOと言うことがとても苦手」という言葉に続けて、「(日本人は)たぶん曖昧なまま進めることがやりやすいと思っていて、そこに違和感を感じない」という浅田に対して、ラランド・サーヤは「日本の文化圏こそ必要な職業」と深く共感。矢吹も「これから必要になっていく存在」とその重要性を痛感していた。番組内では、矢吹奈子やサーヤが芸能界で働く上で実際に聞いたことや浅田と監督が打ち合わせをしている実際の映像、インティマシー・コーディネーター資格を取得するまでの経緯なども明かされる。

TVer完全オリジナル番組『TVerで学ぶ!最強の時間割』の模様

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■矢吹奈子
――『最強の時間割』初参加ですが、収録はいかがでしたか?
とても勉強になるお話を聞かせていただいて、まさに最強の時間割だったなと思いました。インティマシー・コーディネーターという言葉をまったく存じ上げなかったので、「こういう方がいるんだ」というところから始まって。HKT48を卒業して、これから俳優業に転換していく上で(性にまつわるシーンは)不安な面でもあったので、インティマシー・コーディネーターがいらっしゃれば、安心できると感じました。何か思うことがあっても、自分からは相手役の方や監督さんにも言いにくいことがあると思うので、間に入って心のケアまでしてくださるというのは心強いです。

――特に印象的だったお話は?
台本のト書きは細かく書かれていないので、人によって捉え方も違うし、監督さん次第で描かれるものがまったく違ってくるとあらためて感じました。撮影当日に何が起こるかわからないのは、やはり俳優の方にとってはすごく不安だと思うんです。実際に浅田先生が監督さんとお話しされている映像も見せていただいて、一つひとつ、あんなに細かく確認していらっしゃることに驚きましたし、本当に信頼が置ける存在だなと思いました。

――浅田先生は日本人初のインティマシー・コーディネーターですが、初めてのことにチャレンジしていく姿勢についてはどう感じましたか?
私もIZ*ONEとして韓国で活動したり、いろいろと挑戦してきたと思っています。でも、浅田先生は「(監督や制作陣から)絶対に嫌がられる存在だとわかっていた」とおっしゃってたんですよね。それでも“誰かの役に立ちたい”という思いで奮起して、この仕事をされているのがかっこいいなと思いました。

――矢吹さんご自身は、「挑戦」とおっしゃった海外活動にはどんな思いがあったのでしょうか。
私の中に、韓国のガールズグループは身長が高くてスラッとした女性が多い、というイメージがありました。そこに入っていく時に、私は身長も低い方ですし、決してスラッとしているタイプではないので、不安はとても大きかったです。でも、自分と応援してくれているファンの方を信じてがんばりました。

――卒業コンサートを終えて、少し落ち着いてきた頃かと思います。今の心境はいかがですか?
卒業して1ヶ月くらいが経って、まだ生活が大きく変わったというわけではないです。でも、グループとして活動していた時には支えもたくさんあったけど、これからは1人で活動していかなきゃいけない。もちろん、家族とかスタッフさんとか支えてくれる方はいるけど、自分1人でやらなきゃいけないことは増えると思うので、「大人にならないと!」と思っています(笑)。自分を信じるって難しいことだけど、これからも強い意志を持ってがんばろうと思います。

――俳優業にも積極的にチャレンジされるということで、今後の展望も聞かせてください。
これがゴールではないし、そこからまた再スタートだと思うんですけど、朝ドラのヒロインは目標のひとつです。

――『カムカムエヴリバディ』での川栄李奈さんの演技も素晴らしかったですよね。
本当に。AKB48を卒業して、朝ドラやいろいろな作品に出られているのを実際に見ているので、私もそうなりたいなと思います。ただ、具体的に目標とする俳優さんは作らないようにしたいと思っていて。自分にしか表現できない何かを作り出せればいいなと思っています。
――番組では“カッコいい大人の定義”を先生に聞くのが恒例となっていますが、矢吹さんにとってカッコいい大人とは?
“変化を恐れない人”です。決まったことをやり続けるのも大事だけど、変化するのは怖いことでもあって。新しいことに挑戦したくてもできないという方も多いと思うので、何にでも立ち向かえる人はかっこいいなと思います。

――この番組をどんな人に見てほしいですか?
どんな方にも、すごく響く気がします。たとえば、学生さんだったら「こういう仕事もあるんだ」と目指すきっかけになるかもしれないですし、浅田先生も40代でこの資格を取ったとおっしゃっていたように、大人になってからでも新たなことに挑戦し続けられるんだ、とも思いました。夢を探している人にも、私のように俳優活動がしたいという方にも、年代を問わずいろんな方に響くと思います。なので、みなさんに見てほしいです(笑)。

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